男女のマスターベーション格差はどの程度あるのだろうか。
ウーマナイザーはこのほど、世界16か国の22,315人の参加者を対象とした、世界の男女のマスターベーション格差を明らかにする最新のマスターベーションギャップ調査の結果を発表した。
女性のマスターベーション率が上昇傾向にある
女性は1年に平均76回のマスターベーションを行い、昨年よりも23回多いことになる。その中でも、世界のマスターベーションギャップを大幅に縮めたのは、イギリス。なんと女性が1年に平均100回マスタベーションを行う計算になり、マスターベーションギャップは35%と、世界で最もマスタベーションギャップが低い国となった。
しかし、男女のマスターベーション格差はまだまだ大きく、女性は1週間で平均1.4回マスターベーションを行うのに対して、男性はその2倍の平均2.8回行っていることが判明した。
日本の男女のマスターベーションギャップについて
2022年の日本のマスターベーションギャップは、昨年に比べて、77%から53%までに減少し、世界最下位から脱却した。日本人男性が1年に平均99回のマスターベーションを行うのに対して、女性は平均47回行う結果となった。(昨年の調査では、男性は1年に平均120回、女性は平均28回マスターベーションを行う結果だった)
また、28%の女性、12%の男性がマスターベーションを全くしないと回答。一方、世界では、24%の女性がマスターベーションを全くしないと回答していることから、日本は世界平均より4%多いことになる。
日本の男女の性欲レベルについて
日本の男女の性欲レベルにも変化が見られる。自身の性欲レベルを1~10の段階で表したところ、昨年の調査では、日本人男性の性欲レベルの平均が5.95、女性の平均が4.72だったのに対して、今年の調査では、男性の性欲レベルが平均5.33、女性の平均が4.15と、どちらも減少傾向にあった。
男性の性欲レベルの減少に伴い、1年のマスターベーションの回数も平均120回から90回と減少。しかし、女性の性欲レベルが減少したのにも関わらず、1年のマスターベーションの回数が平均28回から47回に増えた結果となった。これらにより、高い性欲レベルがマスターベーションの回数を増やす唯一の要因ではないと言えるだろう。
学校における性教育の現状と課題
これまでの調査で、多くの回答者は「避妊」、「妊娠」、「生殖器」に限定された性教育を受けていたことがわかった。それでも、世界の31%が、セルフプレジャーやセックスについて話す方法についてもっと学びたいと回答しており、少なくとも5人に1人は、セルフラブとマスターベーションについてもっと知りたいと思っていることが明らかになった。
マスターベーションについてのオープンな対話は、学校だけでなく家庭でも前向きにする必要がある。回答者の36%は、親は子供が13歳の時からマスターベーションについて話し合うべきと回答。それに対して、親と子供がマスターベーションについて全く話すべきではないと回答したのは18%。
したがって、回答者の半数以上がマスターベーションへの疑問を一人で抱え、試行錯誤と好奇心を通してアプローチしなければならない状況に陥っているということだ。さらに、回答者の20%はポルノやアダルトビデオを見てセックスについて学んだと回答している。
出典元:Lovehoney Group
構成/こじへい