2021年よりサービスを提供開始した、「ahamo」「povo」「LINEMO」。それぞれ、NTTドコモ/KDDI(au)/ソフトバンクのオンライン専用ブランドとして登場し、従来の料金プランよりも割安の、データ容量が20GBまで、月額3000円弱で利用できると注目を集めました。
そんな各通信キャリアのオンライン専用ブランドは、回線の維持費が比較的抑えられることもあり、仕事の電話用やサブ回線といった用途で契約している人も多いのではないでしょうか。
また、データ通信はあまり使わないものの、頻繁に通話は利用するという人も、もともとの月額料金が安いオンライン専用ブランドに注目しているはず。そこで本記事では、執筆時点(2022年7月中旬)における、ahamo、povo、LINEMOの通話料金や、かけ放題オプションの価格を比較していきます。
ahamoなら5分以内の国内通話が無料! かけ放題オプションは?
NTTドコモが提供するオンライン専用ブランド「ahamo」は、月額2970円で20GBまで利用できるプランを提供中。ちなみに、月々の支払いをdカード GOLDに設定した場合は、プラス1GB/月、dカード GOLDに設定した場合は、プラス5GB/月が利用できます。
基本料金内には、5分以内の国内通話無料があらかじめ組み込まれているため、オプションなどを利用しなくても、短い通話がお得になります。5分超過後の通話は、22円/30秒と、一般的な通話料になるので、仕事やプライベートにおいて、5分以内の短い通話を多く利用する人におすすめです。
電話が5分以内には収まらない場合が多いという人は、月々1100円で加入できるかけ放題オプションを利用するのもおすすめ。ドコモのメインブランドで提供されている「5Gギガホ プレミア」の場合は、5分以内の通話無料オプションが770円/月、国内通話かけ放題オプションが1870円/月となっているので、「ahamo」であれば、かなりお得に利用できることがわかります。
【参照】ahamo/料金
KDDI(au)の「povo2.0」は通話も手軽に“トッピング”できる!?
KDDIのオンライン専用ブランド「povo2.0(povo1.0は新規契約受付を終了)」は、使用するデータ通信量を、“トッピング”という形で、自由にカスタマイズできるブランド。基本料金は0円なので、通話専用の回線として契約しておくのもおすすめです。なお、180日の間、有料トッピングの購入がない場合には、利用停止、契約解除となる場合があるので注意しましょう。
また、「DAZN使い放題パック(760円/7日間)」や「smash.使い放題パック(220円/24時間)といった、サブスクコンテンツのお試しができるトッピングも用意されており、自分が使うデータ通信量やコンテンツをある程度コントロールできる人におすすめとなっています。
国内通話の基本料金は22円/30秒ですが、通話オプションもトッピングとして用意されており、5分以内の通話かけ放題が550円/月、通話かけ放題が1650円/月で利用できます。
KDDIのメインブランド「au」で利用できる通話オプションは、5分以内の国内通話が24時間かけ放題となる「通話定額ライト」が770円/月、国内通話が24時間かけ放題の「通話定額」が1870円/月となっており、povo2.0の通話オプションのほうが少しお得になります。
【参照】povo公式サイト
【参照】povo2.0/トッピング一覧
ソフトバンクの「LINEMO」は通話オプション割引キャンペーン開催中!
ソフトバンクの「LINEMO」では、990円/月で3GBまで利用できる「ミニプラン」と、2728円/月で20GBまで利用できる「スマホプラン」の2つが用意されています。また、執筆時点では、新しい電話番号での契約か、他社からの乗り換えで、ミニプランが最大半年間実質無料(PayPayポイントの還元)で利用できるキャンペーンを開催中(終了日未定)なので、契約当初6か月間は実質0円でも回線を維持できる仕組みも用意されています。
【参照】LINEMO/ミニプラン最大半年間実質無料キャンペーン
通話の基本料金は22円/30秒でahamo、povo2.0と同様。オプションとして5分以内の国内通話が無料となる「通話準定額」が550円/月、国内通話かけ放題となる「通話定額」が1650円/月で利用できます。
また、こちらも終了日未定で、「通話オプション割引キャンペーン」を開催中。LINEMO契約から1年後までは、通話準定額が無料、通話定額が1100円/月で適用できるので、電話メインのサブ回線としても、契約当初はかなりお得に利用できるようになっています。
ソフトバンクのメインブランドでは、通話オプションとして、1回5分以内の国内通話が無料となる「準定額オプション+」が880円/月、24時間いつでも国内通話が無料になる「定額オプション+」が1980円/月で利用できます。LINEMOと比較すると月々数百円の違いですが、キャンペーンを考えると、LINEMOのお得さが際立ってきますね。
また、LINEMOはSNSアプリ「LINE」を使ったチャット・通話の場合は、月々のデータ通信量にカウントされないのも強み。音声通話だけでなく、ビデオ通話もカウント対象外となっているので、LINEの通話を多く利用する人にもおすすめです。
【参照】LINEMO/料金
【参照】LINEMO/通話オプション割引キャンペーン
ahamo、povo、LINEMOでもキャリアメールが使えるようになったって知ってた?
本記事では、各通信キャリアのオンライン専用ブランドにおける通話料金を紹介してきましたが、メインブランドからオンライン専用ブランドへの乗り換えを懸念している人の中には、「キャリアメールの有無」があるという人も多いのではないでしょうか。
執筆時点においても、オンライン専用ブランドでは直接キャリアメールを利用できませんが、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクでは、2021年末ごろより、メインブランドで利用していたキャリアメールを、乗り換え後も利用できる「メール持ち運び」サービスを提供開始しています。
各キャリアのメール持ち運びサービスに関する詳細は、別の記事にて紹介しているので、こちらも合わせてチェックしてみてください。
【参照】キャリアメールをahamo、povo、LINEMOなどのオンライン専用料金プランで利用する時の注意点
※データは2022年7月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/佐藤文彦