完全ワイヤレスイヤホンは、数千円で購入できる安価なモデルから、アクティブノイズキャンセリング機能などを搭載した、高性能モデルまで、幅広い製品が各メーカーから販売されています。
そのため、自分に合った製品がどれかわからないという人も多いはず。そんな人は、どのようなシーンで完全ワイヤレスイヤホンを使うのかを検討しながら、購入する製品を選んでみるのも、1つの手段です。
そこで本記事では、ランニング時の雨や汗に強い防水対応で、フィット感にも優れたおすすめの完全ワイヤレスイヤホンを紹介していきます。
防水対応の完全ワイヤレスイヤホンに記されている「IP○○」ってなに?
イヤホンやスマートフォンには、防水性能を表す表記として「IP○○」が使用されています。これは「IPコード」と呼ばれるもので、国際電気標準会議によって定められた、電気製品の防水・防塵性能を表す規格です。
IPコードには、IPの文字の後ろに2つの数字が並ぶことが一般的。2つの数字のうち、前の数字が防塵性能の等級、後ろの数字が防水性能の等級を表しています。防塵等級は0から6の7段階、防水等級は0から8の9段階で定められています。
つまり、高い防水性能を持つ完全ワイヤレスイヤホンを探している場合は、IP○○の後ろの数字が8に近い製品を選ぶと良いということになります。ちなみに、「IPX8」のように、防水性能のみを表記したい場合には、防塵性能を省略するためにXの文字が用いられます。
では、実際に高い防水性能を持つ完全ワイヤレスイヤホンから、おすすめの製品をいくつか紹介していきましょう。
ノイズキャンセリング機能搭載の防水対応完全ワイヤレスイヤホン【ソニー/WF-SP800N】
ソニーの「WF-SP800N」は、IP55相当の防水・防塵性能をもつ完全ワイヤレスイヤホン。ノイズキャンセリング機能と外音取り込みモードを搭載しているので、屋内でのストレッチ時にはノイズを除去、屋外でのランニング時には周囲の音を聴くといった使い分けが可能になっています。
バッテリーはイヤホン単体でノイズキャンセリングON時に約9時間、ノイズキャンセリングOFF時に約13時間の連続再生が可能。10分の充電で約60分の再生が可能なクイック充電にも対応しています。
また、イヤホン側面のタッチセンサーでの操作や、イヤホン片側での再生など、ワークアウト時に便利な機能を多数搭載しています。執筆時点(2022年6月中旬/以下同)での、ソニーストアでの販売価格は、2万5300円となっています。
【参照】ソニー/ WF-SP800N
IP67等級の防水防塵性能を有したスポーツタイプの完全ワイヤレスイヤホン【JBL/JBL Endurance Peak II】
イヤーフックのワイヤーを折り曲げて、自分の耳にフィットさせることで、高い装着感が得られるため、激しい運動をする際にもおすすめなのが、「JBL Endurance Peak II」。
防水・防塵性能はIP67と高く、使用後は真水で簡単に洗うことができるため、イヤホンを清潔に保てるのもポイント。バッテリーはイヤホン単体で約6時間、充電ケース併用で約24時間の再生が可能となっています。
JBL公式通販サイトでの販売価格は、1万800円となっています。
しなやかで柔らかいフィット感が得られる防水対応完全ワイヤレスイヤホン【Jabra/Elite 7 Active】
Jabraの「Elite 7 Active」は、IP57等級の防水・防塵性能を持つ完全ワイヤレスイヤホン。本体には、特殊な「リキッドシリコンラバーコーティング」を採用しており、片側わずか5.5gとコンパクトな筐体ながら柔らかいフィット感が魅力の製品です。
耳の穴を塞ぐ快適な密閉感に加え、レベル調節が可能なアクティブノイズキャンセリング機能も搭載。周囲の音を聞けるヒアスルー機能も利用できます。
また、イヤホン本体には計4つのマイクが搭載されており、風切り音を防ぐための「SAATI Acoustex メッシュ」でカバーされているため、通話時にもクリアな音声を届けることが可能。Jabra公式通販サイトでの販売価格は1万7490円となっています。
アンダー5000円で購入可能! 安さも魅力の防水対応完全ワイヤレスイヤホン【アンカー・ジャパン/Soundcore Life P2】
アンカー・ジャパンの「Soundcore Life P2」は、IPX7と高い防水性能を有しながら、公式通販サイトより4999円で購入できる、コスパに優れた完全ワイヤレスイヤホンです。
本製品は、アンカー独自の「BassUpテクノロジー」を搭載しており、低音域を強調する力に長けているのが特徴の1つ。また、「Qualcomm aptX Audio」に対応し、CDに近い低遅延・高音質が楽しめるようになっています。
イヤホン単体での連続再生時間は最大7時間。充電ケースを併用すると最大40時間となります。安いだけでなく、各性能のバランスが良い製品といえるでしょう。
【参照】アンカー・ジャパン/Soundcore Life P2
※データは2022年5月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/佐藤文彦