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「狙いを定めたら己の力で道を切り開け!」ボディビル世界チャンピオンが語る競技を通して学んだこと

2022.07.14PR

連載/ボディビル世界チャンピオン山岸秀匡の「筋!言」

筋肉ひとつで世界を渡り歩き、日本人で唯一、ボディビルの世界大会アーノルドクラシック212で王者を獲得した山岸秀匡氏。海外の選手と互角に戦う山岸氏の登場は、これまでの日本人のイメージそのものを覆すほどの、大きなインパクトを与えた。

未知の世界を切り開いてきた山岸氏の足跡を追いながら、ビジネスシーンに役に立つ言葉を紹介する「山岸秀匡の筋!言」、5回目の言葉は「狙いを定めたら道は己で切り開け」である。

前回「時間には限りがある!全力を尽くして人生を生き抜くことの意義」はこちらから。

おとぎ話が現実にあった衝撃

新刊書「筋トレは人生を変える哲学だ」((KADOKAWA発刊、定価1540円)では、最初にボディビル観戦のために渡米した当時の衝撃について、熱く語っている。

“大学二年のとき、アルバイトをしていたジムで「一度、アメリカに行ってみたら?」という誘いを受けました。当時、トレーニング雑誌の「アイアンマン/IRONMEN」が「アイアンマンプロ」の観戦ツアーを企画していたのです。素直に行ってみたいと思って実際に参加したことが、実はすべての始まりだったのです。

ツアーの一環で筋肉の聖地・ゴールドジムのベニスビーチ店を訪れた時点で、まず大きなカルチャーショックを受けました。その気持ちをなんと表したらいいのだろうか。

とにかく、アメリカはフィットネス大国であるということ。トレーニングがごく限られた人たちの特別なものではなく、みんなの日常であること。(中略)そのなかにたくさんの有名ビルダーが入り交じってトレーニングしていること。たくさんのことに感銘をうけました。

そして、初めてのプロコンテスト観戦。これまで雑誌の記事でしか見たことがなかったスーパースターたちが並び立っていることに、これまでにない高揚感を味わいました。

高校生のとき、部活の帰りに立ち寄った本屋で眺めていた「マッスル・アンド・フィットネス」の表紙に登場している人たちが、目の前にいるわけですから、それはまるでおとぎ話の登場人物が実在していたのを目撃したかのような衝撃です。

だけれども、実際に存在するということは、彼らの身体は現実に鍛え上げられたものであり、決して夢物語ではないことにも気がついたのです。”(「筋トレは人生を変える哲学だ」より引用)

この瞬間、山岸氏は聖地・ベニスビーチでトレーニングをして、プロのボディビルダーとなり、このステージに立って戦おう、そう決めた。そして、渡米に向けて、具体的に動いたのである。まずは働いて資金を貯めた。2000年に渡米して、ベニスビーチ店から自転車で15分の家にホームステイをした。そして、アマチュアからプロになるために、日本ボディビル選手権大会への出場を目指したのである。

狙いを定めて一直線に突き進む

フォード・モーターの創業者であり、T型フォードにより産業と交通に革命をもたらしたヘンリー・フォード(1863~1947年)は、「あなたができると思えばできる。できないと思えばできない。どちらにしてもあなたが思ったことは正しい(Whether you believe you can do a thing or not, you are right.)」という名言を残している。

当時の山岸氏もまさに夢の実現に向けて必死だった。不思議と「できないだろう」「無理かもしれない」とは思わなかった。憧れのジムで身体を鍛え、絶対に、プロになる。ステージで、あの憧れの選手たちと競うのだ、という気持ちでいっぱいだった。

フォードは「どんな人間も、自分が思っている以上のことができる(There is no man living who isn’t capable of doing more than he thinks he can do.)」と語っている。山岸氏のチャレンジは、渡米当時の彼が想像していた以上のことを成し遂げた。単に憧れの選手と同じステージに立っただけではなく、憧れの選手に勝った。

2015年はミスターオリンピア212で3位、そして2016年のアーノルドクラシック212で、見事に優勝を勝ち取ったのである。世界チャンピオンの称号は日本人初の、快挙だった。

ボディビルディングは己で切り開く競技

ボディビルというのは他の競技に比べると個人の体型や資質に左右されるところが大きいと山岸氏は言う。したがって、モデルケースを設定してトレースしただけでは上手く行かない。自分自身で切り開く競技だと主張している。

 “ボディビルディングとは筋肉を大きくして体脂肪を極限まで削ぎ落すことを指します。目指すところは同じでも、目標にたどり着くまでの道のりは十人十色。トレーニングにしろダイエットにしろ、原理原則はあるんだけれども、方法論を探し始めたらいくらでも出てくるからキリがありません。

人間の身体は標本のイメージからみんな同じと思われがちですが、人それぞれ全く違うものと考えるべきです。

アウトラインに限った話ではなくて、何が合うのか、どのような反応がどれくらいの速度で起こるのか、といった体質も人それぞれ。

だから、まずは自分でやってみないと何も始まらないというか、知識や情報を集めることは大切なんだけれども、すべては実践ありきだということです。”(「筋トレは人生を変える哲学だ」より引用)

自らの身体を向き合って、自分の欠点や長所をきちんと把握した上で、自分に合ったトレーニングを選択していく。そんな頭脳戦こそが、ボディビル競技の醍醐味だと山岸氏は言う。「身体をデニムのようにエイジングしていく、そのプロセスにある」と、道は己で切り開くべきだと語るのである。

狙いを定めたら、己の力で切り開く。そんな山岸氏の合言葉は「無限/No Limits」である。限界を作らないことが大切だと、これからも訴え続けていく考えでいる。

“プロボディビルダーを目指す若き日本人選手が増えてきたことはとても喜ばしく、同時に誇らしい。私は一線を退き、サポートする側に回るけれども、どのような道を選び進んでも人生は、「無限/No Limits」であることを生き様をもって証明していきたい。”(「筋トレは人生を変える哲学だ」より引用)

これからも山岸氏の活躍から、目が離せない。

著者 山岸秀匡(ヤマギシヒデタダ)
1973年6月30日生まれ。北海道帯広市出身。早稲田大学で本格的にボディビルを始め、2002年にプロボディビルダーとなる。2007年からミスター・オリンピアに出場し、2015年には3位入賞。2016年、アーノルド・クラシック212で日本人初優勝を成し遂げた。

書籍紹介
定価: 1,540円(本体1,400円+税)
https://amzn.to/3EHUvOr
https://bit.ly/3vU0PiB

文/柿川鮎子

編集/inox.

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