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KDDIの大規模通信障害で浮き彫りになったスマホ以外の連絡手段の必要性

2022.07.12

90時間近く続いた大規模通信障害。その影響を受けた方も多かったのでは…

7月2日未明から、KDDIの大規模な通信障害が発生した。

auユーザーの方々の多くが「スマホが使えない」という状況に直面し、不便に見舞われることとなった。

この障害はかなり長い間続き、結局7月5日の15時過ぎまで、ほとんどスマホが使えない状況であった。

スマホは今や大多数の国民が活用するガジェットである。

便利なこのスマホが長時間使用不可能となったとき、久々に携帯電話普及以前の日常を思い返したという方も決して少なくなかったはず。

今回のような事例はそうそう再発するものではないと思えるが、他方で日本は災害大国。

地震などによって被災地での通信障害が起きることなどは、十分考えられること。

併せてこの際に被災地を停電が襲うといった場合、スマホで行えるさまざまな機能を使うことも難しくなる。

今日は、スマホが何らかの障害によって使えなくなった場合に起こり得るトラブルと、こういった状況にいつ直面してもいいような対処法を紹介していきたい。

スマホ障害では通話が難しい…生活県内にある公衆電話の位置を覚えておこう

今回の大規模な通信障害でauユーザーが「スマホが使えない」というような事態に陥った際、活躍したものが公衆電話だという。

地上波のニュース番組では、はじめて公衆電話を使ったという若い方のインタビュー映像も流れていた。

かくいう筆者もauユーザー。

実は近々で自宅の改装について業者からの連絡が来る予定だったうえ、固定電話を「もう使わないだろ」と思って解約したばかりだったためこの通信障害は寝耳に水だった。

そこで役立ったのが公衆電話。

久しぶりにあの緑色の受話器を握ったら、なんだか子供の頃を思い出した。

まさか令和の今になって、10円玉を沢山持ち込んで猛暑の中汗だくで工事業者と長電話する羽目になるとは。

スマホの普及もあって最近はその数もグッと減っていた公衆電話だが、今回のような事態もあるわけで、日頃から注意して設置場所を確認しておくのがいい。

本当に、困った時の公衆電話様々だった。

いざという場合に備えてフリーWi-Fiなど、ネット回線を使っての連絡手段を家族間で共有しておくと安心。

今回の通信障害によって、スマホがただの“目覚まし時計程度の機能を付帯したデジタルガジェット”程度の役割しか果たさなくなった、という方も多かったことだろう。

ほんと、通信障害に見舞われると一気に利便性を削減されてしまうものだ。

我が家は光回線を敷設してるので、在宅中はその電波を拾っている関係上7月2日の明け方ぐらいまではそもそも通信障害に気付かなかった。

しかしこれ、もしも自宅にインターネット回線がなかったら……という場合を想像するとゾッとしてしまう。

ウチはネットがなければ原稿を書いて送付することもできないし、正直仕事にならないのである。

また、家族と離れて暮らしている場合に、もしも今回のようなスマホの通信障害が発生し、さらには運悪く災害なども発生したり、急な事故に見舞われてしまうと、家族との連絡もスムーズにはつかなくなる。

通信障害が長引けば長引くほど、影響を受けてしまう人は増えてしまう。

このような時に備えて、せめてネット回線さえあれば連絡がつく手段も、あらかじめ家族間で共有しておくのがいい。

無料通話アプリのLINEなどがその代表例となる。

これなら通信障害に加え、さらに災害で自宅が停電するという事態にならない限り、自宅にいながらにして連絡が可能になる。

あるいは街中に設置された、フリーWi-Fiを頼るのもいいかもしれない。

今では大抵の地域に何らかのフリーWi-Fiが用意されているため、いざという場合に備えて日頃からどこにどんなフリーWi-Fiがあるか、近隣を散歩がてら確認しておきたい。

災害時ともなれば、日本政府も「00000JAPAN」を開放してくれるため、スマホそのものが通信障害に見舞われても、これを使って連絡を取り合うことができる。

今回の場合は特定のキャリアの通信障害だったため、「00000JAPAN」の出番はなかったが……。

キャッシュレス決済は使えない可能性も出るため、いつでもある程度の現金は財布に入れておきたい

今回の通信障害の最中に、近所のコンビニに買い出しに出掛けていたときのこと。

レジで並んでいたお客さんがスマホでキャッシュレス決済をしようとしたが、エラーが出たようで戸惑っていた。

そこで店員さんが「auのスマホだと、今使えないんですよ~」と声を掛け、そこでお客さんも「あ、そうだ! ごめんごめん」と苦笑していた。

こういう、いつも当たり前に使えているサービスが通信障害。あるいは停電などでは利用を制限されてしまう。

そのため、普段はキャッシュレス決済を多用しているという方でも、万が一のためにある程度の現金は常に持ち歩いておくべきだろう。

通信障害も災害も、いつまた日本のどこで起きるか分からない。

平成27年に発生した熊本地震の記憶もまだ新しいが、経済産業省の「平成二十八年熊本地震における設備被害と停電復旧対応について」という資料によると、あの震災で最大476.6千戸が停電していると指摘されている。

強い地震が発生するとなると、これだけの世帯が停電してしまうので、該当地域では仮にスマホが使えたとしても、キャッシュレス決済をしようにも店舗が停電している可能性もある。

このような事態に備えて、やっぱりある程度の現金を財布の中に入れておくと安心だ。

特に公共の交通機関が災害でストップするとなると、帰宅のためにタクシーを使うケースも視野に入れることとなる。

当然そのためにはお金が必要となるので、まさかの時の足代として、現金があると安心だ。

Suicaなど、交通系ICとスマホの連動の際もリスクマネジメントを…

前項では災害で交通機関がストップするリスクについてちょっとだけ触れたが、通信障害の場合は電車やバスの運用については問題はない。

しかし通信障害の影響下にある利用者は、交通系ICと連動させたスマホでのタッチ決済は不可能になる。

こういう時に備えて、カードとしてのSuicaもしっかり財布に忍ばせておくことも大事だ。

そしてここでもまた、現金が助けになる。

やっぱりいざというときには現金が一番頼りになるのである。

災害や通信障害はいつ起きるか分からない!しっかり備えて対策を

日本は有数の災害大国で、地震も多いし台風もしょっちゅう上陸する。

これによって大規模停電もこれまで何度も発生してきた。

災害ではなくても通信障害が発生し、ただ何日かスマホが使えないだけでもかなり生活に影響が出てしまう。

復旧がいつになるか分からないまま、漫然と回復を待つのもしんどいということが今回身に沁みて分かったという方もいるはず。

やはりただ受け身になって待つのではなく、いつスマホが使えなくなっても焦ることも困ることもないような準備をしておくことが大事。

今回の通信障害は、それを考えるには十分な事態だったのではないだろうか。

ちなみに完全な余談なんだけども、先日のKDDIの通信障害が発生した7月2日というのは筆者の誕生日であった。

日付が変わっても一向に誰からもお祝いのメッセージが届かない。電話も鳴らないといった状況に「随分寂しいなぁ」と思っていたが、通信障害が発生しているということで「な~んだ」と前向きになれた。

まあ、いざ通信状態が回復してみても、結局誰からの着信もなかったんですけどね!

……ほろ苦い誕生日の思い出が作れてよかったかもしれない。

それと、このたびの通信障害で、久しぶりにスマホに頼らず暇つぶしをしたという人が周りに結構いた。

中には「この通信障害をきっかけに10年ぶりぐらいに本屋さんで買い物をしたよ」という友人も。

通信障害で生じた不便に直面した際にこういう考え方の切り替えができる人は素敵だと思った。

文/松本ミゾレ

【参考】経済産業省 平成二十八年熊本地震における設備被害と停電復旧対応について

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