生年月日の本当の意味を知る
生年月日に意味などあるのか?占いを信じない人の中には、そう思う人もいるのではないでしょうか。しかし、宇宙には目に見えない法則性が確かに存在し、生年月日もそのうちの1つなのです。
世の中には、フラクタル(相似象)となっていることが数多くあります。例えば、原子核の周りを電子が回っているように、月は地球の周りを、地球は太陽の周りを、太陽はプレアデス星団のアルキオネの周りを回っているのです。また、木の形と葉っぱ1枚の成り立ちが似ていることや、地球上の大陸を並べ変えると日本地図そっくりになり、その際に富士山とエベレストの位置がほぼ一致することなど、目に見えない法則が働いているとしか思えないような事実があります。
四柱推命は、60個の干支が年単位・月単位・日単位でそれぞれぐるぐる回っているという干支暦を元に観る占いですが、それは自然界に法則性を見付けて体系立てたものです。2022年は『壬寅(みずのえとら)年』で60年に1年間巡ってきますが、『壬寅月』は60か月にひと月、『壬寅日』は60日に1日、巡ってきます。そしてそれらは60分類した際に同じ空気が流れているので、大小の違いはあれど、似たようなことが起こるのです。また、60年前と今年の出来事を比べてみると、時代の流れに沿った、似たようなことが起きていたりもします。
その法則の中で生まれた人は、その日の空気感・エネルギーを持ちます。人に会ったときの第一印象やプロジェクトの決起会などをイメージすると分かりやすいと思いますが、最初のエネルギーはその後もずっと続きます。「血液型」「遺伝子」「人間であること」などは生物学などで解明されているため、それらが先天的に決まっていて、それは一生変わることがないというのは、言うまでもなく常識的なので万人に理解いただけると思いますが、目に見えないエネルギーも例外ではありません。“占い”という言葉を聞くと「怪しい」「当たらない」などのイメージを持っている人は多いですが、占いも6,000年の歴史ある学問なのです。
四柱推命は難しいって本当?
四柱推命は生年月日で観る占いですが、年月日で観る場合は単純計算で43,200通り、時間まで観るとその12倍もの結果が出ます。また、性別によっても変わる部分があるため、自分と全く同じ結果の人は一生のうちに1人と出会うかどうかという確率でしょう。
それくらい細かく観ることができるのが四柱推命なので、その結果を導き出すためには様々な関係性と意味が出てきます。ですから、流派によっては習得するのに10年20年かかるというところもあるくらい難しい学問であることは間違いありません。
ただ、僕が学んだ流派は「人を幸せにすること」に焦点を当てているため、その目的に対して大局を見誤ってしまいがちな細かい部分は敢えて観ていません。更に、鑑定書を作成するという間違えやすくて時間がかかる部分を学ぶのは後回しにして、システムで一瞬でその結果を出すため、わりとシンプルに読み解きを学べば鑑定ができるように体系立てられています。
要は、本来は四柱推命は非常に難しいものなのです。更に、流派によって一部の結果が違ったり、読み解き方が違ったりもします。専門書の言葉も馴染みが薄いものが多いため、独学で学ぶのはほぼ無理なのではないでしょうか。もちろん、星の意味だけ学んだり、動物占いのように四柱推命の一部だけを切り取るのであれば、分かりやすい本もあると思います。
仕事・恋愛結婚・起こる出来事まで推測できる
四柱推命は先天的な特性を観ることができる占いですが、それが分かるだけで多くのことが読み取れたり推測できたりします。五行をベースにしているため健康運も観ることができますし、本来の性格を知ることもできます。ですから、「こういう病気になりやすい」とか「こういう価値観を持っている」などはその結果を観れば分かります。仕事運・恋愛結婚運・金運などもそのまま結果として表れます。
また、四柱推命では人の心や後天的なことについては観ることができませんが、運気の流れも観ることができますから、体調を崩しやすい時期や精神的にも不安定になりやすい時期、どんな流れが来ているのか、なども分かります。
それは、60種類の干支を大枠として、10種類の通変星・12種類の十二運星の組み合わせで観ることができ、年運・月運・日運に関してはベースとなる12種類の運命周期として結果が出ます。ですから、水晶玉に映るような具体的な出来事までは分かりませんが、ある程度「こんな感じ」という事が分かるので、それを元に、具体的にどうしていけば良いのかを導き出すことができるのです。
その決断は正しいのかを明確に判断できる
四柱推命の基礎的な使い方は、「自分の資質を全て」と「運気の流れ」を活かすことです。それだけでかなり生きやすくなり、日々が充実して出会い運・金運・人間関係運も良くなり、仕事も恋愛結婚も上手くいくようになります。逆に、それらに反するとその反対の結果となります。
また、四柱推命に限らず、人の人生がどのように進み、どんな落とし穴や壁があり、どうすれば人は幸せになっていくのか、というのはこれまで人類が探求し、実はある程度、体系立てられています。例えば、新しい仕事にチャレンジしようとすると、「昇格させるから辞めないで」などの引き戻し現象が起こり、それに乗ると人生のステージが上がらない等が、先人たちの叡智により既に分かっているのです。
僕はそれらの総称として『運命学』と呼んでいますが、それらと四柱推命を組み合わせて使うことにより、どうすれば人が幸せになるのかが、よりわかるようになります。
今回のテーマである「運命は決まっているか」に沿って回答すると、先天的な資質や大まかな運気の流れは決まっています。また、このままだとどうなるのか、ということも運命学なども参考にすると推測できます。そこで重要なことは、まず、あなたが「どういう人生を生きたいのか」ということです。運気の流れがどうであれ、先天的な特質がどうであれ、それらを上手く活用して、望む人生にしていくことができます。結論を言うと、運命は変えることができるのです。
ただ、雑念や社会の常識や過去のトラウマに囚われていると、本心が埋もれてしまっているので望む未来も見誤ってしまいます。ぜひ制限や限界を外して、本当に自分が望む人生をまずは明確にしてみてください。その目標と四柱推命の結果と今の状況を照らし合わせることで、着実に理想の未来に向かって、命を運ぶことができるでしょう。
文/星 絢
ほし・けん。(株)地球人 取締役。(社)日本占道協会 認定師範。1981年2月4日生まれ。青森県出身。高校卒業後に上京し、20代の頃から起業を志すも、幾度となく失敗。20代最後に人生の方向性を見失い、半年間箱根に住み込みながら生き方を探求。500万円の借金も返済不可能となり債務整理を経験。その後、人生をかけたコミュニティ事業も低迷しているときに四柱推命の師である鳥海伯萃先生と出会い、占いの勉強を始め、今は、無借金・年商3000万円にまで会社を成長させ、四柱推命鑑定師・講師の養成を主軸としながら、より多くの人や世の中を更に豊かにしていくことを追求している。著者に「占い起業のはじめ方、成功の技術」(彩流社)がある。http://suimei.hpjt.biz/blog/