新型コロナ流行後に生命保険への加入を検討した人はどれくらいいる？

コロナ禍は我々に、万が一の際のリスク管理の大切さを改めて意識させる契機となったのではないだろうか。

エイチームフィナジーは、新型コロナウイルス感染症が流行していた2021年1月以降に生命保険に加入した20歳～49歳の男女439名を対象にした「新型コロナウイルス感染症の流行による生命保険加入への影響調査2022」を実施。回答結果をグラフ化して発表した。

17.1％が新型コロナウイルス感染症の流行後に生命保険加入を検討

はじめに、2021年1月以降に生命保険に加入した人に対し、新型コロナウイルス感染症の流行前（2020年3月以前）から生命保険の加入を検討していたかについて調査すると、80.2％が「検討していた」と回答した。その一方で、17.1％は新型コロナウイルス感染症の流行後に生命保険への加入を検討し始め、加入を決めたようだ。

生命保険加入に「影響を与えた」と7割以上が回答

新型コロナウイルス感染症の流行が生命保険の加入に影響を与えたか調査をすると、「やや影響を与えた」と回答した人が36.0%と最多となった。次いで、「かなり影響を与えた」という人が28.0％という結果に。さらに「影響を与えた」という回答も9.1％いることから、“新型コロナウイルスが影響を与えた”と感じている人があわせて約73.1％もいることがわかった。

2021年度の調査でも7割以上の人が“新型コロナウイルスが影響を与えた”と感じており、生命保険加入の際、2021年1月以降も引き続き影響が大きいことがわかった。

生命保険を“追加で加入”した人が60.1%と半数以上

今回生命保険に加入する際、以前から加入していた生命保険をどうしたかを調査した。すると、2021年1月以降生命保険に加入した人のうち、元々生命保険に加入していて“追加で加入をした”という方が60.1%と最多という結果となった。

一方、以前加入したものを解約し新たに加入した、所謂“乗り換え”をした人は28.7％という結果となった。昨年の調査でも28.3%の人が“乗り換え”を行っていたようだった。新型コロナウイルス感染症の流行という非日常の中、生活に不安があり生命保険の重要性を感じる今だからこそ、保険の乗り換えを検討する人もいるのかもしれない。

加入手段は直接や対面が若干増加の一方で、非接触は減少傾向か

生命保険に加入した際の検討・加入手段について調査すると、「訪問型の保険相談」と「元々の担当者、または付き合いのある保険会社の担当者から加入」が各38.7％と最多という結果となった。この2つの回答に関しては、昨年から2.5ポイントUPしており、引き続き多くの方が利用したことがわかった。

訪問や来店といった直接や対面で行う手段が引き続き多数を占める一方で、「オンライン面談」を利用した人が昨年よりも約2ポイント増加する結果となった。その他、非接触も併用の「オンライン面談と対面面談の両方」「インターネット専用と通販型の生命保険商品」については、それぞれ減少が見られた。

新型コロナウイルス感染症流行時は様々なものがオンライン化され、利用する人も増えた。現在、新型コロナウイルス感染症が少しずつ落ち着いているため、オンラインと対面両方の利用やインターネット型・通販型の生命保険商品を選択する人が減っているのかもしれない。

定期的に保険を見直し？今年保険を見直す予定「あり」が64.2％

「今年、保険を見直す予定がありますか」という質問に対しては、64.2％が「はい」（見直す予定がある）と回答した。既に生命保険に加入しているにも関わらず、半数以上が保険を見直す予定のようだ。

さらに、見直す保険の種類について調査すると、1番多かったのは「医療保険」（61.3％）、次いで「がん保険・三大疾病保険」（47.9％）、さらに「収入保障保険」（32.6％）と続いた。

生命保険を含む保険商品はその時代にあわせて様々なものがある。前の問でも保険の“乗り換え”をしていた人が一定数いるように、定期的に保険を見直し、その時の自分にあった保険に加入していることは重要だ。もしかすると、新型コロナウイルス感染症の流行を経て、もしもの際の備えを定期的に見直す人が増えているのかもしれない。

＜調査概要＞
調査方法：インターネットによる調査
調査対象：2021年1月以降に生命保険に加入した20歳～49歳の男女
調査期間：2022年5月23日～26日
調査エリア：全国
サンプル数：439名

出典元：株式会社エイチーム（Ateam Inc.）

構成／こじへい