まもなく訪れる本格的な夏は、身につけるサーモデバイスで乗り切ろう。場所を問わず、移動しながらでも身体を冷やしてくれるので、うだるような暑さでも快適に過ごせそうだ。
私が試しました
ライター・プロゲーマー クワモト
ライターの傍ら、プロゲーマーとしても活動。ゲームに集中すると体温が上がってしまい、汗で服がびっしょり濡れてしまうのが悩み。
部分冷却による冷感ガジェットが夏の必需品になる!?
「空調服」という屋外向けの電動作業着がありますが、ウエアラブルサーモデバイスはそれらに比べてコンパクトで安価なうえ、電子制御による利便性も向上しているものが多いです。
『REON POCKET 3』などは、小型冷蔵庫にも使用される「ペルチェ素子」を使用したタイプ。小型で軽量、すぐ冷えるなどのメリットがありますが、触れている部分しか冷やせないのが難点です。『DIRECT COOL』のような水冷タイプは、身体の広範囲を冷却可能。サイズは大きめでラジエーターの駆動音がやや気になりますが、空調服に比べればかなりコンパクト。ほかにも空気を送り込むタイプもあります。用途に合わせて使い分けたいですね。
首全体をホールド&体感マイナス15℃
サンコー『ネッククーラーPro R4』1万2800円
首に巻くようにセットし、電源を入れると首に当たったプレートが冷やされる。首の太さに合わせてバネが伸縮するうえ、付属のストラップもあるため安定性は○。冷却強度は3段階での切り替えが可能で、最大で外気温からマイナス15℃冷却される。約4時間の充電で2〜4時間程度稼働。
〈Review結果〉実用度:★★★★☆ 装着感:★★☆☆☆ コスパ:★★★★☆
4枚の冷却プレートが首を囲うため、冷却効果は高い。が、ファンの音が大きいため、屋外作業のほうが使いやすそう。ストラップで安定感は増すが、若干重く首回りは動かしづらいため、激しい動きを伴う作業には不向き。充電時間がやや長めだが、最大4時間連続で使用できるうえ、市販のモバイルバッテリーでも代用可能。単発の屋外作業では問題なく使えそうだ。
超コスパなのに超ハイパワーの水冷式!
山善『DIRECT COOL』オープン価格(実勢価格約1万4080円)
使うのは150mlの水と凍ったペットボトル。タンクに入れて作動させると、冷水がウェアに張り巡らされたチューブの中を循環し、上半身を幅広く冷却。運転時間は3段階で制御可能で、約1時間40分の充電で最大24時間連続稼働する(ロング運転モード)。
〈Review結果〉実用度:★★★★★ 装着感:★★★☆☆ コスパ:★★★★☆
都度の準備は必要だが、冷却効果は非常に高い。3時間程度で溶けるペットボトルは、そのまま冷えた状態で飲めるため無駄がないのもポイント。胴体にぴったりフィットするので、ペットボトルを入れた状態でも重さをほとんど感じず、スムーズに身体を動かせる。温度差によってはチューブが少し結露するが、服が濡れるほどではなく気にならない程度だった。
背中につけて数秒で体を冷やす〝着るエアコン〟
Sony『REON POCKET 3』1万4850円(希望小売価格)
2019年に〝着るクーラー〟としてクラウドファンディングを実施し、大ヒットとなった製品の3代目。旧世代機種の形状はそのままに、冷却効果は最大1.5倍、強冷モード時の連続駆動時間は最大約2倍に向上。急速充電に対応しており、1時間で90%ほど充電できる。
●アプリで簡単制御!
新機能「SMART COOL MODE」を搭載。事前にアプリ上で設定したプリセットをもとに、内蔵された加速度センサーと温度センサーがユーザーの行動や温度環境を測定。快適に感じるよう自動で冷却温度を調整する。
●シャツ&バンド&インナー、3通りの使い方
利用するシーンに応じて、別売りの専用ビジネスシャツとネックバンド(それぞれ市場推定価格7700円、1980円)、専用インナーウエア(希望小売価格1980円)を使い分けられる。
〈Review〉
小型で100g未満と軽いため、肩がこらず作業の邪魔にもならない。専用バンドやシャツを使えば服の上からでも目立たず、オフィスでもカジュアルでも使用できる。冷却部分は首元のみなので、屋外利用には心もとない。若干ではあるが冷却ファンの音が感じられるので、会議中はかなり気になってしまった。
〈Review結果〉実用度:★★★★☆ 装着感:★★★★★ コスパ:★★★☆☆
取材・文/桑元康平 編集/廣 健吾(編集部)
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年5月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
DIME8月号はウエアラブルの大特集、豪華付録はLEDテープライト250
大特集は「仕事も暮らしもジブン最適化! 超快適!ウエアラブル」
ついに発表されたグーグル初のスマートウォッチ「Pixel Watch」から約130インチの映像をどこでも気軽に視聴できる「Nreal Air」まで、注目のウエアラブルデバイスが続々登場。中でも、単体で使える機能が充実し、スマホ全盛時代の終焉を告げる「ポストスマホ」の本命デバイスを、WATCH、MOBILE、HOME、SPORTS、WORK、HEALTH CAREのカテゴリーに分けて編集部がセレクト。その実力を検証した!
また、8月号の付録は、好きな場所に貼って使える便利なDIYアイテム「LEDテープライト250」。 床、壁、天井などに照射した光の反射で、空間をほんのりと明るくする、間接照明にピッタリのアイテムです!テープの長さは250㎝。設置したいスペースに合わせて、好きな長さに切って使えます。 電源はテープ端のUSB Type-A端子をUSB-ACアダプターやモバイルバッテリーなどに接続すればOK。
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フェスやキャンプで使える!猛暑のアウトドアレジャーで大活躍のDIME最新号付録「USBパワフル扇風機」
いよいよ夏休み。全国各地で野外フェスや屋外イベントが目白押しだ。とはいえ、今夏の猛暑はかなり危険。熱中症対策を万全にして、イベントにのぞむ必要がある。そんな方々におすすめしたいアイテムが、現在、発売中の雑誌DIMEの付録「USBモバイル扇風機」だ。USB電源で駆動するため、モバイルバッテリーなどがあれば、屋外でも利用できる。すぐにバッテリーがなくなってしまう、乾電池タイプと比べても持久力は高い。
しかも、風速は最大5m/sということでかなり強力。いわゆる手持ちタイプの扇風機と比べても風量の差は歴然。また、この扇風機が優れているのは、卓上に置いて使えるだけでなく、大型のクリップが付いているため、例えば、リュックやショルダーバッグのベルト部分などに固定して、使うことができる点。涼しくしたい顔周辺にピンポイントに送風することができる。夏のキャンプやフェスでは、テントや日除けなどを持参する人も多いが、その中でも固定して使えるのがうれしい。もちろん、車中泊で使う方は電源をクルマから取ることができるので、もっと使い勝手がいいはずだ。
夏本番はこれから。便利なアイテムを手に入れて、この猛暑を楽しく、乗り切ってほしい。
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文/DIME編集部