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Pixel Watch、Pixel tabletの発表、Google I/O 2022で見えてきたGoogleが仕掛ける次の一手

2022.07.09

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は、グーグルの開発者向けイベント「Google I/O 2022」について話し合っていきます。

※新型コロナウイルス感染拡大対策を行っております

グーグルから待望の純正スマートウォッチ「Pixel Watch」や「Pixel tablet」が登場

房野氏:グーグルの開発者向けイベント「Google I/O 2022」が開催されました。スマートウォッチやタブレットといった端末も多数登場しましたね。

房野氏

石川氏:一番の驚きは、タブレットの販売は2023年予定なのか……って(笑)。グーグルの発表するタイミングが早すぎない?とは思いましたね。

石川氏

法林氏:そんなにかかるのかなぁって思いました(笑)

法林氏

石野氏:今回のGoogle I/Oで発表されたデバイスだと、「Pixel Watch」や「Pixel 7」も今年の秋ごろ発売なので、まだ時間がありますね。

「Pixel Watch」

「Pixel 7」

石野氏

石川氏:Android系のスマートウォッチを作るメーカーが減っている現状もあるので、Androidのエコシステムを維持していく中で、ファーウェイが担っていた役割をグーグル自らがやらないといけないのかもしれませんね。ファーウェイほど売れないとしても、自分たちで市場を開拓して、売上のシェアを伸ばしていかないといけません。

石野氏:とはいえ、グーグルがファーウェイの代わりになれますかね。

石川氏:厳しいよね。

法林氏:グーグルは2019年にFitbitを買収(買収完了は2021年1月)しているので、Pixel Watchが登場するのは当然のことと思う。Android系のスマートウォッチで、基準になるような製品が実はなくて、機能やネームバリューではGalaxy Watch、ちょっとガチな人向けではガーミンが奮闘している感じ。

石川氏:それでApple Watchに対抗していくのは、難しいですよね。

法林氏:そう。だからPixel Watchが必要になってくるので、グーグルには頑張ってほしい。

石川氏:Pixel Watchの販売がうまくいくかはわからないけど、やらないといけないといった印象ですね。

石野氏:ただ、Pixel Watchは高級路線になるといった噂もあって、そんなところまでアップルを真似なくてもいいのにとは思いますね。どこまで高級なのかはまだわかりませんが。

石川氏:さすがに、価格が200万円とかにはならないでしょ(笑) Google I/O 2022で意外だったのは、グーグルはChromebook推しなのかと思いきや、Pixelブランドのタブレットを出してきたこと。コロナ禍の影響もあって、家で快適に使えるタブレット端末が欲しいけれど、Androidタブレットの選択肢がほぼないので、こういったニーズに応える形ではあると思います。

石野氏:タブレットは、ASUSが作らなくなり、ファーウェイはAndroid OSからHarmony OSに切り替えてしまった。結果として、安くて使い勝手の良い、Androidのタブレットの選択肢がほぼなくなってしまっています。

法林氏:今でいうと、NEC、Lenovoか、価格は上がるけど、Galaxy Tabになるかですかね。それでいうと、シャオミのタブレット「Xiaomi Pad 5」は、5万円程度で買える、いいところを突いた製品です。

「Xiaomi Pad 5」

石川氏:Android 12Lくらいから大画面デバイス向けのOSも強化されてきているので、タイミングに納得する。Pixel tabletは、ほかのデバイスとの連携も含めて、大画面デバイスでの操作性が良い端末に仕上がってくれると嬉しいですね。

石野氏:とはいえ、大画面化をリードしてきたはずのAndroidなのに、大画面対応がこんなに遅いっていうのがおかしな話ですよね。サムスン頼りというか、メーカー頼りになりすぎている気がします。

石川氏:ようやく、グーグルも本腰を入れてきたって感じだよね。

法林氏:まぁ、グーグルがPixelのために買収したHTCには、タブレットはなかったからね。

石野氏:確かに。その影響は大きいかもしれませんね。タブレットはUIがスマートフォンとは違いますからね。

房野氏:Pixel tabletは価格的には安くなりそうですか?

法林氏:まだわからないね。

石野氏:細かい情報が何も出ていませんからね。ただ、Pixelで機械学習を使うとなると、Pixel 6/6 Proに搭載されている「Google Tensor」チップを使う可能性があるので、それなりの価格にはなるかな。

石川氏:でもPixel 6aはTensor搭載だけどそこまで高くないからね。グーグルとしては、Tensorをたくさん製造したいという思惑に絡んで、タブレットを作ると思うし、Pixel tabletにいくつかサイズのバリエーションがあってもおかしくないです。

石野氏:あと、グーグルには折りたたみスマートフォンの噂もありますからね。グーグルがここにきてハードウエアを強化していくようで、注目ですね。

最新スマートフォン「Pixel 7/7 Pro」も発表

房野氏:スマートフォンでいえば、Pixel7、Pixel 7 Proもちらっと発表されましたね。発表するタイミングが少し早いなとは思いましたが。

「Pixel 7」

石野氏:グーグルは毎回、発表のタイミングが早いですよね。今回でいえば、2021年モデルのPixel 6が、歴代Pixelシリーズの中では最も売れ行きが良いとのことなので、早く後継機を見せておきたかったのかも(笑)

石川氏:グーグルはいつも発表の日程が変だけど、リークされるくらいなら、自分たちで先にお披露目しようという考えなのかもしれません。

法林氏:とりあえず先に公開して、サービスやアプリを後から作り込んでいくというスタンスなのかね。アップルみたいに、期日を決めて、壮大な答え合わせをしていく感じとは真逆です。Pixel 6aが7月に出るのは、夏休みの間に買ってもらいたいって思いなのかな。アメリカのスケジュールに合わせている感じだね。

石野氏:アメリカ版の春商戦みたいなものですかね。

法林氏:最近、ユーザーがスマートフォンを買うタイミングが、以前と少し変わってきている印象もあるので、あまり時期にとらわれていないのかもしれません。

石川氏:日本として注目なのは、n79(ドコモが5Gで使用する4.5~4.6GHzの周波数帯)に対応するのかですかね。

石野氏:しないんじゃないですかね。

石川氏:しないでまた、ドコモ向けは用意されないのかも。

ソフトウエアの進化は小粒? 注目のAndroid 13はどうなる!?

房野氏:あと、デバイスでいえば「Pixel Buds Pro」も新型が登場しますね。「デバイスを探す」機能に対応します。

「Pixel Buds Pro」

石野氏:デバイスを探す機能もそうだし、アプリ的な話をすると「Googleウォレット」もリニューアルして戻ってきますね。

石川氏:名前がころころ変わりすぎじゃない?(笑)

石野氏:もともとあったGoogleウォレットが、「Google Pay」になって、またGoogleウォレットとして戻ってくる形ですからね。決済サービス以外の機能が載ってくるから、ウォレットという名前のほうが適しているって説明だけど、「それって最初からじゃん」とは思ってしまいます。

法林氏:ちょっと一貫性がないよね。右往左往している感じ。

石川氏:「G Suite」が「Google Workspace」になったりもそうですよね。いつまでも名前が覚えられない(笑)

石野氏:ただし、GoogleウォレットはFeliCaへの対応が必須。だから、日本で使えるようになるのはまだ先なんですよね。

 それから、Android 13の説明もありましたが、Google I/Oの前にベータ版が配信されているので、いまいち目新しさに欠ける。せっかくイベントをやるなら、そこで正式に発表すればよかったのに。

Android 13

法林氏:Android 13では、一応ほかのデバイスとの連携を強化するという話も出ていましたが、全体的に小粒な進化ですね。

石川氏:Android 12で大きく変化したので、今年はあまりといった感じですかね。

法林氏:あまり変える要素もないからね。デバイス間の連携も、「Windowsにリンク」機能が少し使えるようになってきたから、進めていくんだろうね。

石野氏:「Windowsにリンク」機能も、GalaxyかSurface Duoでしかほぼ使えないんですよね。僕はGalaxyユーザーなのでフル活用していますし、コピペができて便利なんですけど、それをAndroid同士でもやろうという考えが、Android 13で強化されます。

法林氏:確かに、小粒な進化だけど、足りないものを着実に埋めている印象はある。自社のみじゃできないなら、他社との連係を深めていこうという考え方は、グーグルらしいよね。

石野氏:最近は、iOSもウィジェット機能が付いたりと、Androidに近づいてきているし、逆にAndroidもデバイス間でコピペができるようになったり、Fast Pearが付いたりとか、お互いがパクリパクられになってきていますよね。iPhoneでブートキャンプ(Macで他社のOSに切り替える機能)が可能になると面白いですけどね(笑)

チラ見せされたスマートグラスの未来は?

房野氏:新しいデバイスとして、スマートグラスもちらっと紹介されていましたが、どういった印象をお持ちですか?

石野氏:スマートグラスは、「Nreal Air」のように映像を見せることに特化するとか、逆にファーウェイの「HUAWEI Eyewear」のように音楽再生に特化する方向のほうがいい気がします。一般ユーザーの受け入れ方を見ると、ファーウェイくらい思い切った方向に振り切らないと、グラス系は普及しないんじゃないですかね。まずは眼鏡とスマートフォンを繋げるところから進めていかないと厳しい。

「HUAWEI Eyewear」

石川氏:単なるディスプレイとして使うなら、画質もよくなっている。ただ、MRモードで操作しようとすると、UIもひどいし難しい。眼鏡としてのハードウエアの進化と、UIの進化を同時進行しないとダメですよね。

石野氏:ユーザーにしてみれば、まずHUAWEI Eyewearで眼鏡とスマートフォンを繋げることに慣れて、次にNreal Airで映像を見る体験をして、その先にいろいろなことができるようになる……そんな段階を踏まないといけないので、普及にはまだまだ壁が高いです。
 あと、Nreal Airは結構分厚いので、眼鏡くらいのサイズにならないと厳しい。スマートフォンを持たせるよりも難しさはあります。法人向けならまだわかりますけどね。

法林氏:普段使いするにはまだ無理がある。あくまでもエンタメの世界で、最初はゲームなどに使われればいいと思う。

石野氏:そういう意味でいえば、HUAWEI Eyewearの、音楽に特化するアプローチは良いですよね。

房野氏:HUAWEI Eyewearの見た目はほぼ普通の眼鏡でしたね。

石野氏:眼鏡型のオーディオ機器は、BOSEなども出していますけれど、ファーウェイのはかなり完成度が高かったです。

石川氏:あと、ファーウェイは「OWNDAYS」と組んだのがでかいよね。視力が悪い人が、ちゃんと度を合わせられるのは大きい。ファーウェイはよく頑張ったなと思います。

石野氏:しかも、日本限定なんですよね。日本市場向けにOWNDAYSと組んで、専用の型を作るところまでやったのは、少しびっくりしました。スマートフォンですら、日本限定モデルなんてなかったのに(笑)

石川氏:そう考えると、スマートフォンも日本限定で出してほしいですね。

……続く!

法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。

石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。

石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

構成/中馬幹弘 文/佐藤文彦

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【参考】https://dime.jp/genre/1407239/

構成/DIME編集部


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