愛知県は、1872(明治5)年11月27日に当時の愛知県(名古屋県が改称)と額田県が合併して誕生してから今年で150周年を迎えた。現在では国内屈指の産業力を誇る大都市に発展している。
大東建託は、そんな愛知県居住の20歳以上の男女、41,380名を対象に過去最大級の居住満足度調査を行い、「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2022<愛知県版>」「いい部屋ネット 住みたい街ランキング2022<愛知県版>」として集計した。
※2つ以上近接駅を統合した場合は、駅名の後にA(area)を付記している。
住みここちのいい「駅」は杁ヶ池公園、「自治体」は長久手市が1位を獲得
1位は2年連続で、名古屋市と豊田市への交通の利便性が良く、駅前に商業施設が充実している杁ヶ池公園で、偏差値80台の高い評価を得ている。
昨年は回答者数が30名に満たなかったため集計対象外だった長久手古戦場も偏差値80台という高い評価で2位、閑静な住宅街が広がるはなみずき通が今年は3位となった。なお、TOP3の駅は、すべて長久手市にあるリニモ沿線の駅という結果に。
住宅地や商業施設が多く立ち並び、豊かな自然も多いベッドタウンの長久手市が3年連続で1位に。名古屋市のベッドタウンとして発展しており、2005年には愛・地球博も開催された。人口増加が続いており、全国で一番住民の平均年齢が若い街として有名だ。
また、2位の名古屋市昭和区、3位の名古屋市東区も3年連続で同じ順位となっている。
因子別に見る愛知県の住みここちの良いエリア
住みここちのいい「駅」に関して59項目の設問を設け因子分析に分析したところ、「生活利便性」因子では、名古屋市中心部(久屋大通・伏見・名古屋A)と、駅直結のショッピングモールや飲食店が充実している杁ヶ池公園やその隣の駅で商店や飲食店が揃うはなみずき通の評価を得ていた。
「行政サービス」「親しみやすさ」因子では、長久手市にあるリニモ沿線の駅(杁ヶ池公園・はなみずき通)がいずれも偏差値80台の高い評価でそれぞれTOP2に入っている。
同様に「自治体」別に因子分析したところ、「生活利便性」「行政サービス」「静かさ治安」「親しみやすさ」「自然・観光」「防災」の6つの因子で、長久手市の評価が高く、いずれも1位を獲得していた。
「物価・家賃」因子では、郡部の町(知多郡武豊町・丹羽郡大口町・丹羽郡扶桑町・愛知郡東郷町)の評価が高くなっている。
住みたい街「駅」は名古屋A、「自治体」は名古屋市千種区がトップ
住みたい街「駅」は、名古屋の玄関口である名古屋Aが2年連続で1位を獲得。なお、同駅は名古屋都市圏在住のみを対象とした「住みたい街ランキング<名古屋都市圏版>」2019年版と2020年版でもそれぞれ1位を獲得していた。
名古屋駅や栄駅へのアクセスが良い覚王山・本山A(覚王山・本山Gから表記変更)が2年連続の2位で、名古屋都市圏在住のみを対象とした「住みたい街ランキング<名古屋都市圏版>」2020年版でも2位となっている。
3位は、大学やインターナショナルスクールがある文教地区で、静かな住宅街の星ケ丘が昨年4位から順位を上げていた。
住みたい街「自治体」1位は2年連続で大型商業施設や飲食店で賑わい、文教地区でもある名古屋市千種区であった。
昨年は東海内の自治体のみを対象として集計していたが、今年は全国の自治体を対象とした結果、2位には東京23区がランクイン。3位は、昨年2位だった名古屋市中区が獲得した。
調査概要
調査方法:マクロミルの登録モニタに対してインターネット経由で調査票を配布・回収
回答者:愛知県居住の20歳以上の男女、2019年~2022年合計41,380名を対象に集計
調査期間:
2022年3月8日(火)~3月29日(火):2022年調査(回答者数:11,167名)
2021年3月17日(水)~3月30日(火):2021年調査(回答者数:11,875名)
2020年3月17日(火)~4月3日(金):2020年調査 (回答者数:11,032名)
2019年3月26日(火)~4月8日(月):2019年調査 (回答者数:7,306名)
計41,380名
関連情報:https://www.eheya.net/sumicoco/
構成/Ara