2021年にパソコン用新OS「Windows 11」が提供開始されたこともあり、日本でも、発売時点からWindows 11を搭載したパソコンが続々と販売されています。
しかし、Windows 11を標準搭載したパソコンを新しく購入を検討している人の中には、いまいち決め手に欠け、選びきれないという人もいるかもしれません。
そこで、高性能かつ長時間バッテリーを搭載しながら、ファブリック素材やクッション材にリサイクルプラスチックを活用し、環境への負荷を低減した「Lenovo Yoga 670」を紹介します。
こちらは、13.3型のディスプレイを搭載した、持ち運びも快適なノートパソコン。ディスプレイが360度回転する2in1タイプになっており、同梱されるタッチペンでの操作も便利な製品です。
公式通販サイトでの販売価格は、最小構成で9万5168円。ノートパソコンとしては比較的安い製品ですが、一般的なビジネス用途であれば十分快適な動作性を有しており、ファブリック素材の独特なデザイン性も魅力的。ノートパソコンに、動作性とおしゃれさを求めるビジネスパーソンにおすすめの製品となっています。
デザイン・ディスプレイ
冒頭でも触れた通り、Lenovo Yoga 670は、天板にファブリック素材を採用した、独特なデザインのノートパソコン。ジーンズ生地のような手触りになっており、環境への配慮だけでなく、天板に指紋が付くのが気になるという人にもおすすめです。汚れの付着が気になるところではありますが、多少の傷、汚れなら、それも1つの味わいになるかもしれません。
ディスプレイは13.3型のワイドディスプレイで、タッチ操作に対応した、2in1タイを採用。近年のノートパソコンには、少し縦に長い3:2の比率を採用した製品も増えていますが、ワイド型の利点は左右に2つのウィンドウ、アプリを表示しても快適な点。ブラウザを開きながら、WordやExcelを操作するといった使い方が多い人におすすめです。
本製品は、ディスプレイをキーボードの裏側まで回転させ、タブレットのようにも利用できる、2in1タイプ。本体質量は約1.39㎏と、サイズを考えると少し重いので、片手で持って操作するのは難しいですが、自宅でゆっくり動画を見る際などには便利。もちろん、カバンに入れて持ち運ぶ程度であれば、あまりストレスにならない重さ、サイズ感です。
また、9万円台で購入可能な製品ながら、購入時にはタッチペンが同梱されているので、手書きのメモを取ったり、ノートパソコンで絵を描きたいという人でも、初期コストが抑えられるのは魅力でしょう。
同梱されるタッチペンは、単4電池を入れる必要があるのが少し残念なポイント。iPadシリーズで使える「Apple Pencil(第2世代)」などは、本体にマグネットで装着しながら充電可能と、持ち運びとバッテリーの両面において便利な仕様なので、せめてパソコンと同様のUSB Type-Cケーブルで充電できるようになると、利便性が向上するでしょう。
キーボード・インターフェース
キーボードは84キーの日本語配列となっており、癖のない一般的な配列なので、多くの人が迷うことなく使用できるでしょう。バックライトも搭載しているので、キーの視認性も抜群です。
おしゃれな天板のデザインもさることながら、今回試していて一番気に入っているのが、このキーボード。キーの沈み込み自体は比較的浅めですが、しっかりと打ち込む感触があり、快適なタイピングが行えます。
また、キーを打つ際の音がほとんど聞こえないほど静かなので、カフェや共同オフィスといった場所での作業もおすすめ。トラックパッドも比較的広く設計されているので、操作性も抜群。キーボードの右下には、指紋認証センサーが搭載されているので、簡単にログインできるのも魅力です。
インターフェースは、本体右側面に電源ボタン、USB Type-A×2、microSDカードリーダー。左側面にUSB Type-C×2、HDMI、イヤホンジャックが搭載されています。近年のノートパソコンとしては、比較的豊富にポートが用意されているので、自宅で作業するときは、外部ディスプレイや外付けの有線キーボードに接続して使いたいといったニーズにも、しっかりと応えられます。
スペック
搭載CPUIは、AMDのRyzen 5 5500Uか、Ryzen 7 5700Uのいずれかを選択可能。メモリは8GBか16GB、ストレージは256GBか512GBとなります。冒頭でも触れた通り、初期搭載OSはWindows 11となります。
今回は、Ryzen 7 5700U、メモリ16GBを搭載したモデルを試していますが、操作性は快適そのもの。複数のアプリを同時に立ち上げたり、長時間動画を視聴していても、動きが鈍くなることはありませんでした。
ディスプレイの上部には、Web会議の際にも使える1080p FHDカメラが搭載されています。カメラは物理的なシャッターが備えられているので、セキュリティ面も安心して使用できます。
本製品のもう1つの特徴が、約20時間持続するバッテリー性能にあります。比較的コンパクトなノートパソコンなので、持ち運んで屋外で使用する際にも、バッテリー切れの心配をあまりせずにいられるのはポイント。充電はパワーオフ時に約2.2時間で完了します。
筆者の場合は、音楽や動画を再生しながら作業をすることが多いため、バッテリーの消耗は比較的多いはずですが、フル充電から1日作業を行っても、バッテリー残量には余裕がありました。
デザイン、スペックの両方でできるビジネスパーソンを演出できるサステナブルノートパソコン
Lenovo Yoga 670は、天板にファブリック素材を採用した、独特なデザインが特徴の2in1ノートパソコンですが、キーボードの打鍵感の良さや豊富なインターフェース、バッテリー性能といった、ビジネスパーソンに求められる要素を、満遍なく抑えた、バランスの良い製品。
質量や、乾電池式のタッチペンなど、気になるポイントもいくつかありますが、最安構成で9万5168円という販売価格を見れば、十分許容できる仕上がりです。ノートパソコンには、性能や使用感だけでなく、一風変わったデザイン性も欲しいという人には、ぜひ試してほしい1台です。
取材・文/佐藤文彦