コロナ禍を契機に、家飲みの楽しさに目覚めたという人は多いに違いない。
では、生活者は家飲みのどんなところに魅力を感じ、また、どれくらいの頻度で晩酌を楽しんでいるのだろうか?
プラネットはこのほど、4,000人を対象とした「家飲み・おつまみ」に関する意識調査の結果を発表した。
コロナ禍以降も〝飲酒する頻度に変化なし〟
「お酒が好きか」と質問したところ、「好き」が32.6%、「やや好き」が19.7%で、合計すると52.3%となった。
性年代別でみると、最も高かったのが「男性・60代」の49.1%、最も低かったのが「女性・70代以上」の12.8%だった。男性は年代が高くなるにつれ、「好き」と回答した人の割合が高くなった一方、女性は年代が高くなるにつれ、割合が低くなるという、真逆の結果になった。
コロナ禍以降、飲酒する頻度に変化があったかどうかを聞いたところ、「変わらない」(43.6%)が最も多く、「増えた」「やや増えた」の合計は12.5%、「やや減った」「減った」の合計が15.9%だった。
喫煙と飲酒には密接な関係がある?
コロナ禍以前から飲酒をしていない人以外に、飲酒の頻度を聞いたところ、最も割合が高かったのは「毎日」(31.5%)だった。男性は41.1%、女性は19.8%と、20ポイント以上の開きがあるものの、女性でも1位が「毎日」なのは変わらない。
また、喫煙者や以前喫煙していた人は、喫煙したことがない人と比べて、「毎日」と回答した割合が非常に高くなっていた。
家飲みする人、「毎日飲む」が最多
家飲みをする人に、その頻度を聞いたところ、飲酒の頻度同様に最も割合が高かったのが「毎日」(32.3%)という結果に。また、2位が「2~3日に一度程度」、3位が「1週間に一度程度」というのも、飲酒の頻度と同じ結果で、性年代別、喫煙状況別で見ても似通っている。
家飲み、最大の悩みは「片付け」
家飲みをする人は、どんなメリット・デメリットを感じているのだろうか。
そこ家飲みについて「いいと思う点」を尋ねたところ、最も多かったのが「店で飲むより安く済む」(62.5%)という回答だった。また、「眠くなったらすぐに寝られる」(59.0%)も過半数を超えている。
一方、「家飲みについて「よくないと思う点」を聞くと、最も多くの人が挙げたのが「片付けが面倒」(43.4%)だった。この項目については男女差が大きく、男性が36.8%に対して、女性は52.1%と、半数を超えていた。
また、いいと思う点として「飲みたい分だけ飲める」(46.3%)と回答した人も多い反面、よくない点として「いつまでもだらだら飲み続けてしまう」(22.9%)と答える人もいた。
家飲みで買うお酒、トップは「ビール」
「家飲みのためにどんなお酒を買うか」と尋ねたところ、最も多かったのは「ビール」(65.3%)だった。男女ともに1位は「ビール」だったが、男性の場合、2位が「焼酎」、3位が「発泡酒」と続き、女性は2位が「混成酒(缶チューハイ、リキュールなど)」、3位が「ワイン」という結果になった。
「家飲みをするとき、おつまみをどのように用意するか」と尋ねたところ、男性は「スーパーで買う」(76.8%)、「家族がつくる」(31.2%)、「コンビニで買う」(29.5%)、「自分でつくる」(25.2%)という順番になった一方、女性の場合は「スーパーで買う」(72.4%)に続くのが「自分でつくる」(51.0%)となった。
お酒の楽しみは健康あってこそ
お酒をおいしく飲むためには健康が欠かせない。そこで「普段から健康のために意識して行っていること」について尋ねたところ、「野菜を多くとる」(49.1%)が最多で、以下「睡眠を十分にとる」(48.1%)、「運動する」(37.8%)と続いた。
健康のために飲んでいる飲み物について聞くと、トップ3は「お茶(緑茶、玄米茶など)」(35.8%)、「牛乳」(29.3%)、「乳酸菌飲料」(21.7%)という順になった。
<調査概要>
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「家飲み・おつまみ」に関する意識調査を実施。
期間:2022年4月27日~5月6日、インターネットで4,000人から回答を得ている。
出典元:株式会社プラネット
構成/こじへい