[セルママ]琉球ガラス PLANET GLASS
上から時計回りにVENUS(金星)、SATURN(土星)、EARTH(地球)、MERCURY(水星)
あえて気泡を残した素朴な作りと鮮やかな色彩が特徴の「琉球ガラス」。沖縄では100年以上前からガラス製品が作られているが、工芸品として脚光を浴びたのは戦後になってから。当時は物資不足でガラスの原料が入手できず、ビールやコーラなどの空き瓶を再利用していた。廃瓶を溶かした再生ガラスは、ラベルの剥がし残りなどの不純物が混じるため気泡ができやすく、薄く延ばしにくい。ガラス製品は「薄くて透明」が高品質とされるが、琉球ガラスの気泡や色彩、厚みは独特の味わいがあると評価され、沖縄の新たな工芸品として知られるようになった。現在はガラス原料も使われている。
平成12年創業の「琉球ガラス 匠工房」が、琉球ガラスの価値をさらに高めたいと制作したのが本品『PLANET GLASS』。宇宙に浮かぶ惑星をテーマに、太陽系の4つの惑星(地球・金星・水星・土星)をモチーフとしてデザインした。惑星を覆う大気に見立てた美しいマーブル模様は、試行錯誤を繰り返して完成させた職人技の結晶だ。宇宙の神秘を感じるこのグラスにお気に入りの酒を注げば、さらに味わい深くなる。
厚みの理由は、独特のマーブル模様を再現するために異なる色のガラスやその粒が幾層にも重ねられているため。
写真=EARTH(地球)
あえて気泡を残す素朴な作りが琉球ガラスの大きな特徴。渦を巻くようなマーブル模様を含め、琉球ガラスの代表的技法がすべて活かされる。
写真=EARTH(地球)
琉球ガラスで伝統的に作られてきた樽形をベースにしており、ロックグラスほどの大きさで使いやすいサイズ。
製作は「琉球ガラス 匠工房」が手がける。『PLANET GLASS』は豊かな自然環境からインスピレーションを得て作られた。
[セルママ]
琉球ガラス PLANET GLASS 4,180円
口径6.5×高さ8.5cm。200g。ガラス。容量300ml。電子レンジ、食洗器使用不可。日本製。
※手作り品のため、サイズや色み、柄の出方に若干の個体差があります。
文/DIME編集部