祭りデート前におさえておきたい男性用(メンズ)浴衣の着方・マナー
夏の風物詩といえば花火や夏祭り!一昨年と2年連続で延期や中止が続いた祭りイベントもようやく開催される流れになってきた昨今。今年こそ、彼女や気になる女性を誘って縁日などに出かけたいもの。
この記事で、お祭りデートでおさえておきたい浴衣のマナーや女性に好感を持たれる着こなしのポイントをおさらいしておこう!
2022年、いよいよ夏の風物詩、お祭りや大型イベントが開催を再開!
2019年12月初旬に中国武漢で初の感染が確認されてから、今なお続くコロナ禍。しかし、今年3月に全国のまん延防止等重点措置が解除になって以降、各都道府県が県民割やキャンペーンを実施したり、訪日外国人観光客の受け入れが再開されたりと、ようやく世間もお出かけOKな雰囲気になってきた。
特に、これから7月8月にかけてのお楽しみといえば花火や夏祭り。花火では、日本三大花火大会の長岡まつり大花火大会や大曲の花火の8月開催が決定し、都内でも神宮外苑花火が3年ぶりに開催されることが決定している。夏祭りでは、八王子まつりや築地本願寺納涼盆踊り大会なども開催予定となっており、全国各地でも大型イベントの開催が続々決定している状況だ。
3年ぶりとなる夏イベント、誘った女性が浴衣を着てきてくれるなら、男も浴衣姿で普段着とのギャップを演出しよう!男性は、夏祭りなどでも普段と同じ洋服や、Tシャツと半パン、サンダルなどで参加する層が多いので、浴衣を着るだけで他の男性と差別化がはかれ、一目置かれる存在になれるかも!?
メンズ浴衣を着るとき、まず揃えたいのはこれ!
まず、浴衣を着るとき必要な一式はこれだ。
・浴衣
・角帯(かくおび)
・腰紐
・肌着またはVネックのTシャツ(汗ジミや肌の露出が気になる場合)
・ステテコ
・補正用タオル(細身の場合)
・下駄
メンズ浴衣を選ぶ3つのポイント
メンズ浴衣を選ぶ際にポイントになるのは次の3つ。
①素材で選ぶ
②色で選ぶ
③着丈・裄丈のあった浴衣を選ぶ
①に関して、浴衣の素材は主に「綿」か「麻」「綿麻」に分かれ、どれを選ぶかで着心地や見え感が変わるので注意が必要だ。一般的に、麻の割合が多い程涼しげに着られ、綿は自宅で洗いやすく手入れしやすいのが特長。 たとえば、麻100%は風合いが上品で、ヒンヤリとして蒸れにくいため暑がりや汗っかきにもぴったり!
②に関しては、基本的にメンズ浴衣は青や紺、黒などダークカラーの商品が多いので、着用する時間帯に合わせて選ぶのがおすすめ。例えば、昼間の明るい時間帯は濃い地色、夜に着るのであれば薄めの地色にする方が、浴衣姿が映えて見える。
③が重要なのは、男性用は女性用の「おはしょり」のように腰紐や帯で着丈を調整することが難しく、浴衣を選ぶ段階で自分のサイズに合ったものを選んでおく必要があるため。体型にもよるが、身長から25~30cmを引いたものがだいたい着丈の目安となるので、覚えておくと便利だ。
ちなみに、浴衣選びに悩んだ場合は、ネット通販や着物のショップやデパートの催事で売られている浴衣+角帯+腰紐+下駄の4点セットや、巾着をプラスした5点セットなどを購入してしまうのも手だ。既製品はサイズも体型別でS~Lなどに分かれているので、なるべく自分のサイズに近いものを選ぼう。よりおしゃれさにこだわるなら、扇子や手ぬぐい、ハットなどの小物を加えて、浴衣コーデをアップデートするのもいいだろう。
だらしないのは女子ウケNG!浴衣を着付ける時のポイント3選
自分で浴衣を着つけるときは以下のポイントを押さえながら一度着付けを練習してみよう。当日いきなり着付けにチャレンジすると、時間がかかったりうまくできなかったりするので、デート前には練習あるのみ!
布紋は抜かない
着物では首の後ろ襟部分を衣紋(えもん)といい、後ろ襟を開けることを「布紋を抜く」という。基本的に、布紋を抜いて良いのは女性だけなので注意が必要だ。上半身に緩みがあると衣紋が抜けやすいので、着るときは布紋が首にピッタリと添うように意識して着よう。
胸元の開き方で清潔感を演出
衣紋とは逆に胸元はゆったり開ける方が涼しげだ。ただし、こちらも開けすぎるとだらしなく見えるので注意が必要!目安としては襟の空き具合は鎖骨の間のくぼみが見えるか見えないか程度、シャツの第一ボタンを外すぐらいの開け具合がGood!
帯の位置・巻き方でバランスを調整を
浴衣の着こなしが粋にみせられるかの最重要ポイントは帯の位置と巻き方だ。
メンズ浴衣の帯は、腰骨に掛けて巻くのが基本で、帯は低め位置の方が全体のバランスがいい。時々縁日などで、ウエスト位置で帯を締めている人を見かけるが、高めで締めると裾広がりになりやすいので注意しよう。また、細身の人は腰紐や帯が浮かないようタオルを活用するのもポイントだ。
ちなみに、帯の結び方は貝の口がもっとも基本の結び方。そのほかに、侍結びや浪人結び、蝶結びなどもあるので、事前にどんな帯の結び方にしたいか決めておこう!
文/あさみ
編集/inox.