“エアコン”と聞くと、天井付近の壁に設置するタイプを想像すると思います。ですが、床に置く“床置きエアコン”があることを知っていますか。
家庭に設置できるタイプもあれば、オフィスや飲食店などに設置する業務用のものまであります。そこで、床置きエアコンのおすすめポイントと、おすすめ商品を家庭用・業務用別に紹介していきます。
床置きエアコンのおすすめポイント! 家庭用のおすすめ商品も紹介!
床置きエアコンはスリムなサイズで、キッチン・カウンター下などに納まりやすいタイプが多いです。また、手が届きやすい足もとに設置するので、掃除がしやすいところもおすすめポイントです。
また、室外機を必要としないタイプもあるので、その場合は工事をせず、楽に設置することができます。
まずは、家庭用のおすすめ床置きエアコンを紹介します。
換気をしながら快適な室内温度にしてくれる優れもの。ダイキンの床置きエアコン【換気・加湿・暖房機能】
屋外から新鮮な空気を取り込み、エアコンの熱交換器で適温に整えます。これにより換気をしつつ、室内を加湿・暖めることができます。
また、乾燥しやすい冬は、外の空気中の水分を室内に取り込むことで室内に適度なうるおいを届けます。(外気条件によって加湿量が変化、運転できない場合もあります)外の空気中の水分を使うので、給水をせずに加湿することができます。
スリムで置きやすくスタイリッシュな見た目。パナソニックの床置きエアコン【暖房・冷房・除湿機能】
奥行が205㎜でスリムなのでスペースを取らずに置くことが出来ます。また、スタイリッシュな見た目もお部屋に馴染みやすいです。
2枚のフラップによって、気流をコントロールします。暖房時には、冷えやすい足元に温風を、冷房時には直接体に当たらないように上向きにコントロールしてくれます。
風を送り出す送風ファンには、汚れとカビを防止してくれるコーティングがされているので、汚れ・カビなどが風と一緒に部屋の中に広がるのを防いでくれます。
【参考】パナソニック|床置きエアコン
厳しい寒さでも足元をすばやく暖める。日立の床置きエアコン【暖房機能】
外気温2℃の時、約6分で20℃まですばやく足元を暖めてくれます※1。また、外気温-15℃の厳しい寒さでも約16分で足元を20℃に暖めてくれます。
※1 日立試験室(製造元)で測定。実用状態を想定し、外気温2℃、室温10℃。外気温−15℃、室温7℃。設定温度20℃、設定風速自動で運転スタート。洋室14畳(じゅうたん敷)。RAF-D50F2。実使用時の立上時間は条件によって異なります。
室外機の熱交換器が2つに分割されています。通常時は2つの熱交換器で暖房運転をしていますが、片方が霜取り運転をしているときは、もう片方の熱交換器で暖房運転をしてくれます。なので、暖房を止めることなく使用できます※2。
※2 日立試験室(製造元)において、外気温−8℃、湿度85%の状態で測定し、最大23時間。デュアルバイパス暖房運転を含め、暖房運転が24時間続くと、製品の安全性上、一旦暖房運転を止め、霜取り運転を行います。この他、24時間未満であっても温度や湿度の状況で室外機の霜付き量が多い時は、暖房運転を停止し霜取り運転を行う場合があります。なお、降雪、濃霧などの影響を受けやすい地域では室外機用防雪フードの取付けをおすすめします。
【参考】日立|床置タイプ FDシリーズ
オフィスなどの広い部屋には業務用の床置きエアコン!
オフィスや飲食店などの広い部屋に置くことができる業務用の床置きエアコンもあります。
広い部屋でも冷房・暖房の気流が広がりやすいものや、業務用だと気になる消費電力を抑えてくれるタイプもあります。
最後に業務用の床置きエアコンを紹介していきます。
業務用でもスリムで置きやすい。三菱電機の床置きエアコン【暖房・冷房機能】
店舗や事務所用の床置きエアコンですが、幅470㎜・高さ1700㎜(P50~P80形)のスリム設計なので、設置しやすいです。
最大2500時間(一般事務所の場合)メンテナンスしなくても済む“ロングライフフィルター”が標準装備されています。これにより、面倒なフィルター掃除の回数を減らすことができます。
【参考】三菱|店舗・事務所用パッケージエアコン Mr.Slim
年間の消費電力を約33%低減(15年前の定速型との比較。10馬力相当の場合。)日立の業務用床置きエアコン【冷房・暖房機能】
操作パネルで、使用電力量・CO2排出量を1日・1週間・1年単位でグラフ/リストを見ることができます。
また、日立の15年前の定速型床置きエアコンと比較して、年間の消費電力を約33%低減している省エネ仕様にもなっています。(10馬力相当の場合)
【参考】日立|床置リモコン型/空冷
上下左右に気流を届けるからムラなく快適空間に。ダイキンの業務用床置きエアコン【暖房・冷房機能】
壁面中央部に設置する時は前方の左右へワイドに送風・隅に設置したときは左方向か右方向に送風してくれる3パターンのオートスイングが搭載されています。置き場所によって送風の向きを変えることができて便利です。
8枚のルーバー(水平羽根)の操作で上下吹き分けを手動で調整することができます。冷房時はルーバーを上向き・水平にし、暖房時は水平・下向きに調整することで温度ムラを低減することができます。
【参考】ダイキン|床置き形
※データは2022年5月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/山田ナナ