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お盆に行なわれる夏の行事「盆踊り」の歴史と由来

2022.07.03

盆踊りはお盆にかえってきた祖霊を慰める行事です。念仏踊りから踊り念仏へと発展した民俗芸能が盂蘭盆会(うらぼんえ)に結びつき、精霊を慰め送り出すための行事になりました。お盆に行われる夏の行事も合わせて、由来を解説します。

盆踊りの由来は?

盆踊りの由来には諸説あります。仏教の行事に起因したという説もあり、その内容はさまざまです。著名な説について紹介します。

お盆の始まりとされる盂蘭盆会(うらぼんえ)

東アジアの仏教圏では、7月半ばごろに4日間、仏教行事が行われています。ある仏教の教えから、サンスクリット語の『ウラバンナ(逆さ吊りの苦しみ)』という名称が付いた慰霊祭です。
中国・西晋時代(日本の古墳時代)に翻訳されたといわれる漢訳経典の一つに『盂蘭盆経(うらぼんきょう)』があり、その中で由来が記されています。
お経を基に、日本には『盂蘭盆会(うらぼんえ)』として伝わりました。『盆』の字から、お盆の始まりとする説があります。
盂蘭盆会は、現在も7月または8月に催されています。それぞれの家庭で行うお盆よりも、仏教行事としての意味合いが強いものです。

仏教の念仏踊りから発展という説も

盆踊りは、お盆に関係する夏の行事として始まりました。盆の時期に戻ってきた祖霊や死者を慰め供養する『霊鎮め(たましずめ)の行事』として、現代に伝わっています。

国内における盆踊りの始まりは諸説あり、仏教由来の『念仏踊り』から発展したともいわれています。

念仏や和讃(わさん)を唱え、鉦(かね)や太鼓などの鳴物(なりもの)を鳴らしながら踊る芸能のことです。

のちに、踊り手自身が鉦を打ち、念仏や和讃をながら行う『踊り念仏』へ発展しました。

娯楽的な要素も含まれる盆踊り

盆踊りは祖先の霊を供養するだけでなく、『ほかの地域と交流する手段』や『男女の出会いの場』としての特徴も持っています。誰でも参加できる良さを生かして、娯楽的な要素を併せ持つからです。

宗教的な行事ですが、男女の出会いの場を作ることは江戸時代などには風紀を乱すとして、厳しく取り締まりを受けた歴史もあります。

また、明治時代には警察によって禁止されてしまい、一時的に衰退を余儀なくされました。

しかし、大正初期に起こった『民芸運動』がきっかけとなり、大正時代から昭和初期にかけて全国的に盛り上がりを見せるようになったのです。

盆踊りの種類と著名な盆踊り

提灯

(出典) pexels.com

一説には飛鳥時代から継承されているともいわれている盆踊りですが、全国各地にはさまざまな種類の盆踊りが存在します。その歴史と種類を解説します。

盆踊りの歴史

盆踊りは『室町時代』に始まったという説があります。室町時代には『派手さ』をもてはやす盆踊りが好まれたといいます。人を驚かせて楽しむことが目的でした。

江戸時代には、村々で素朴な踊りが発展しました。若い男女が踊りを楽しみ、出会いを求める場所にもなっていたようです。

明治時代には、文明開化の波を受けます。新しいものがもてはやされ、古い時代の象徴は排除される時代の風潮が盆踊りを襲いました。

しかし、そんな中でも炭坑節に代表される産業に根付いた盆踊りが発展し、大正初期には新たな変化を見せます。

昭和初期には『東京音頭』など新しい楽曲が盆踊りの定番曲と親しまれ、日本全国に広まっていったのです。

盆踊りの種類

日本各地でお盆の時期に広く行われている盆踊りですが、そこには様々な種類があります。土地ごとに形を変えながら、全国各地で多くの種類に変化しました。

明確な数は定かではありませんが、大きく2種類に分けられます。

  • 伝統系盆踊り:伝承系盆踊り・伝統進化系盆踊り・民謡踊り
  • 現代系盆踊り

伝承系盆踊りは江戸時代以前から踊られており、現在も伝承されているものです。『郡上(ぐじょう)おどり』や『西馬音内(にしもない)盆踊り』などが挙げられます。

伝統進化系盆踊りは、地域の伝統に根ざしつつ近代的な踊りを取り入れて進化したものをいいます。生まれた地域から全国に広がりを見せており『阿波おどり』などが挙げられます。

民謡踊りは、昭和初期に地域の民謡だったものが全国に広まったものをいいます。『炭坑節』や『相馬盆唄(そうまぼんうた)などが代表的な「民謡踊り」といわれています。

    現代系盆踊りは、大正時代以降に誕生した盆踊りのことです。流行した歌謡曲やアニメの楽曲などが使われており、現在、主流となっているのはこちらです。

    著名な日本の盆踊り

    日本各地で楽しまれている数多くの盆踊りですが、海外からの観光客にも親しまれている、夏の風物詩ともなっています。ここでは日本各地の著名な盆踊りを紹介していきます。

    • 郡上おどり(江戸時代から)

    岐阜県郡上市で行われており、東海地方でも著名な盆踊りの一つです。当時、盆の期間は身分の隔てなく踊ることが許されました。毎年7月中旬から9月上旬にかけて長期間行われています。

    • 西馬音内盆踊り(1288~1293年ごろから)

    秋田県羽後町(うごまち)で西馬音内御嶽(にしもないみたけ)神社に、豊年祈願の踊りを奉納したことが始まりです。頭から編み笠を被り踊るその様は芸術性が高く、国の重要無形民俗文化財として指定されています。

    • 阿波おどり(1586年ごろから)

    徳島県徳島市で行われ、歴史も古く400年以上を数えます。徳島に始まり、今では町おこしの一環として全国で阿波おどりが開催されているなど、広がりを見せています。

    徳島市の中心部には、1年を通して阿波おどりを楽しめる『阿波おどり会館』もあります。

    盆踊りの楽しみ方

    着物を着て歩く人

    (出典) pexels.com

    盆踊りはあらかじめ踊り手が決められている場合を除き、基本的には誰でも参加が可能です。

    気楽に参加できる盆踊り

    盆踊りの踊り方は主に2種類あり、『やぐらを囲み輪になって踊る方法』と『町中の決まった道筋を踊る方法』です。

    全国各地で開催されている有名どころのほか地域ごとに開催されているマイナーなお祭りもあり、地元でない人でも気軽に参加できることが多いでしょう。

    盆踊りには食べ物の屋台が並ぶなど、一般的なお祭りと同じ気持ちでにぎわっているイベントも多いようです。基本的に簡単な振り付けで『踊り慣れていない人でも参加しやすい』のが魅力といえます。

    浴衣で参加すれば気分も上がる

    盆踊りの衣装には『浴衣』が採用されています。浴衣を貸し出している旅館や服屋もあるため、盆踊りに浴衣で参加するなら事前に確認しておくと良いでしょう。

    なお、浴衣で踊る際には激しい振り付けで帯が崩れないよう、注意が必要です。慣れると洋服で踊るよりもなじみやすく、踊る楽しみがさらに増すことでしょう。

    構成/編集部

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