卵かけご飯、通称TKGと言えば、日本のソウルフードとも言える存在だ。日本では卵を生で食べるのは普通のことだが、海外では生では食べないのが一般的。海外では卵は基本的に加熱調理を前提として出荷されているため、生で食べるのは危険とされている。そのため日本では馴染み深いTKGも、世界的に見るとレアな食べ物。少々話が脱線してしまったが、今回はそんなTKGへの情熱が感じられる100均商品をご紹介したいと思う。
進化系TKGが簡単に!?
Seria(セリア)の「ふわふわエッグメーカー」(税込110円)
普通に卵を割ってご飯にかけるTKGにアレンジを加えた“進化系TKG”。セリアの店内を歩いていると、ふと目を惹かれたのは進化系TKGのイメージ写真が大きくプリントされた「ふわふわエッグメーカー」だ。“ふわふわ卵かけご飯が簡単に作れる!”と書かれている。
さまざまなメディアでこのタイプの進化系TKGは見かけていたものの、「食べてみたいけど、自分で作るのは手間がかかるな…」と断念していた筆者。作りたいと思っても、いくつかのハードルをクリアしなければならない。まず、卵の黄身と白身を分けた後、黄身はどこに置いておけばいいのか(置き方によっては黄身が潰れるのでは?)、そして、泡立て器でメレンゲを作るのは自分には不可能(電動ハンドミキサーとかないと無理)など。
しかし、この「ふわふわエッグメーカー」があれば、簡単に黄身を分け、メレンゲも簡単に作れるそうなのだ。
進化系TKGに挑戦!
上の“黄身分け”の部分に卵を割り入れると、白身は下に落ちるように出来ている。下の器は“メレンゲホイッパー”になっており、付属の網目状のを上下させるとメレンゲができるとのこと。さっそく挑戦してみた。
進化系TKGの作り方
卵を割ってみると、キレイに黄身と白身に分かれた。上のくぼみが黄身がピッタリとはまるサイズになっている。
黄身を載せた“黄身わけ”を外し、次は下のメレンゲホイッパーだ。
「ホントにこれでメレンゲできるのかな〜」と不安になりつつ20回ほどホイッパーを上下すると、すでに少しメレンゲ状に!
筆者の場合は2分ほどで十分なメレンゲが完成した。(混ぜるスピードや温度にもよって個人差があり)
ご飯にふわふわの白身をかける。
黄身をそっとトップに乗せたら完成だ!テレビやSNSの写真で見ていた“進化系TKG”が目の前に!料理が苦手でも、メレンゲを泡立て器で作れなくても、これなら簡単。
醤油をたらして、いただきます!
初の進化系TKG。「ふわ、しゅわ〜」という新食感が不思議だ。味はお馴染みのTKG。白身がドロっとしすぎるのが苦手な人は好みに合うだろう。個人的には今回は少しモコモコし過ぎたので、もう少しゆるめのメレンゲでもいいかも知れない。
アレンジでスフレオムレツも作れる!
商品の袋には「ふわふわオムレツも作れる」と書いてあり、レストランで見かけるようなオシャレなオムレツのイメージ写真が載っている。これはいわゆる「スフレオムレツ」と呼ばれているものだ。“スフレ”と名のつくものは、料理上手にしか作れないというイメージがある。しかし、「ふわふわエッグメーカー」があれば簡単に“黄身分け”や“メレンゲ作り”ができると分かったので、筆者も挑戦してみることに。
スフレオムレツの作り方
最初の進化系TKGと同じ容量で、黄身と白身を分ける。
続いてメディアホイッパーで白身をメレンゲ状に。
そして、そこに黄身を入れて混ぜる。
メレンゲに黄身が混ざった、ふわふわしたものが完成。
おそるおそる焼いていく。食べ物かな?と思うほどふわっふわ。
上手に折りたためるか不安だったが、なんとか成功。
いただきます!(ちょっと分かりにくい写真になってしまったが、普通のオムレツよりかなり厚みがある)
ふわっしゅわっとした食感でおいしい。普段のオムレツより高級感すら漂っている。実はこれ、1回目は失敗してしまったため、2回目の挑戦になる。1回目はよく焼こうと何度かひっくり返しているうちに、せっかくのふわふわスフレがペタンコになってしまった。レシピを調べたところ、どうやらメレンゲをフライパンに流し込み、焼いて1回折りたたんだら、そこでお皿に移すということが判明。1回目もそれなりにおいしかったが、2回目の正しい手順の方が、より厚みやふわしゅわ感が出ておいしかった。
進化系TKGが、本当に簡単に作れた!
メディアやSNSで見かけるだけの存在だった、憧れの進化系TKGが、「ふわふわエッグメーカー」を使うと本当に簡単に作れた。ついでにスフレオムレツも作れて、料理上級者になったような気分を味わうことができた。SNSなどを見てみると、どうやらこの「ふわふわエッグメーカー」で、スフレパンケーキなども作れるらしい。あまり料理をしない方でも、110円で少し手の込んだ料理を楽しく作れるおすすめ商品だ。もしセリアで見かけたら、ぜひトライしてみてほしい。
※商品の取り扱い状況は店舗や時期によって異なります。
※商品の情報は全て2022年6月の執筆時のものです。
文/まなたろう