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ダイヤモンドヘッドが予約制に!?規制緩和が進み高まるハワイ旅行の需要と課題

2022.06.22

2022年5月26日(木)に、外務省による感染症危険情報の発出が「レベル1(十分注意してください。)」に引き下げられた米国。夏休みに向けて、日本人に大人気の「ハワイ」への旅行需要が高まっている。

2022年5月は日本からハワイへの運航便が90便(21,594席)だったのに対し、2022年7月は146便(36,597席)、2022年8月は5月の2倍以上となる222便(51,491席)に大幅増加予定。今後も需要の増大が予測される中、ハワイの現状や課題をハワイ州観光局に取材した。

ハワイ入国時の陰性証明書も不要に。行きやすくなったハワイ旅行

夏休みに向けて需要が高まるハワイ旅行。

2019年には約157万人の日本人旅行者が訪れ、日本人に支持されている旅行先ハワイ。しかし新型コロナウイルス感染症の影響で2021年は約2万4千人まで減少。そして約2年の時を経て2022年4月にHISなどがハワイツアー(募集型企画旅行)の販売を再開し、ハワイ旅行が解禁。

さらに2022年6月1日(水)には日本の水際対策が緩和されて、米国からの帰国者は出国前72時間以内の検査のみ、待機不要で入国できるようになった。現在はオアフ島にある13軒の病院で、日本政府指定フォーマットの陰性証明書を発行してもらえる。

ハワイ州観光局日本支局・マーケティングマネジャー・高橋あやかさん。

「ハワイイベントなどでお会いする方から『来月ハワイ旅行を予定しています』『明日からハワイへ行きます』といった生の声を聞き、ハワイ旅行者の増加を肌で感じています」と話してくれたのは、ハワイ州観光局日本支局・マーケティングマネジャー・高橋あやかさん。

2022年6月12日(日)からは米国入国時に提示が必要だった新型コロナウイルス陰性証明が不要になったこともあり、日本で陰性証明書を取得する手間がはぶけ、さらに需要が加速しているという。

現在、出国時の流れは「パスポート」「ESTA」「海外渡航用ワクチン接種証明書(住民登録されている市町村で発行可能)」と航空会社が指定する書類(宣誓書、コンタクトトレーシング)を用意して搭乗前に提示。ハワイ到着後はスムーズにハワイへと入国し、すぐに観光をスタートできる。

ただし、もし帰国前72時間以内の検査で陽性が確認された場合は、丸5日間は隔離が必要となる。そうならないために、そして日本から持ち込まないように、米国入国時に陰性証明書の提示は不要だが、ハワイ州観光局では出国前のPCR検査を推奨。さらに、現地で感染した時に備え、現地で日本語サポートしてくれる旅行会社のプランを申し込むことや、延泊料金が保証される旅行保険に加入することも推奨されている。

アメリカ本土からの旅行者も多いワイキキビーチ。

ハワイでは空港、宿泊施設、ショッピング施設など日本同様に感染対策を行なっているが、2022年3月25日(金)にマスク着用義務を解除している。

マスク着用は個人の意思が尊重され、場所によって着用率は変化。ワイキキビーチなどアメリカ本土からの旅行者が多いエリアでは着用率は低いという。完全に外しても問題はないが、自然を感じる開放的な場所ではマスクを外し、密な場所では着用するなど、自分が心地よいと感じる方法で過ごすことができる。

ダイヤモンドヘッドは事前予約が必要。日本人が知らない今のハワイ

2022年5月12日(木)より事前予約が必要になったダイヤモンドヘッド。

ハワイ需要の拡大に伴って、ハワイ州観光局として感じている課題は最新情報の発信。約2年間でハワイの状況やルールは変化し、例えば定番観光地「ダイヤモンドヘッド」はふらっと訪れても、入場できなくなっている。

「コロナ禍で観光客が減少したことにより、海の透明度が上昇するなど、自然環境がかつての姿へと戻ってきています。ハワイでは環境保護や混雑緩和のためにさまざまな州立公園などが一日の入場者を制限し、事前予約制を導入しはじめました。

日本人観光客に人気のダイヤモンドヘッド州立自然記念公園やハナウマ湾自然保護区も対象。予約が必要になりましたが、密を避けて、必ず決まった時間に入場できるというメリットもあります」(高橋あやかさん)

ハワイ州観光局日本支局長・ミツエ・ヴァーレイさん

ハワイ州観光局では2021年より「マラマハワイ〜地球にやさしい旅を〜」というスローガンを掲げ、「マラマ」つまり「思いやりの心」を持った環境に配慮した旅を提案。日本人が訪れていなかった間に変わった、「新しいハワイ」が待っていると、ハワイ州観光局日本支局長のミツエ・ヴァーレイさんは語る。

「ハワイでは、コロナ禍でも旅行者の皆様に安心して滞在していただけるよう、安全・衛生管理の徹底した取り組みを行なっております。また、ハワイでは美しい自然や伝統文化を次世代へ継承していこうという意識が高まり、持続可能な社会の実現に向けて各所でさまざまな取り組みが行われています。ハワイ州の新しいコンセプト『マラマハワイ〜地球にやさしい旅を〜』をテーマに、旅行者の皆様に新しい体験、発見を提供できるよう準備して皆様のお越しを心よりお待ちしております」(ミツエ・ヴァーレイさん)

規制緩和の後押しがあり、高まるハワイ旅行需要。定番のオアフ島・ホノルルはもちろんのこと、2022年8月にはJALが成田ーコナの直行便を再開するため、ハワイ島への旅行も注目を集めている。まだコロナ前と同じように旅行ができるとは言えないが、2022年は両国にとって「はじまりの年」になることは間違いないだろう。

・allhawaii(ハワイ州観光局公式ポータルサイト)
https://www.allhawaii.jp/

取材・文/小浜みゆ

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