外付けモニター、ここに極まれり!
ここ最近、様々な新製品が登場している外付けモニターの世界。
今やゲーマーやプログラマーではない人でも、PCにサブモニターを設置していることがある。そうしたほうが仕事がしやすくなるからだ。
今回この記事で紹介する『PSILANDEX』は、32:9のウルトラワイド比率でありながらタッチパネルにも対応するという斬新な製品。
こ、これは仕事に使えるんじゃないか!
そう直感した筆者は、早速GREENFUNDINGにお願いして実物を取り寄せた。
よっしゃ、こいつを物書きの仕事で使い倒すぞ!
「持ち運べるサブモニター」が世間の常識に!
筆者がライターの仕事を始めたのは2013年、他の仕事を辞めて専業になったのは2015年である。
その頃は縁あって、年の半分はインドネシアで沈没していた。
現地にノートPCを持ち込んで物書き仕事をしていたのだ。2010年代には既にWi-Fというものがあり、やろうと思えば世界中どこにいても仕事ができた。
そんな暮らしをしていた最中、パンデミックが発生した。
筆者は2020年2月を生涯忘れない。あの時はインドネシアのバリ島にいて、一刻も早く帰国しなければ国境が閉まってしまう可能性がある……と言われていた。
「まあ、半年もすれば元通りになるだろう」と思っていたが、あれから2年4ヶ月経った今でも筆者は日本の外から出ていない。
しかしその2年4ヶ月の間に、筆者が今までやっていた働き方は時代遅れのものになってしまった。
というのも、筆者が全く興味を示さなかった「持ち運べるサブモニター」がいつの間にか普及しているからだ。
それがあるのとないのとでは、作業速度に大きな差が出る。
我々ライターの仕事は、基本的に「いくつものタブを開きっ放し」である。
メインモニターにGoogleドキュメント、サブモニターに執筆対象の情報(この記事の場合はGREENFUNDINGのページ)を映し出す。
これだけでライターの仕事は大幅な効率化が見込める。いちいちマウスを動かして、何度もタブを切り替える必要がなくなるからだ。
そして今回は『PSILANDEX』を使ってみる。
背が低く幅の広い32:9モニターだから、外付けキーボードがあればノートPCの手前に置いて利用することもできる。
そして先述の通り、この『PSILANDEX』はタッチパネル対応製品。ページのスクロールの際も、マウスを使う必要がない。
仕事からゲームまで
それにしても、32:9はやはり広々としている。
『PSILANDEX』の画面を2分割することもできるが、縦ではなく横に広い画面は恐らく人間工学に基づいているのだろうか。非常に見やすいのだ。
そういえば、筆者の使っているノートPCはゲーミングノートというものである。
これにはグラフィックボードが内蔵されている。その使用状況を『PSILANDEX』でモニタリングする、ということも可能だ。
また、『PSILANDEX』は縦置きもできる。Twitter等のSNSのタイムラインを表示させるのもいいだろう。
とにかく、使い方は世界人口の数だけ見出すことができるということを強調しておきたい。
たとえば、仕事をサボって動画視聴したりゲームをプレイする……という目的でも『PSILANDEX』を活用できるはずだ。
実際、筆者も執筆の合間に『PSILANDEX』を使ってゲームをしている。
いや、執筆という仕事はところどころサボらないと本当に筆が進まないのだ。筆者がゲーミングノートPCを購入した理由は、そうした事情もある。
仕事をサボって何が悪い!?
さて、筆者の仕事場は円形の座敷机の上である。
そこにノートPC、『PSILANDEX』、外付けキーボードという順番に置いているのだが、昼食の時間はキーボードを退けてそこに食器を並べている。
そして飯を食らいながら、『PSILANDEX』を指でいじってネット閲覧……という行為を自然とやってしまっている。
つまり『PSILANDEX』は、タブレット感覚で使用できる外付けモニターなのだ。
かなり行儀の悪い動作、と言われればそれまでかもしれない。が、ガジェットというものはつまるところ「実生活に適合したものが売れる」という分野で、行儀の悪い合間にも手軽に使えるものがむしろ注目される。
また、「サボりにも使える外付けモニター」などと書けば真面目な人からは怒られるだろう。
しかし「サボる」という行為はホモ・サピエンス特有のもので、これがなければ我々は人間ではなくなる。
ああ、仕事なんてもうしたくない。残りの就業時間はこっそりゲームをするために使おう。
そうだ、俺は『PSILANDEX』を持ってるじゃないか。よし、これでSteamのゲームを……という具合にこの製品を活用してみていただきたい。
そのドキドキ感は、何ものにも代え難い快感ですらある。
テレワークは進化する
『PSILANDEX』はGREENFUNDINGにて3万9,680円からの出資を募っている。一般販売予定価格は4万6,680円。
出資者へは今年9月末までに配送されるとのことだが、一般販売の予定はいつだろうか?
家電量販店に並べたら、大きな話題になるかもしれない製品だ。
そして今後は『PSILANDEX』のような32:9モニターが「テレワークの必需品」になるかもしれない。
テレワークは外付けモニターによる「革新の時代」を迎えようとしている。
【参考】
仕事でもゲームでも効率UP! 4K高画質ウルトラワイドモニター「PSILANDEX (ピシランデックス)」-GREENFUNDING
取材・文/澤田真一