クラウドファンディングサイト「Makuake」で、目標金額を大きく上回り1005%でフィニッシュした商品「遠赤外線サウナブランケット」(正式名称:SANUKKU INFRARED SAUNA BLANKET)をご存じだろうか。
遠赤外線ヒーターを搭載した寝袋タイプのサウナブランケットで、中に入るだけで身体を温められるという商品だ。
「サウナ」と名がつくものの、その使用感はいかほどのものだろうか?本当に温まることができるのだろうか?サウナ―でもある筆者が、実際に試用してみることにした。
ベッドや床、電源があればどこでも温まれる!
サヌック 遠赤外線サウナブランケット 7万8160円(税込)
「遠赤外線サウナブランケット」の本体は、防水PUレザーを使用した6層生地で、熱を逃がさない構造。
内側はPVCシートで、汗や汚れに強く、ブランケット全体には合金の遠赤外線ヒーター線が張り巡らされ、ブランケット全体に熱を伝える。
コンセントにプラグを挿し、付属の寝袋タオルを内側にセットする。
寝袋タオルは身体全体をすっぽりくるむ形状だ。
付属のコントローラーで電源を入れ、温度と時間を決める。35~75℃の間で5℃刻みで設定が可能。最初の数回は35~60℃で使用するのが推奨されている。時間は最大60分で、5分刻みで設定することができる。
筆者は比較的熱に強いので、60℃に設定してみた。
汗をかいてもよい服装で、サウナブランケットの中にセットした寝袋タオルの中に入る。肩カバーをかけることで、より隙間なく熱を感じられる構造だ。
スタートボタンを押して5分ほどすると、サウナブランケット内がどんどん温まってきたのがわかる。思ったより早いスピードだ。
コントローラーにはその時点での温度が表示されているので、どれくらいの温度が自分に合うのかも確かめることができる。
40℃、45℃とどんどん温度が上がってきたころから、風呂とも違う、心地よい熱に包まれる。遠赤外線の効果だろうか、表面的な熱ではなく、体の奥にじわじわ沁みこむような熱だ。正直、自室でこんな高い温度に身をゆだねているのがちょっと不思議な感じがするくらいだ。
30分を過ぎたころから、身体が汗をかいているのに気づく。頭が出ているので苦しくなることはなく、あまりの気持ちよさに、うつぶせでいたら寝てしまった。寝てもタイマーで自動で切れるので安心だ。
60分経ってタイマーが切れると汗びっしょりだ。用意していた水を飲み、冷たいシャワーを浴びると気持ちがいい。
表面が温まっただけでは冷たいシャワーで一瞬にして冷えてしまうことがあるが、芯から温まっているので格別の心地よさだ。
実際に使用して感じたことは…
サウナブランケットを使う前は「きっと岩盤浴のような感じかな」と思っていた。でも実際に入ってみると、全然違う。岩盤浴は床についた背中など、ひとつの面から温める仕組みだ。
でもサウナブランケットは全面にヒーター線が張り巡らされているので、首から下の全身から一度に温められるため、熱にくるまれる感覚がたまらない。岩盤浴というよりも、顔以外をおがくずに埋めて温まる酵素風呂と似ているように感じた。酵素風呂は楽しめる施設が少ないので、通常のサウナでも岩盤浴でも得られない体感を思いがけず得られてうれしい限り。
筆者は最初はうつぶせで思わず寝てしまったので、次は枕元にスマホを立てて動画を見てみた。1時間をゆっくりすごせてそれも悪くなかったが、腕も温めたいと思って、その次はプロジェクターで天井に映画を投影して、完全に首下をくるまれる形で試してみた。
これはとても良くて、途中で水を飲んだりしながら、汗をかいていく過程も楽しめた。
もちろん何もせずにボーッとするもよし、テレビを見るもよし、好きな音楽をかけるもよし、自宅ならではのシチュエーションをいろいろ試す楽しみもあった。
自宅でゆっくりと温めることができるので、サウナは息苦しくて苦手な人や、家をなかなか空けられない人にもピッタリだ。また、温度を低めから設定できるので、体力に自信がない方や、冷え性の方でも手軽に温まることができ、冬のみならず、冷房で冷えがちな夏の温活にも役立つだろう。
販売元のリラクモに聞いたところ、クラウドファンディングの購入者は半数近くが女性だったそうだ。
実際に使った人からは
「顔から一気に汗がでてきたときが一番気持ちいい!イヤな感情も流されたような爽快感があります!」
「想像以上の汗です!リラックスムードで気持ち良く包まれて調子が整った気がします。今後も続けていきます」
「YouTuberのシバターが使えるぐらいなので身体の大きな男性でも大丈夫なサイズです。まだ数回使っただけなので耐久性は分かりませんが、すぐに高温になるし性能は良いと思います。残念なのは重さでしょうか。かなりの重量なので片付けが毎回大変で、持ち運びは難しいと思います」
などの声が寄せられているそうだ。
気になる「重さ」だが、本体はしっかりした素材のため約8.5kgだ。くるくると丸められるので、付属のバッグに収納すると、コンパクトになり、重めではあるが外に持ち運ぶこともできる。筆者(女性)は簡単に持ち歩ける重さだが、小柄な方だと運ぶのが難しいのかもしれない。
毎日、いつでもすぐに心地よく温まることができるサウナブランケット。家にサウナを備えるのはなかなかかなわないが、家族みんなで使えるサウナブランケットなら、場所もとらない。直感的に使いやすい点やしっかりしたつくりも、おすすめできる逸品だった。
■サヌック 遠赤外線サウナブランケット
(SANUKKU INFRARED SAUNA BLANKET)
価格:7万8160円(税込)
本体サイズ:約900×1800mm(使用時)
本体重量:約8.5kg
寝袋タオルサイズ:約700×1800mm
寝袋タオル材質:綿100%
定格電圧:AC100V 50/60Hz
消費電力:500W
温度:35℃~75℃(5℃単位)
タイマー:30~60分(5分単位)
保証期間:1年間
生産国:中国、日本(寝袋タオル)
取材・文/DIME編集部