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野菜の切れ端から“ちょいと収穫”できるのが楽しい「リボベジ」入門

2022.06.20

人参のヘタ、ネギや小松菜の根っこ。これらは調理の時にゴミとして捨てられがちな部分だが、ここから野菜を再生できるということはご存じだろうか?普段は捨ててしまう野菜の一部を、水に浸したり土に植えたりして再生させる栽培方法はリボーンベジタブル(Reborn Vegetable)、通称「リボベジ」と呼ばれている““

かわさん栽培のリボベジ(小松菜)

 2018年からリボベジを始め、小松菜やほうれん草、ネギ、ピーマンなど、多岐に渡るリボベジの記録を記事にまとめているブログの「かわさんどっとわーく」(https://kawasan.work)。オーナーは、ゼロウェイストとミニマリストの両立を目指しつつ、健康維持を心がける主婦ブロガーの「かわさん」だ。今回はかわさんに、リボベジの魅力や苦労など、これまでのリボベジ経験について話を聞いた。

育てる過程が楽しく、2度おいしいリボベジ

以前から家庭菜園を行なっていたかわさん。リボベジを知ったのは、水耕栽培(土を使わず、水と液体肥料で植物を育てる方法)についてネットを検索していた時だという。海外のReborn Vegetableについてのブログを見て、興味を持ったかわさんはすぐにリボベジを開始。

「植物が育っていく過程がやっぱり楽しいですし、(お野菜が)2回食べられてラッキーというお得感があります」

リボベジの魅力にハマったかわさんは、それ以来、約15種類もの野菜や果物の栽培に挑戦したのだそうだ。

リボベジ初心者にもおすすめの野菜は?

リボベジしやすかったのはどの野菜かと聞くと「小松菜、ネギ、豆苗、にんじん」等だと教えてくれた。中でも小松菜は毎年栽培しているという。かわさんが行っている小松菜のリボベジ方法は下記の通りだ。

まず、根っこがついている小松菜を買う。最近は根っこがない物も多いので要注意だ。根元から上は2〜3センチほど青い部分を残して切り落とす。切り落とした葉はおいしくいただき、残りの根の部分は水に浸しておく。

数日経って葉が少し成長してきたら、土を入れたプランターに植える。冬場は2ヶ月、秋は1ヶ月ほどで食べられるくらいに成長するという。

「暖かい季節の方が成長は早いのですが、虫が付きやすいので、私はほとんどやりません。冬は成長に時間がかかるけれど、虫が付きにくいのでおすすめです」

人参やネギもリボベジ初心者向き

人参のヘタもリボベジ初心者にはおすすめだという。やり方はヘタ部分を多めに残した人参を、適当な容器に水と一緒に入れるという簡単なもの。水の量はヘタの部分にかからないくらいが最適だそうだ。

「勘違いされている方も時々いるのですが、人参の実の部分は増えません。食べられるのは成長する葉の部分です。スープに入れたり、パラリと料理にかけたり、パセリの代用として使えます」

ネギは水耕栽培でリボベジでき、比較的簡単とのこと。長ネギは根から3センチほど残した状態で、万能ネギは青い部分を多めに残して切り落とし、水に浸しておく。万能ネギの場合は数時間で成長が見られることもあるという。

失敗に終わったリボベジも…

さまざまな野菜のリボベジに挑戦しているかわさんでも、失敗に終わった経験もある。パイナップルやほうれん草もその中のひとつだ。パイナップルは暖かい環境で育つ植物のため、気温が足りずに枯れてしまった。

ほうれん草は水耕栽培をして少し葉が育ったものの、もっと育つようにと土に移しても食べられるほどには育たなかった。

「ほうれん草は根っこが付いたまま売っているものは店では見ないので、根っこ付きだったら上手くいったかも知れません。水耕栽培から土に変えたのも、良くなかったようです。2回挑戦したのですが、2回とも失敗に終わりました」

ピンセットで虫を取ったり、日光の調整も

リボベジを成功させるためには、日々の細かいお手入れが必要になることもあるという。水耕栽培をする野菜は、根が傷まないようにするため、日光から根を守る必要がある。

「液肥により栄養が豊富なので、日光が当たることによって藻が発生する可能性もあります。それを避ける為に容器にアルミ箔を巻いたりして日光を遮断する工夫をしています。藻が付かないようにするため、こまめに洗ったり掃除したりするのも大切なポイントです」

また、葉物の野菜は虫が付きやすいのもリボベジの苦労のひとつだという。

「春先はどうしても葉物は虫が付きやすく、ほとんど食べられてしまったりします。だから屋外でのリボベジは、1月〜4月頃にやっています。寒い季節は成長が遅いという難点はありますが、その分虫は付きにくいです」

毎日ピンセットで虫を取ったりして、野菜が虫に食べられないように苦労したことも。防虫ネットを使うという方法もあるが、ゴミが増える上にコスパもかかってしまい、リボベジのメリットである“お得”という部分が失われるため、かわさんはやっていないという。

今はクレソンと水菜に挑戦中!

現在は初のクレソンと水菜のリボベジを行なっているかわさん。クレソンは水に浸けて根を出してから土に植え、様子を見ている最中だという。

「水菜はダメ元で土に植えてみたら生えてきました。おいしくサラダにしていただきました。次は空芯菜やモロヘイヤもやりたいなと思っています」

植物への愛情がひしひしと感じられる、かわさんのブログを読んでいると、リボベジの魅力がよく伝わってくる。家庭菜園やゼロウェイスト(ごみをゼロにすることを目標にした取り組み)に興味のある方は、ぜひ読んでみて欲しい。

ブログ「かわさんどっとわーく」https://kawasan.work

取材・文/まなたろう 画像提供/かわさん

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