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知ってる?最近よく聞く「SaaS」の意味と事例

2022.07.01

SaaSは企業にとってメリットが多く、業務効率化を図るために注目されています。しかし、SaaSとクラウドサービスとの違いが分からないという方も多いのではないでしょうか?SaaSについて分かりやすく解説すると共に、PaaS・IaaSについても紹介します。

SaaSとは?

SaaSとはクラウドサービスの一種です。サービス提供会社のサーバー上に構築されていて、ブラウザーやアプリケーションを通して利用します。

ここではまず、SaaSの主な特徴について解説します。

インターネット経由で利用できるソフトウエア

SaaSとは『Software as a Service』の略で、読み方は「サース」もしくは「サーズ」と呼びます。直訳すると、『サービスとしてのソフトウエア』です。

SaaSはクラウドで提供されるソフトウエアを指し、インターネット経由で利用できます。

従来は、ソフトウエアを使用するために『CD-ROM』や『パッケージ』を購入しなくてはいけませんでした。しかし、SaaSはインターネットにアクセスするだけで、ソフトウエアを利用できるようになったのです。

また、どこからでもアクセスできるため、リモートワークが普及した現在ではSaaSの需要は高まっています。

複数の人で管理できる

SaaSにはクラウドストレージ機能が搭載されているため、プロジェクトチームのメンバー内で同時にデータの編集ができます。

データの保存先を一元化することができるため、情報共有が容易にできるのがメリットです。代表としては『Googleドキュメント』や『スプレッドシート』などが挙げられます。

従来のパッケージサービスでは、同じファイルを同時に編集することができず、保存したファイルをメールでメンバーに送るという手間が発生していました。

しかし、SaaSを導入すればチーム内でリアルタイムに編集が可能です。保存してから送信という面倒な手間が省けることからも、SaaSは複数の人数で構成されるチームに最適なソフトウエアといえるでしょう。

「SaaS」は「クラウドサービス」の一種

SaaSとクラウドサービスは、同じような意味合いで扱われますが、厳密には違います。それぞれの意味で分けると以下のようになります。

広義 クラウドサービス
狭義 SaaS PaaS IaaS

クラウドサービスとは、SaaS・PaaS・IaaSといったクラウドサービス全般を含む広義の意味です。一方、SaaSはインターネット経由で利用できるソフトウエアの総称で狭義の意味となります。

そのため、SaaS・PaaS・IaaSはクラウドサービスの一種と捉えると分かりやすいでしょう。SaaSの代表例には次のようなものがあります。

  • Google Workspace
  • Dropbox
  • Microsoft 365

SaaSを導入するメリットとデメリット

プログラミングしている手元

(出典) photo-ac.com

SaaSを導入する企業は、今後もますます増えていくことが予測されます。理由となるSaaSの主なメリットを三つ紹介します。

導入コストが安い

SaaSの一番のメリットは、導入コストが安い点です。SaaSの多くはサブスクリプション方式のため、初期費用無料もしくは低額で導入ができるのです。

中小企業や個人事業主など予算の限られる事業主にとって、導入コストを下げることができるのは大きなメリットでしょう。

ランニングコストが安い

SaaSはランニングコストが安く、自社での保守管理がほとんど必要ありません。提供会社のサーバーやアプリケーションを通して利用するため、社内で保守管理を行わなくて済むのです。

例えば、社内サーバーのような独自の機器を設置した場合、専門の保守管理ができる社員を確保しなくてはいけません。

一方、SaaSの場合は社内でシステム管理用の人材を雇用しなくてもよいため、管理コストが小さくなります。そのため、毎月のランニングコストも安くなるのです。

場所を選ばずに使える

SaaSはインターネット環境があれば、場所を選ばずに利用できます。コロナ禍でリモートワークが普及した近年は、どこでも作業ができるのは大きなメリットでしょう。

また、PCやタブレット・スマートフォンなどの端末を選ばないのも魅力の一つです。電車やタクシーなどの移動や隙間時間に作業ができるのも、SaaSの特徴です。

注意したいSaaSのデメリット

もちろん、SaaSにもデメリットが二つあります。

一つ目はカスタマイズ性が低い点です。提供会社がパッケージ化した商品を利用するため、カスタマイズには制約があります。

二つ目はインターネット経由でデータを管理するため、不正アクセスによるセキュリティーリスクがある点です。厳重に対策を行うことが重要です。

「SaaS」「PaaS」「IaaS」の違いとは?

スマホとパソコン

(出典) photo-ac.com

クラウドサービスにはSaaS・PaaS・IaaSと呼ばれる三つのサービスがあります。

PaaS・IaaSにおいては、SaaSにはないメリットもあるため、各サービスの特徴について、以下の表にまとめました。

名称 SaaS PaaS IaaS
特徴 ソフトウエアのクラウドサービス アプリケーションを開発するクラウドサービス ハードウエアのクラウドサービス

SaaS、PaaS、IaaSの違いを簡単にまとめると、SaaSはソフトウエアのクラウドサービス、PaaSはアプリケーションを開発するクラウドサービス、IaaSはハードウエアのクラウドサービスです。

プラットフォームを提供する「PaaS」

PaaSは『Platform as a Service』の略で、読み方は「パース」です。

アプリケーションを開発するために必要な、基本的なプラットフォームを利用できるクラウドサービスです。PaaSの運用は比較的簡単で、SaaSよりもカスタマイズの自由度が高いという特徴があります。

PaaSを利用すれば、自社で独自にアプリケーション開発ができるため、初期費用を抑えて運用できます。ただし、IaaSと比較すれば自由度は低めなので、自社の環境に合わせて検討が必要でしょう。

<PaaSの代表例>

  • Heroku
  • Google App Engine(GAE)
  • Microsoft Azure

インフラを提供する「IaaS」

IaaSは『Infrastructure as a Service』の略で、読み方は「イアース」もしくは「アイアース」と読みます。ネットワークや仮想サーバーといった、ハードウエアのインフラを提供するクラウドサービスです。

例えば、機材の保守管理はしたくないが、オンプレミスのように自由な環境構築をしたい場合にIaaSは最適でしょう。

オンプレミスとは、サーバーやネットワーク機器、ソフトウエアなどを自社で保有して運用するシステムを指します。

しかし、IaaSは専門的な知識が必要になるため、専門スキルを持った社員を確保しなくてはいけません。保守管理にコストがかかるので、他のサービスよりも難易度が高い特徴があります。

<IaaSの代表例>

  • Amazon Web Services(AWS)
  • Google Compute Engine
  • Microsoft Azure

仕事で便利なSaaSのサービス5例

タイピングしている女性の手元

(出典) photo-ac.com

SaaSが提供する機能にはさまざまなものがあり、ビジネスで利用できる便利なサービスが多数あります。

企業がSaaSを導入すると、作業の効率化を図ることができます。また、情報共有がスムーズになり、コミュニケーションコストが下がることが期待できるでしょう。

以下、五つのサービスを紹介します。

ビジネスチャット

ビジネスチャットとは、複数人でコミュニケーションが取れるツールです。SaaSの代表例ともいえるべきツールで、社内でのコミュニケーションを活発化するのに役立ちます。

また社内での連絡はもちろん、社外メンバーとのやりとりもできるため、チーム内でのクローズドなやりとりをするのに最適です。

メールと比較すると件名や宛先を入力する必要がないため、情報共有がしやすく、手軽なコミュニケーションが取れます。代表例には次のようなものがあります。

  • Chatwork
  • Slack
  • Discord

Web会議システム

Web会議システムは、複数人で音声通話やビデオ通話ができるSaaSです。リモートワークの普及により、新しい働き方が見直されたことから、爆発的に普及しました。

Web会議システムのSaaSで、分かりやすい代表例がZoomでしょう。現在ではリモートワークに必須のアイテムだといえます。Web会議システムの代表例は以下の通りです。

  • Zoom
  • Google Meet
  • Skype

タスク管理

タスク管理は、プロジェクトの進捗状況を把握するツールです。タスク管理ツールの主な特徴は、スケジュールとタスクをさまざまな方法で表示できる点です。

例えば、ガントチャート機能や締切期限などを設置できるため、複数メンバーの進捗状況がひと目で分かります。

リモートワークになると、上司にとっては部下の状況が見えにくいため、見える化できるのはメリットといえるでしょう。

タスク管理のツールには次のようなサービスがあります。

  • Trello
  • Jooto
  • Asana

スケジュール管理

スケジュール管理は、特定のメンバー内で予定を共有できるツールです。タスク管理と同じく、チーム内で見える化するのに最適で情報共有が簡単にできます。

Googleカレンダーを代表に簡単に情報共有ができて、公開範囲を指定できるのも便利です。

主なツールには以下のものがあります。

  • Googleカレンダー
  • Outlookカレンダー
  • TimeTree

クラウド会計ソフト

近年、会計ソフトはパッケージツールからクラウドサービスへ移行したものが多くなっています。クラウド会計ソフトはオンプレミスよりも、複数のPCで利用しやすい点が便利です。

クラウド会計ソフトは、個人事業主から企業まで幅広い層が利用できるよう、豊富なラインアップがそろっています。自社に最適なサービスを選択するとよいでしょう。

クラウド会計ソフトの代表例には以下のようなサービスがあります。

  • Money Fowerdクラウド
  • freee会計
  • 弥生会計 オンライン

構成/編集部

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