これまで2000本以上のコンテンツをブログや動画で発信してきた平岡さん。そのネタは「Notion」の中に、常に蓄積されている。
「Webや雑誌で気になったアイテムや、思いついたことをメモしています。スマホからすぐにメモが残せる『Fast Notion』という関連アプリを活用していて、アイデアを頭の中に置いておかず、いったん書き出すことが大切です」(平岡さん)
メモは最初から整理しすぎないよう多くのプロパティを設けずに「ボード」のビューで俯瞰して見ていると「これとこれは一緒にできるかも」とひらめくこともあるそうだ。
「あとから浮かんだことも追記して、アイデアを育てます」(平岡さん)
アイデアが具体的にまとまったら、ブログ記事または動画としてアウトプット。「いつどんな内容を出したのか」「反響はどうだったのか」といったことを分析しつつ、各コンテンツに対する自分の心情も付記して管理しているという。「そうすることで数字だけでは見えない、気づきが得られる」(平岡さん)
「定量的な数字とは別に、自分としてどうだったのかを管理しておくことはすごく大事。あとから振り返ることで自分の成長がわかり、先につなげることができます」(平岡さん)
便利な活用テクニック(3)様々なビューを使いこなすことでアイデアを継続してアウトプットできる
アイデアは目的別に分けて「ボード」ビューで管理。思いついたアイデアはここに直接書き込むほか、Webからクリッピングしたり、スマホアプリから送信したりして追加する。
各アイデアに情報を加えたり、ほかのネタと1つにまとめたりしてアイデアを育てる。「ボード」でアイデア全体を俯瞰しつつ、ひとつひとつのネタを膨らませるのがコツだ。
アイデアがある程度まとまってきたら、どうアウトプットするかを具体的に考えていく。平岡さんの場合は育てたアイデアのページに直接動画の台本を書き込んでいるとのこと。
アウトプットする段階になったアイデアの項目は「動画ネタ」から「撮影」へと移動。進捗がわかりやすい「タイムライン」ビューでスケジュールを管理し、確実に実行する。
平岡さんは公開した動画に関する日時やスケジュールを「カレンダー」ビューで見られるようにしている。定期的な配信を継続するために、ペースを把握するのは重要とのこと。
アウトプットの継続には分析が重要。平岡さんのようにジャンル、配信日時、再生回数、自分の心情などの記録とともにアウトプットした際の傾向を分析し、次の行動に生かそう。
平岡さんが作ったテンプレートを仕事に取り入れて作業を効率化しよう!
カスタマイズ性の高い「Notion」は、世界中のユーザーが公開する豊富なテンプレートが活用できるのもポイント。下のテンプレートは平岡さんが公開しているもの。ほかにも日本語にローカライズされた「テンプレートギャラリー」が公開されている。
※「Notion」はアップデートを重ねており、スクリーンショットの一部は最新のものではありません。
取材・文/太田百合子