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日本のマチュピチュといわれる竹田城跡は本家ペルーよりも歩く距離が長い!?

2022.06.17

「B級グルメ」や「B級観光地」と認定されるとなんだかちょっと…となってしまうが、やはりグルメも観光もメジャーな場所とそうでない場所がある。しかし、そこを目的地にしなくとも、ふらり寄る場所でも、ときに面白く、素敵な場所に出会うことはある。そんなちょっと「マニアック」な場所を巡るのも、旅の醍醐味だ。

【マニアック日本風景】もう「マニアック」と呼べない観光地「竹田城跡」

日本屈指の山城だったが、数年前まで知名度はあまりなかった「竹田城跡」。しかし、2006年に「日本100名城」に選出。徐々に知名度が上がっていったが、全国区になったのは「グーグルのCM」で雲海に浮かぶ竹田城跡が「日本のマチュピチュ」と紹介されてからだろう。以前は1日の見学者も数人程度だったとのことだが、それ以降は観光客が押し寄せるようになり、立派にメジャーな観光地となった。

想像以上に焦らされる観光地

「観光地」といえば、駐車場が完備され、そこから歩いてすぐに行けるところが多いが、竹田城跡は山の中腹にある物産館「山城の郷」までしか車で行けず、そこからの道のりが結構ある。いや、かなりある。

その城跡までの行き方は、登り道をひたすら約40分歩くか、その道のりの途中まで行けるバスもしくはタクシーに乗り、その後約20分歩いて登るかの2択。

バスは現在1時間に1本程度。私たちが到着したのは13時ごろだったが、次のバスは14:15分。1時間以上もあり、タクシーで向かうことを勧められた。実は筆者はよく調べてきていなかったので、駐車場から竹田城跡が遠いとは知らなかった。

タクシーを勧められたが、駐車場から歩いて向かう人も多く、時間にも余裕があったので歩いて向かうことに。

バスやタクシーが通る道なので、路上はアスファルトで歩きにくさはなかった。「結構上り坂ですよ~」と言われていたので、心して向かったが、バスやタクシーで行ける「竹田城跡バス停」までは、坂は緩やかでさほど苦ではなかった。しかし、そのバス停を過ぎたあたりから坂が急になり始め、バスやタクシーを使用しても、健脚の人ではないと登るのは大変だなと痛感した。

竹田城跡に行くルートは、筆者が利用した「山城の郷」から以外のルートもあるが、どれも40分以上歩く必要がある。

いまから観光シーズンになるが、暑い日はかなり難易度が高くなるので、しっかり準備をして向かう必要がある。(バスの時間もしっかり確認していこう)

頂上の景色はやはり「マチュピチュ」似!?

どうにかこうにか40分をかけてやっと料金所に到着。そこからは石の城壁が見え始め、さらに登ること数分。

やっと、竹田城跡の頂上へ。

今回は新緑がきれいな季節だったが、春は桜も楽しめ、四季折々の景色が堪能できる(冬は閉山する期間があるので注意)。

筆者は「世界遺産マニア」で、本家ペルーのマチュピチュに行ったこともあるが、スケールの違いはあるものの雰囲気は確かにマチュピチュ遺跡に似ていた。ただ、本家マチュピチュは近寄りの町からバスは1時間に数本あり、そのバスを使用すれば遺跡の入り口まで行けるため、アクセスの面を考えると、もしかしたら本家ペルーのマチュピチュ遺跡よりも難易度は高めかもしれない。

しかし、歩いて「焦らされた」おかげで、見たときの感動は倍増。

遺跡もきれいに整備されており、スタッフの方も親切でフレンドリー。

ただし、よく写真で見る雲海の中の「竹田城跡」はここから見ることはできない。雲海が見えやすい季節は秋から冬にかけての早朝。見れる場所は「立雲峡」で、ここも駐車場から歩いて展望所を目指さなければならない。

難易度は高めだが、見ごたえ大

アメリカの「ヨセミテ国立公園」など世界的観光地も、温暖化や環境保全のため一般車のアクセス規制をする観光地が多くなっており、車規制をして、渋滞緩和や環境保全をしている姿勢は好感が持てた。ただし、もう少しバスの本数を増やしてほしいかなというのが正直な感想。

今年の夏はコロナの制限がなく観光に出かけられそうだが、暑さは避けることができない。登山道は木陰があるが、しっかり水分補給をして、「天空の城」を目指してほしい。

竹田城跡
https://www.city.asago.hyogo.jp/takeda/

文/舟津カナ

編集/inox.

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