コレクションやお気に入りのアイテム、大切な記念品などを3Dデータ化できる「3Dスキャナー」。
これまで、超高精度で3Dスキャンができる「小型軽量」のスキャナーは、なかなかお目にかかることができませんでした。もしあったとしても高額でしょうし。
ガジェット全盛のこの時代、出かけ先へ持ち運べられる、小型・軽量で片手操作でもスキャンができる商品は存在しないのでしょうか……? できれば0.05mmの超高精度でスキャンできるハイスペックなモデルがよいです。
……実はあります。
このたび、年間120万台の出荷実績を誇る、3Dプリンター業界の雄である「Creality」より……。
「Creality CR-Scan Lizard」が発表されました。ありがとうございます!
そこでこのたび、「Creality CR-Scan Lizard」を入手して使ってみることにいたしました!
超高精度3Dスキャナー「Creality CR-Scan Lizard」を試用してみた!
まずはCrealityの超高精度3Dスキャナー「Creality CR-Scan Lizard」開梱の儀です。期待に胸が3Dデータにスキャンされます。
専用の箱に収められた「Creality CR-Scan Lizard」は、表面全面にスキャナのイラストが描かれていますので、誰もが間違いなく箱を開けることが可能です。まあ無地だったら不安で戸惑ってしまいますからね。
試用品の箱を含めた実測サイズは約34×26×11cm、実測重量は2082gでした。これなら普段から気軽に持ち歩けますね!
中に入っている持ち運び用のバッグを取り出し、着々と開梱を進めていきます。
なんとか一式全部を取り出しました。基本、本体と電源ケーブル、三脚、ターンテーブルといった簡素な作りになっております。これこそイマドキの流行なのかもしれません。
「Creality CR-Scan Lizard」をセッティングしてみる!
ではさっそく「Creality CR-Scan Lizard」をセッティングしてみましょう。
簡単に説明いたしますと、まずは本体に専用ケーブルをブッ刺して、片方のUSB端子をPCに、そしてもう片方のACアダプターをコンセントに接続します。
ターンテーブルはターンテーブルで、別途USB電源を供給します。USB-ACアダプタを使ってもよいですし、PC側のUSBポートが余っているならば、そちらに接続してもよいです。
開梱後の部品の整理は、慣れればどうってことはないのですが、最初は配線がゴチャゴチャでワチャワチャしました(涙)。
今回の試用品には、購入者特典の色鮮やかなラーバーケースが同梱されていました。さっそく履かせてみました。どう? 大丈夫、履いてますよ。
開梱と電源接続が終わった時点で……スイッチ、ウォオオオオオオンン!
「Creality CR-Scan Lizard」をセッティングしてみる!
……と、慌ててはいけません。あらかじめ「Creality CR-Scan Lizard」の専用アプリをインストールしなければ使えません。鬼に金棒、虻蜂取らずです。
親切にもソフトウエアが入っているUSBメモリが、あらかじめ同梱されているので、早速EXEファイルを右クリックして、「管理者として実行」を行います。ダブルクリックしてもよいです。
画面の指示に従いインストールを進めて設定を行います。特に設定値を入れるような箇所はないです。そのまま進めてオッケーです。
3Dスキャンの方法は実にカンタン。本体とPCがキチンと接続されているか確認します。
次に本体とターンテーブルを設置して……。
一旦テーブルに置いた対象物がスキャンの範囲内にあるかどうかプレビューを行い、次の工程でテーブルだけをスキャンしてテーブルを認識させて、最後にもう一度スキャン対象物を乗せてスキャンを開始します。
色の濃いものは明るさの設定値を明るくしてあげて、白い色のモノは明るさを下げたほうがキチンとスキャンされます。フレームレートも、最初慣れるまでは「高い」にしておいた方が良いでしょう。そうやって、いざスキャンを行うと……。
あれ?
……どうもワタクシのPC環境では上手くいかないようなので、これ以降は、メーカーさんの手順動画を紹介したいと思います。心のキレイな人がスキャンを行えば、実際はこのように上手くいく筈です。
How to Operate a CR-Scan Lizard?
How to Operate a CR-Scan Lizard?
ようするに、「Creality CR-Scan Lizard」は……。
・マーカーレスで即スキャンが可能!
・自動視覚追跡アルゴリズムを搭載!
・黒いもの、直射日光下でもスキャンが可能!
・最大10fpsの高速スキャン! スキャニングと同時にデータがスムースに生成!
・カラーキットがあれば、色もカラーも詳細に再現!
・ワンクリックで3Dデータ生成可能!
・重さは缶ビール程度!
・モバイルバッテリーでも起動可能!
……などなど、至れり尽くせりです。もうまわりにあるものは何でもスキャンしちゃいましょう!
■「Creality CR-Scan Lizard」の主な仕様
製品寸法:155×84×46mm
製品重量(本体):370g
スキャン可能な最小体積:15×15×15mm
スキャン可能な最大体積:1500×1500×1500mm
スキャン速度:最大10fps
出力形式:OBJ/STL/PLY
対応OS:Win10 64bit 8G/MacOS 11以降 8G(M1チップのMacには2022年7月以降対応予定)
参考サイト
※詳しいスペックや機能などはコチラをご参照ください。
【FURUの本音ジャッジ】
3Dスキャニングの手軽さ ★★★★★
3Dプリンターとの親和性 ★★★★★
ハイスペックなのに超安価 ★★★
デザインの美しさ ★★★★★
小型軽量による持ち運びやすさ ★★★★
次回作は、親指サイズで0.01mm精度の3Dスキャナーをお願い致します!
文/FURU
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