ハイアールの家電を使ったことがありますか?お買い得で安心のブランドは世界中で愛されてきましたが、ここに来て、同社の日本での動きが活発です。
2022年5月に冷蔵庫と洗濯機の新製品の発表会は注目の内容でした。というのも、日本の研究開発センターで企画・開発されたものを売り出すとか……。
中国発のグローバル家電メーカーが、なぜ今、日本向けに注力するのか。その理由を探ってみました。
日本でのハイアール製品の状況を説明してくれた、ハイアールジャパンセールス株式会社 執行役員副社長 乾 修明氏
グローバル展開をしているハイアールが日本に開発拠点を設立
ハイアールは中国発祥のメーカーで、現在、世界10か所の研究開発センター、29の工業団地、122の製造工場、108の販売センターなど、世界トップレベルの商品開発と製造を、グローバルで展開しています。
そんなハイアールが日本の開発拠点として、ハイアールアジアR&D株式会社を設立したのです。
現在、日本には、埼玉県・熊谷市と京都府・京都市に研究開発センターが置かれ、熊谷市では冷蔵庫を、京都市では洗濯機をメインとして製品の研究・開発が行われます。
なぜ、日本向けの家電を企画・開発するの?どのようにしてリサーチをしている?
ハイアールでは、日本で継続的な企業の成長を続ける上で、王道のカテゴリーにエントリーする必要性があると判断。日本向けの家電を企画・開発しています。そして、日本の潜在・顕在ユーザーを対象とした独自調査を実施しています。
埼玉県熊谷市の研究開発センターでは、冷凍・冷蔵の鮮度保持を中心に、冷凍冷蔵庫の商品開発を実施します。
冷蔵庫新製品の歴史の展示も行われ、最新家電の見学や、家電体験も可能です。
さらに、冷蔵庫の開閉試験や運転音の測定、冷蔵庫内にある食材の鮮度が保てているか……といった検証設備も充実します。
一方、京都府京都市の研究開発センターでは、洗濯機の研究・開発をメインに、除菌試験や、高まる衛生ニーズに応じた新商品の開発、輸送時の振動によって洗濯機に不具合が起きたりしないかといった実験、耐久性テストなどを行っています。
ハイアールアジアR&Dと新型3ドア冷蔵庫の説明で登壇した、ハイアールアジアR&D株式会社冷蔵庫開発本部商品企画グループ 阿部 巧氏
日本の研究開発センター発! 新型「冷蔵庫・冷凍庫」の真実
近頃、家でご飯を食べる機会が増えているかと思います。そのニーズに応えるべく、冷凍食品や食材を多く保存できる大容量タイプが開発され、さらに、お客様の〝あったらいいな〟と思うカラーを取り入れた冷蔵庫も開発されました。
こちらの3ドアタイプはハイアールに従来なかったラインアップです。大容量を確保しつつ、日本市場の動向をにらみ、スリムで設置しやすい形状にしたのが特徴です。
それでは、それぞれの製品の特徴について、さらに詳しく確認していきましょう。
大きさ、使いやすさ、カラー……。お客様のニーズに応えた冷凍冷蔵庫【JR‐CV29A/JR‐CV34A】
2種類用意された3ドアの大型冷蔵庫は、286L/335Lと大容量の冷蔵庫。それでいて、幅が54cmとなるスリムタイプとなっているのが魅力です。
ボディーカラーは、アンケートの要望が多かったチャコールブラックとリネンホワイトの2色が採用されています。
また、冷蔵庫中央部に設置した野菜室は、2Lのペットボトルを4本立てたまま収納できます。冷蔵室のドアにも2Lペットボトルを4本収納できるので、飲み物やペットボトル型の調味料などを多めに収納したい人にもおすすめです。
大容量の冷凍室で作り置き・まとめ買いをよくする人におすすめ冷凍冷蔵庫!【JR‐NF173C(H/W)】
173Lあるこちらの冷凍冷蔵庫は、冷凍スペースが54L用意され、作り置きやまとめ買いをよくする人におすすめです。
冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機の説明で登壇した、ハイアールジャパンセールス株式会社 商品本部商品企画部 森脇 利行氏
また、冷凍スペースは整理しやすい3段ケースになっています。クリアバスケット仕様で、中身が見えるので食材の状況をひと目で確認できて便利です。
温度調整ができる業界初の前開き式冷凍庫。【JF‐NUF168A】
“2室独立構造”によって各室の温度設定ができる、日本初の前開き式冷凍庫です。
上室は6つの温度が選べて、下室の温度は-16℃~-24℃まで1℃単位で設定できます。168Lと大容量なのに、横幅が49.7cmとスリムなのも魅力です。
日本の研究開発センター発!新型「洗濯機」の真実
使っている人の意見を取り入れ、あると嬉しい洗濯コースを搭載するなど、洗濯機も新たに開発されたので紹介していきます。
乾燥機なしのシンプルなドラム式洗濯機。洗剤の自動投入で洗濯が楽に!【JW‐TD90SA(W)「AITO」】
洗濯機を使用している人に調査したところ、34%の人が乾燥機能はなくてもいいと回答したそうです。この意見を元に、乾燥機なしのシンプルなドラム式洗濯機が開発されました。
こちらのモデルには、洗剤や柔軟剤を事前にセットすれば、洗濯槽へ自動で投入してくれる機能が搭載されています。毎回計って入れるという手間が省けるというわけです。
“ジェルボールコース”や“洗えるスーツコース”など新しいコースが搭載されて便利に。【JW‐U45A/JW‐U55A】
ジェルボールの洗浄成分を最大限に発揮できる “ジェルボールコース”、やさしく洗い、繊細な脱水を行うことで型くずれを防ぐ“洗えるスーツコース”、洗剤2倍で洗うことで白さを追求する“白さ追求コース”など、便利でな新コースが搭載されたことも注目です。
大きめサイズの全自動洗濯機には〝ソフト〟〝毛布〟コースを搭載! 【JW‐U6A/JW‐U70A】
大きめサイズの6.0kg/7.0kgの全自動洗濯機には、“ソフト”コースや“毛布”が洗えるコースが搭載されています。
衣替えなどで、毛布を仕舞う前に洗濯ができるので便利です。
早朝・夜間で洗濯物を回しても安心な低騒音設計。【JW-UD55A】
“DDインバーターモーター”を採用しており、低騒音かつ低振動の全自動洗濯機となっています。早朝・深夜にしか洗濯機を回せない人や、赤ちゃんのいるご家庭にもおすすめです。
また、洗濯物の量に合わせて最適な回転数・水の量で洗濯をしてくれるため、省エネ・節水にも期待ができます。
キャッシュバックキャンペーンを実施
ちなみに、2022年6月1日(水曜日)~8月31日(水曜日)の期間中に、ハイアールの対象商品を購入した人から最大でJCBギフトカード1万円分キャッシュバックのキャンペーンを行っています。
また、もう1点以上ハイアールの製品を同時購入すると、抽選で20名様にJCBカードの10万円分キャッシュバックするキャンペーンをしています。応募締め切りは2022年9月15日までとなっています。
日本向けに作られた家電で世界進出も夢じゃない。
グローバル家電メーカーであるハイアールは、日本人に向けた製品を作るため、ユーザーの声に耳をかたむけて製品を開発しています。
日本に向けて進出してきたハイアールは、世界一厳しいと言われている日本の品質基準をクリアすることで、逆に、日本で開発した家電を、世界へと進出させる……そんな夢をかなえようとしています。
文/山田ナナ