■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団
(写真はイメージです。本文とは関係ありません)
オヤジナリティー ★★★
家計貢献度 ★★★
エルドラ度 ★★★
コロナ対策度 ★
今年もついに発売されます元祖サウナ雑誌『Saunner』の最新版、その名も『Saunner 2022』!!
その取材で東京が誇る名サウナ『サウナセンター』を取材して、そこで取材にかこつけて酒もチョロリと呑んだ帰り。せっかく鶯谷まで来たんだから、この街でもう一杯くらいは呑んでいこうと、久しぶりに入ったのが、ラブホテル街のド真中で朝の9時から夜の24時まで呑めるディープ居酒屋『TE(仮名)』。
この店、10年近く前にこの連載でチョロッと書いてはいるんだけど、あえてもう一回書きたい。だってその時の記事、もうアーカイブでも読めないだろうし。
この店のメニューには、いわゆる居酒屋的な和食洋食がズラ~ッと並ぶだけじゃなく、中華料理もズラ~ッと並ぶ。それも中国系の方がやってるのか、そんな中国料理の中にチョロチョロと街の中華屋じゃ見かけない大陸系の料理もあったりして、そのいい意味で節操のないレパートリーの豊富さにグッとくるんだけど、もっとグッとくるのはアルコールも含めた安さね。
そんな中、これは「安いッ!!」ってんで必ずオレが頼む酒はボトルの紹興酒。お値段は千円!それもちゃんと中国は紹興の越王台ってブランドのヤツ。昔の話すると、何年か前までは850円という、もっと激烈価格だったんですが、いや~今の千円でも充分激烈!むしろ収支は大丈夫か?計算間違いしてないか?と、お店の方々の経理能力を心配してしまうほどである。
これより安い店っていったら、大手中華チェーンの『BMY(仮名)』くらいかなぁ~と思って調べたら、『BMY(仮名)』は1099円だった。なんと『BMY(仮名)』より安いのか!さらにますます経理が心配ではある。
頼むツマミは羊肉串焼きね。このクミンの効いた串焼も最近は食べられる店が増えてきたけど、ウンチク書くと、羊串ってウイグル系と、中国・北朝鮮国境の延辺(ヨンビョン)系と2種類ある。同じ中国でも東西にかなり距離の離れた2つの地域でポピュラーな郷土料理として食べられてる。
日本だと博多でも札幌でもラーメンが名物みたいな。でも博多ラーメンと札幌ラーメンは、同じラーメンといえど味は全然別物なのに、羊串はウイグル系も延辺系も、ほとんど味が同じなんですよね。
それはともかく、これが一本170円で注文は2本から。一本つっても、串からして長さ25センチくらいある長い金串で、羊肉部分だけで長さ20センチくらいある。しつこいようだが、ますますもって経理が心配ではある。