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映画「トップガン マーヴェリック」公開で注目度急上昇!?ミリタリージャケットMA-1誕生の歴史と80年代ブームを振り返る

2022.06.08

MA-1の歴史をおさらい

映画「トップガン マーヴェリック」が大ヒットしている。なんと、アメリカでは公開からたった4日間で推定1億5600万ドル(日本円にして約200億円!)の興行収入を稼いでおり、2007年公開の「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」の約1億4000万ドル(約180億円)という記録をすでに超え、今も記録を伸ばし続けている。

CG合成を使わず制作された迫力のアクションシーンなど様々な魅力があるが、なんといっても注目なのは、36年前と変わらぬトム・クルーズのフライトジャケット姿。はたして新作公開でミリタリーブームは再燃するのか!ということで、今回は、MA-1の成り立ちと、80年代のファッションについて紹介したい。

MA-1がブームになったのは80年代!

「MA-1」の正式名称は、「ジャケット・フライヤーズ・男性用インターメディエートタイプMA-1」。1940年代後半にアメリカ空軍のパイロットが着るフライトジャケットとして開発され、以降ミリタリージャケットの代表格として市民権を得ていく。

MA-1が誕生する以前、空軍パイロットたちはレザージャケットを身につけていたが、軍用機の主流がプロペラ機からジェット機に移行したタイミングで、より耐水性があり軽量でかさばらないナイロン素材のジャケット開発が盛んになった。

こうした流れを経て、ナイロン素材でセージグリーンカラーが特徴の元祖MA-1が誕生。その後、1960年以降は裏地にレスキューカラーのオレンジ色の生地が採用されるなど、複数回のマイナーチェンジをしながらファッションアイテムとして確立していく。

MA-1が日本でブームになったのは1986年に公開された映画「トップガン」の第1作がきっかけだ。トム・クルーズ演じるパイロットのマーヴェリックが着たフライトジャケットに注目が集まり、空前のMA-1ブームが到来。当時は、ショップに問い合わせ注文が殺到し、ショップが工場から商品を取り寄せしても、店頭に商品が一点も並ぶことなく予約分で完売してしまう状態だったとか。MA-1が社会現象とも言えるレベルのブームだったのだ。

初代「トップガン」に登場したのは、実はMA-1じゃなかった!?

80年代のMA-1ブームに火がつくきっかけを作ったのは、映画「トップガン」だが、実は劇中にMA-1は出てこない。

劇中でトム・クルーズが着用しているのはG-1というフライトジャケット。これはアメリカ海軍航空隊のフライトジャケットで、ナイロン製で軽量なMA-1に対して、山羊革(ゴートスキン)とムートン襟を使用し、防寒性に重点を置いたフライトジャケットだ。なぜ、劇中で登場しなかったMA-1がブームになったかというと、革製のG-1に対して価格がお手頃だったから。

こうしてブームとなったMA-1は、ファッションアイテムとしての市民権を獲得し、この流れがその後の渋カジブーム(1988~1991年頃に流行したアメカジからヒントを得たストリートファッション)へと繋がっていく。

他にもまだある!80年代の押さえておきたいファッションキーワード

MA-1がブームとなった80年代は、バブル景気や元号改元など、日本社会全体に変化が訪れ、日本のファッションデザイナーが海外で注目され始めた時代。現代につながる様々なファッショントレンドが次々と生まれた時代だった。リバイバルブームの今こそ押さえておきたいファッションキーワードとは?

1.     全身黒づくめが大流行! – カラス族

日本の80年代ファッションを語る上で欠かせないのが、DCブランドの台頭。特に、1982年のパリ・コレクションで、”黒の衝撃“と呼ばれ話題となったヨウジヤマモトやコムデギャルソンなどが人気となり、全身黒づくめの若者が街に溢れた。

穴開きや切りっぱなしになった裾の服にロング丈のトップスを重ねたスタイルは「カラス族」と呼ばれ、TVのニュースや雑誌でも流行の最先端として取り上げられるようになった。

ちなみにY’sは今年4月にブランド創業時の世界観を表現した「Y’s 1972」コレクションを発表している。


Y’s 1972 – Portrait ドレスライクな型でつくられたしなやかなワークウェア https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000247.000034350.html

2.     バブルといえばこれ! – ボディコン

バブルの時代に流行った女性ファッションが「ボディコン」だ。ボディコンは英語のボディコンシャス(Body Conscious)の略。体のラインを強調したミニ丈のワンピースやスカートを着た女性たちが会社帰りにディスコで踊るシーンは、映画やドラマで80年代を象徴するシーンとして度々描かれている。

さらに、当時ボディコンと合わせて流行ったのが、ワンレンと太眉メイク、濃い目のピンクリップ。ちなみに、こうした80年代のメイクトレンドも、昨今のリバイバルブームで再注目されている。新型コロナで長引くマスク生活からの解放願望が、ビビッドな配色やメイクトレンドにも現れているのかもしれない。

3.     カーディガンやローファーが定番に! – 「ジャパニーズプレッピー」

名門私立学校に通っている良家の子息や令嬢のような、スクールスタイルをおしゃれに着崩した着こなしを「プレッピー」と呼ぶ。ジャパニーズプレッピーはこうしたスタイルを真似たコーディネートで、80年代はエンブレム入りのブレザーやカーディガン、ボタンダウンシャツ、コットンパンツ、ローファーを着る人が急増、カーディガンのプロデューサー巻きも流行った。

文/あさみ

編集/inox.

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