え、本物じゃない?…SNSを騒がせた「抱っこされるカモノハシ」
カモノハシという生き物を見たことありますか?
哺乳綱単孔目カモノハシ科カモノハシ属に分類される哺乳類で、そのおかしな風貌と哺乳類なのに卵を産むなどの特異な生態から「珍獣」として知られています。
というわけで今回は、地球上でオーストラリアにしか生息していないといわれる珍獣カモノハシに関するSNS投稿をご紹介。「思わず三度見した」とツイッターで話題をさらった衝撃の写真がこちらです。
抱っこされるカモノハシ
まさかあの珍獣を抱っこできる施設が日本に?!
…と一瞬思ってしまいますが、よく見ると投稿には
— ほぼ等身大のカモノハシを作りました
とのコメントが。
そう、実はこのカモノハシ、本物ではなくツイートの投稿主さんが制作した「アートドール(ぬいぐるみ)」だったのです。
近くで見てもこの通り。爪やくちばし、体の質感まで超リアルに再現されていて、ツイッターを見た人たちからは「生きてるみたい」「すごすぎる」「本物じゃないの?」と多くの驚きの声が寄せられていました。
恐らく本物ならば大人しく手に収まってはくれないのでしょうが、どこからどう見ても本物のようなカモノハシ。投稿主さんに抱っこされている彼(彼女?)からはリアルな生き物の愛嬌を感じます。
ちなみにこちらは「カモノハシの正しい持ち方」なのだそう。万が一本物のカモノハシを持つ機会があればぜひ参考にしましょう!
SNSで「いいね」と「欲しい」の声が殺到した等身大のカモノハシのアートドールでした。
羊毛フェルトとアートドール
超リアルなカモノハシの作者はフィギュアやドールの制作を広く手がけている「Lilacoo(らいらっくー)」さん。羊毛フェルトで作るオリジナルデザインの幻獣やポケモンのファンアートの他、実在の生き物を題材にしたリアルアートドール作品が注目を集めているクリエイターさんです。
もともとはニードルを使って造形する羊毛フェルトで幻獣やファンアートをメインに作られていたというLilacooさん。リアルな生き物のアートドールを作るようになったきっかけについてお伺いしてみたところ、こんなお答えが。
「ふわふわの毛並みや外に持ち出しての撮影、動かしてポーズを取るなど羊毛フェルトでは難しいところを表現する方法としてたどり着いたのがアートドール(可動式のぬいぐるみ)でした。私自身生き物が大好きで、等身大でポーズの取れるぬいぐるみならば飼育員さんの気分を少しでも味わえるかなと思いリアル動物シリーズを作り始めました。」(Lilacooさん)
確かに、本来触れ合う機会がない生き物と触れ合って遊ぶことができるのは、リアルなアートドールならではですよね。
■Lilacoo(@sweet_mokaketu)さん
羊毛フェルトとアートドールの幻獣。かっこいい生き物が好き。ポケモンも好き。時々イラスト。
■ツイッター https://twitter.com/sweet_mokaketu
■インスタグラム https://instagram.com/lilacoo_nf/
■ウェブサイト https://lilacoo2.jimdofree.com
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.