日本語を活かすあの資格が1位に
海外で働く人は年々増えており、自分も海外でキャリアを築きたいと考えている人も多いだろう。しかし、海外では日本以上にジョブ型雇用が多く自分が即戦力であると証明する必要が出てくる。
そこでレビューが運営する暮らしに役立つ情報メディア「電気資格研究所JABO」が、日本全国の10歳以上の男女150人を対象に「海外で使えると思う資格」についてのアンケート調査を実施したので、詳しい内容をお伝えしていこう。
海外で使えると思う資格ランキング
1位になったのは「日本語教師免許」であった。2位以降は、「調理師免許」、「米国公認会計士(USCPA)」と続き、「米国上級秘書資格(CAP)」、「認定情報技術者(CITP)」は同率7位という結果になった。以下、寄せられたコメントを紹介していこう
1位:日本語教師免許
・日本語を学びたい人は意外といますし、資格があることによって大手の塾などで働ける可能性もあるのでいいと思います。(女性30代)
・日本語を教えられれば、どこの国でも困らないと感じたからです。独特の文化が日本にはあると思うので、日本に留学したいと思っている方から重宝されると思います。(女性30代)
・日本語教師免許がなくても、海外にいれば日本人というだけで日本語を教えられる可能性はありますが、日本語教師免許を持っていた方がしっかりした教え方ができ、有利になると思います。(女性30代)
1位は、日本語を学びたい人は多いと「日本語教師免許」が選ばれた。就職の時に有利になると思うという声があり、日本語を活かす資格が海外でも役に立ちそうと支持を集めていた。
2位:調理師免許
・料理を作ることにおいて、働く国は影響しなさそう。日本食以外も外食などで食事を摂ることの需要は無くならないため。(男性30代)
・他の資格に比べて、働き場所がたくさんあると思ったためです。レストランといった企業で働ける一方で、道端で商品を売ることもできます。資格で培った知識を発揮しやすいのが、この資格なのではと思っております。(男性40代)
・外国の食文化が多く日本に流入しており、それがスタンダード化して来ている中で海外でも同じような現象が起きる事が考えられるため日本食を広めたり、外国の料理を極めてそれを再度日本に広めると言ったことが可能だと思ったから。(男性20代)
2位は「調理師免許」で、料理が作れたらどの国でも働くことができそうという意見があった。
3位:米国公認会計士(USCPA)
・知人がUSCPAを取得し、無職から大手の監査のコンサルへ就職をしたため、経歴問わず海外で活かせると感じました(女性20代)
・会計方法は世界共通なので、海外でも通用すると思ったからです。また、実際にアメリカに居住した場合に実生活にも役に立つと思いました。(男性30代)
・日本や海外の会計業務で、米国公認会計士の資格が活かせると考えられるからです。英語と会計のスキルは、多くの会社で必要とされていると思うからです。(男性30代)
4位:経営学修士(MBA)
・認知度も高く比較的メジャーな資格だと思うが、アメリカで生活している中で、実際に活躍されている方が多かったから。(女性40代)
・サラリーマンの最高峰資格で、持っていれば経営の仕事に携われて、給料も良いため。海外でも国際的に通用する資格。(男性40代)
・高額な費用を払って学位を取得しているため、その時点で意識の高さは世界共通なため、インパクトが大きい。アメリカで取得する=世界にも通用することだと思います。(男性30代)
4位に「経営学修士(MBA)」が選ばれ、サラリーマン最高峰の資格という意見も。
4位:IELTS
・海外で就職する場合、日系現地に関わらず最初に求められるものは語学力だと思います。TOEICより世界的に認められているIELTSは持っていて損はないと思います。(男性30代)
・海外に移住する人や海外で就職する人に向けた試験でこの資格があれば英語の知識を証明できると思うから良い。(女性30代)
・これからも英語が共通言語であることに変わりはなさそうであるため。英語はコミュニケーションにおけるたったのツールではあるが、そのツールを使いこなせないと相手と母語ほどに深く意思疎通出来ないから。(女性20代)
同率4位は「IELTS」で、英語の知識を証明できTOEICより重視している国もあるそう。
6位:通関士
・難関国家資格と言われているため、取得が難しい。そのため、貿易業界において信用度が非常に高いため。また、取引先からの信用度もあるので仕事に繋がりやすいため。(女性20代)
・物流はこれからも尽きることがないので、世界中どこに行って通関士があれば倉庫や流通の会社で長く働くことができるから(女性30代)
・やはり、どの世界でも必要かなと。物流、輸出入は、時代が変わっても途絶えることはないものなので需要はあるのかなと思うからです。(女性40代)
7位:米国上級秘書資格(CAP)
・この資格を持っていれば英会話がある程度堪能ということと秘書の仕事に就ける確率が上がるからです。知人に資格者いて仕事に困ってないから(男性20代)
7位:認定情報技術者(CITP)
・IT系の資格は、世界で使えるので認定情報技術者(CITP)の資格は持っていたら、海外でも活躍できると思います(女性20代)
・AIが発達して現在ある仕事もかなりなくなってしまうということらしいけど、コンピューター関連自体の仕事は減ることはなくむしろ増えていくと思います。それは日本だけでなく、海外でも同様で、このような資格があると優位に立つことができるのではないでしょうか。(男性40代)
「認定情報技術者(CITP)は」同率7位という結果になった。
まとめ
150人にアンケートを行ったところ、「日本語教師免許」と回答したのは全体の48.7%であった。また回答した理由として、日本語を学びたい人は多いという意見や、どの国でも就職に困らなそうといった意見が数多く見受けられた。
母国語である日本語を活かす資格が、海外でも使えると思う人も多いよう。海外で就職・移住や考えている人は、海外で活かせる資格があると役に立つかもしれない。
調査概要
調査対象:10代以降の男女
調査日:2022年5月
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:150人(女性101人男性49人)
関連情報:https://sublogg.com/electric/
構成/Ara