ルーティンとは、決まって行う習慣・所作のこと。早朝に散歩・ウォーキングをする、リラックスタイムに音楽を聴く、仕事の小休止にストレッチをするなど、あなたにも何らかのルーティンがあるのではないだろうか。
このルーティンと男性の幸福度の関係性についてこのほど、ポーラ幸せ研究所が調査を行った結果、いくつかの特長を見出すことができた。詳細は以下のとおり。
ルーティンの数が多いと幸福度のスコアがアップ
下のグラフの通り、日頃から実施しているルーティンの数が多いと幸福度のスコアが上がることがわかる。ルーティン化できた、という小さな成功体験の積み重ねが幸福度の一つのポイントになることが示唆される。
※スクリーニング調査より 男性=10,000名 女性=10,000名
幸福度が高い男性は「セルフケア意識も高い」
下のグラフは、男性の中で、幸福度の高い層と低い層のセルフケア意識・行動の違いを示したもの。幸福度の高い層は、低い層と比べて日頃から、自身の心と身体のケアを意識し大切にしていることが示唆される。
幸福度が高い男性は「記録を取っている」
下のグラフは、幸福度の高い層と低い層それぞれの記録を取っている人の割合を示したもの。幸福度が高い男性は、体重や体脂肪、睡眠時間、歩数や運動量など、日頃から記録をよく取っていることがわかる。記録を取ることで変化が可視化され、達成感や自己肯定感の向上につながっていると考えられる。
男性は女性よりも幸福度が低い?
下のグラフは、男女それぞれの幸福度スコアの割合を示したもの。女性に比べて男性は、幸福度スコアが高い人の割合が少ないことがわかる。このことから、男性は女性よりも幸福度が低い人が多いことが示唆される。
※スクリーニング調査より 男性=10,000名、女性=10,000名
男性は女性よりもルーティンが少ない。調査男性の約55%がルーティンは3個以下
上のグラフは、男性・女性それぞれの実施ルーティンの数とその割合。男性では半数以上の約55%の人が、実施ルーティンが3個以下と少なく、女性は6個以上のルーティンを実施している割合が半分以上だった。
前述の通り、実施ルーティンが多いほど幸福度が高いという特長があることから、男性が女性よりも幸福度が低い理由には、実施ルーティンの数が影響していると考えられる。
実際に、幸福度が高い方へのインタビューでは、例えば、「毎日10分間だけランニングをする」、「毎日ピアノの練習をするが、短いときは5分だけ練習する」といった非常に小さなルーティンを多く持っているという特長があった。幸福度が高い方は小さな成功体験をたくさん作る生活をしているということが考えられる。
男性が実施しているルーティンの例
下のグラフは男女それぞれが月に2~3回以上行っているルーティンの割合を示したもの。男性が実施しているルーティン1位は音楽を聴くこと、2位はコーヒー・紅茶を淹れること、3位は散歩・ウォーキング、4位はストレッチ、5位はスキンケアという結果だった。
※スクリーニング調査より 男性=10,000名、女性=10,000名
出典元:株式会社ポーラ
構成/こじへい