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累計販売数は11万台!使ってわかった自動開閉式ゴミ箱「ZitA」が売れている理由

2022.05.28

今までゴミ捨てを面倒と感じていた人もゴミ捨てが楽しくなるという、さくらドームが展開する自動開閉式ゴミ箱「ZitA」。近接センサーによって蓋が左右にスライドして、自動的に開閉する仕組みのゴミ箱だ。2018年の発売以来、累計販売台数が11万台を突破する人気のZitAを実際に使ってみた。

ゴミ箱が自動開閉すると便利なポイント

ゴミ箱の蓋を手で開けることが当たり前の毎日を過ごしていて、困ったという経験がある人は少数派ではないだろうか。一方で、そこまで不便を感じていなかったはずが、自動化されるとやめられないということもある。例えば、食洗器やロボット掃除機などがまさにそう。ゴミ箱も、料理の途中で両手がふさがっているときなどに、蓋が自動で開いてくれれば助かるのは間違いない。フットペダルなどで開閉するタイプのゴミ箱もあるので、足で蓋を開ければすむと言われればそうかもしれないが、自動で開くとはどのような感覚なのか、45Lのゴミ袋対応サイズのZitAを試してみた。

ミニマルでシンプルなデザイン

対応ゴミ袋サイズ45LのZitA サイズ:(約)幅33.5cm×奥行き33.5cm×高さ66.5cm カラー:ホワイト/ブラック/シルバー 価格:各16980円(消費税込み)

シンプルなデザインで、インテリアにも馴染みやすいデザイン。カラーが3色あり、好みで選べるのもうれしい。筆者は、45Lのゴミ袋対応のZitAを選んだが、ゴミの量や家具の配置によって小さめのサイズがいいという場合、30Lのゴミ袋に対応しているZitA miniもあるので、ライフスタイルに合わせて選ぶことができる。

到着したZitA。オフィシャルサイトのイメージ通り。

ゴミ箱なので当たり前かもしれないが、蓋と本体のシンプルな構造。本体の上部にゴミ袋をセットするリングがついている。筆者が以前使っていたゴミ箱は、本体にバケツのようなゴミ箱が入っていて、そこにゴミ袋を設置して戻す縦開きの蓋がついたゴミ箱だったため、ゴミ袋を外側から見えないようにセットするのが、意外に面倒だったが、これはリングなので、さっと内側にセットでき、生活感が出ないのがうれしいポイントだ。

使用前の準備


ゴミ袋をリングにかけて、本体にセットする。

通常ならゴミ袋をセットして、蓋をするだけでOKだが、自動開閉は「ひらけゴマ」のようなおまじないでは作動しないので、蓋に電池をセットするのを忘れてはいけない。蓋の裏側にアルカリ単2電池を2本入れる。

別売りの電池サイズ交換パーツを購入すれば、単3電池も使用可能。単2電池を常備していないなら、電池が切れたときのために、そちらも合わせて購入しておくと安心だ。子ども用のおもちゃの電池サイズは、単2ということも多いため、小さなお子さまがいるなら単2電池をこの機会に多めに用意してもいいかもしれない。

主電源を入れる。

電源ボタンを入れたら、準備OKだ。

センサーに手をかざしてみる。

蓋の手前にあるセンサーに手をかざすと自動で蓋が開いた。ちょっとワクワクする。その後、自動で閉まるのだが、その間約5秒。ただ、センサー部分に手をかざしたままだと、開いたままの状態になる。ゴミ箱の上で直接作業しながらゴミ捨てする場合は、勝手に閉まらないということなので安心。

離れると、しばらくすると自動でしまってくれる。開閉ボタンを押せば、手動で開けることもでき、この場合は、再度開閉ボタンを押すことで、蓋が閉まった。


センサーの範囲は、0~30cmの間で設定可能。

自動開閉のセンサーの感知範囲も設定することができる。一度、主電源をオフにし、緑のランプが光らなくなるまで開閉ボタンを押し、残っている電気を放電する。改めて主電源を入れ、開閉ボタンを3秒以上長押しすると、ランプが赤・緑に点滅し始める。

そこで、開閉ボタンを押したまま、この辺りで感知してもらいたいというところに手をかざし、開閉ボタンから手を放す。ランプが消えたら、かざしていた手も離し、設定完了だ。

これが、想像以上に便利。というのも、0~30cmと数字で言われても、ピンとこない。でも、手をかざすだけなら、この辺りという感覚で設定できるからだ。しばらく使っていて、もっと早く感知して欲しいと思えば、30cmあたりに設定してもいいし、ぎりぎりで開く方がいいと思えば、蓋に手がつきそうなくらいに設定してもいい。

ひとつ気をつけたいのが、センサーは円錐状に広がって感知するため、設定距離を長くすると、真横に立っただけで、蓋が開いてしまう。ゴミ箱を置く場所と導線を考えて設定するのがよさそうだ。

筆者は、おおよそ15cmくらいと思われるポイントで設定したところ、ゴミ箱の後ろ側にある棚からモノを取り出すときには感知せず、ゴミを捨てるときにだけ開くようになった。

デットスペースを活用できニオイ漏れも減らす

蓋が開いている状態でもスペースをとらない設計。

蓋つきのゴミ箱は、キッチンで使うことが多い。幅33.5cm×奥行33.5cm×高さ66.5cmという、スペックだけを見ると大きいようにも感じるが、キッチンカウンターの下などのデットスペースにも意外とすっぽり設置できる。

蓋が横開きのため、高さが必要ないからだ。しかも、蓋が開いたときに周囲にはみ出さない設計で、蓋が閉じているときと開いているときに占める空間面積はほぼ同じ。それでいて、開口部もしっかり確保されている。

この横開きの蓋には、スペースの有効活用だけでなく、ゴミ箱内部のニオイを漏れにくくする効果もある。

縦開きのゴミ箱の場合、ニオイが漏れないように蓋が密閉されていることもあり、開けたときに一気に空気が入り、ゴミ箱内の空気が動く。さらに、蓋を閉めるときに、うちわ効果でそのニオイが自分の方に押し出されてくるのだ。

横開きなら、空気の動きが少なく、水平に開閉するためニオイの漏れは少なくなる。

実際に使ってみると、確かに閉じたときに感じがちなニオイは軽減されたが、5秒間開いているために、多少はニオイが残る気がした。「消臭もできればうれしい」というユーザーの声もあるそうで、脱臭機能のデータなどを集め、消臭機能についても開発を行っているそうだ。

メンテナンスも簡単

蓋はそれぞれのパーツに分けて掃除ができる。

本体は、腐食に強いステンレススチールSU430のヘアライン仕上げ。蓋とリングはABS樹脂で、汚れたらサッと拭くだけでOKと、メンテナンスも簡単。ゴミ箱を洗う習慣がある人は、ZitAの場合、本体は洗えるが、蓋部分には電源が含まれるため水洗いはNGだ。ただし、羽のように開く部分は取り外しが可能で、洗うこともできるので、洗いたい派もある程度スッキリするだろう。

ゴミの分別にも便利な分別リング

ゴミを2種類に分別できるZitA分別リング(改良版) 1500円(消費税込み)。

燃やせるゴミだけでなく、燃えないゴミ、ビン、缶、プラスチックなど、資源ごみを分けなければいけない。そこで、ZitAでは、オプションで分別リングが販売されている。通常のリングを外し、ゴミ袋を分別リングにセットするだけで、2種類のゴミ箱に早変わりするというものだ。実は、以前から分別リングは販売されていたが「ひとつだけリングを設置した際に落下してしまう」や、「もっと使いやすい仕様に変更して欲しい」との声があり、2022年5月17日に改良版が登場した。

外側部分に爪がプラスされ落下防止に。

半円の分別リングの外側に、爪がプラスされることで、落下しにくい仕様に変更されている。45Lサイズの半分だから、25Lのゴミ袋でもいいのではないかと考えたが、30Lが推奨されていた。

これは、本体の深さの問題だ。25Lでは、メーカーによって多少のサイズ違いがあるが、縦が60cm程度のため高さが足りなくなってしまうからだ。二つに分けたことから、ゴミ袋のサイズも半分にしてしまいがちなので、気を付けたいポイントだ。

センサー感知範囲が感覚で設定でき、ニオイも広がりにくい。電池は、単2アルカリ電池2個で約10か月使用できる。自動開閉という仕様から5万回の耐久テスト済みのゴミ箱に最適な素材が採用されている。また、掃除などのときに手軽に動かせるようキャスターが欲しいという要望から、専用キャスターも登場した。「使う前には戻れない」というのは、自動開閉の快適さはもちろんだが、その後のユーザーの要望に応えてくれるアップデートもファンを増やしているのかもしれない。

ZitA
価格(消費税込):16980円
対応ゴミ袋サイズ:45L
本体:(約)幅33.5cm×奥行33.5cm×高さ66.5cm
カラー:ホワイト/ブラック/シルバー

ZitA mini
価格(消費税込):14980円
対応ゴミ袋サイズ:30L
本体:(約)幅33.5cm×奥行33.5cm×高さ46.2cm
カラー:ホワイト/ブラック/シルバー

・ZitA
https://zita.life/

取材・文/林ゆり

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