DIME MAGAZINE
2022年5月16日（月）、株式会社サイエンスが2030年のSDGs達成や2025年の日本国際博覧会（略称「大阪・関西万博」）に向けた新プロジェクト「うそやろプロジェクト」を発表した。「すべての人々に感動と喜びを与え続ける」という経営理念に基づき、農業、工業、医療、健康などさまざまな分野においてファインバブルの技術を用いて新たな社会を目指すという取り組みとなっている。
その第一弾として、2022年6月15日（水）には新商品「ミラブルzero」を発売。プロジェクトや従来のミラブルから進化を遂げた新商品を紹介しよう。
世界に向けて、感動を与えたい。「うそやろプロジェクト」とは
（右）株式会社サイエンスホールディングス 代表取締役会長 青山恭明さん（左）株式会社サイエンス 専務取締役 平江真輝さん
「うそやろプロジェクト」は民生品のシャワーヘッド「ミラブル」としての枠を越えて、人と地球にやさしい「ファインバブル技術」で驚きの世界感を届ける取り組み。その一環として、2030年までにはSDGs達成に向けてファインバブル技術のリーディングカンパニーとして、ファインバブル技術の発展、世界中への普及を目指すという。
SDGsの目標17項目のうち、特に事業内容と親和性の高い「3.すべての人に健康と福祉を」「6.安全な水とトイレを世界中に」「11.住み続けられるまちづくりを」「14.海の豊かさを守ろう」の4つがターゲット。
現在ファインバブル技術を活用し、医療分野や農業分野などにおいて多くの大学との共同研究が進行しており、具体的な成果は2025年に開催される「大阪・関西万博」の大阪パビリオンで発表する予定だ。ちなみにファインバブル技術とは優れた洗浄効果を持つシャワーヘッド「ミラブル」で使われているように、直径が100μm（＝0.1mm）より小さな泡「ファインバブル」を活用した技術を示す。
なぜ「うそやろ」という名前にしたかというと、本社が大阪にあることが理由の一つ。そしてファインバブル技術を活用したソリューションを見た人が「うそやろ！こんなことできるの？」と感嘆の声をあげるような感動を与えたいという想いから命名された。
1970年の大阪万博で話題となったサンヨー館の「人間洗濯機」（左）と、サイエンスが開発中の「未来の人間洗濯機」（右）の模型。
「大阪・関西万博」で目玉となる発表予定の商品が、身体も心も洗う「未来の人間洗濯機」。ファインバブル技術によって身体を自動で洗ってくれる上に、「病気の予防」をテーマに、入浴するだけで脈などを計測し、ストレス状態を感知するような健康に寄与する仕組みにするという。
「未来の人間洗濯機」は、1970年の大阪万博で注目を集めたサンヨー館の人間洗濯機「ウルトラソニックバス」に感動した青山会長の夢の具現化。一人の少年だった青山会長と同じように「子どもたちに感動してもらいたい」という想いが詰め込まれている。
青山会長の目標はイノベーションを起こすことではなく、「新しい文化を作ること」。シャワーヘッドを交換するという文化をミラブルが作ったように、2025年には人間が「洗われる」という文化を作りたいと述べた。
目指したのは「シャワーじゃないシャワー」。「ミラブルzero」発売
「ミラブルzero」49,390円（税込）
「うそやろプロジェクト」の第一弾として2022年6月15日（水）に発売されるのが新しいシャワーヘッド「ミラブルzero」。従来品をよりパワーアップさせ、用途に合わせて「トルネードミスト」「スプラッシュストレート」「リングストレート」の3つの水流を切り替えて使うことができるようになった。
新商品を発売するにあたって青山会長がこだわったのは「デザイン」。おしゃれなデザインではなく、「え、これシャワー？」と思わず言いたくなるような「シャワーじゃないシャワー」を目指したという。
歯間などの隙間を洗う用途に適した水流「リングストレート」。
洗顔に適した「トルネードミスト」は従来品のミラブルプラスと同様に、特許を取得している「トルネードミスト方式」の水流。ただし従来品が1ccあたり約6000万個※のウルトラファインバブルで汚れを落としていたところ、新商品は1ccあたり約7000万個にパワーアップしている（※実際の使用に近似した方法での測定における個数）。
新たに追加された水流が「スプラッシュストレート」と「リングストレート」。頭皮に適した「スプラッシュストレート」はねじれた水流によって毛穴の奥までスッキリ洗浄。ミラブル愛用者の声から生まれた「リングストレート」はリング状で中心部が空洞となっている水流となっており、柔らかながら確かな洗浄力を発揮し、歯間などの隙間を洗う用途に適している。2025年の「大阪・関西万博」で発表される「未来の人間洗濯機」の開発にはさまざまな水流の検証が必要になるため「今回の新商品はその完成において必要不可欠だ」と、技術責任者の平江真輝さんは語った。
爆発的人気の「ミラブル」が累計100万台を突破してもなお進化を目指し、世界を視野に入れた取り組みを行う株式会社サイエンス。「小さな泡」が世界を変え、近い将来、身体は「洗うもの」ではなく「洗われるもの」になっているかもしれない。
・サイエンス
https://i-feel-science.com/
取材・文／小浜みゆ
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