小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

一番おいしいのは?ファストフードで定番メニュー化が進む「代替肉バーガー」食べくらべ

2022.05.23

代替肉、フェイクミート、大豆ミート、プラントベースフードなどなど、呼び方がいろいろあるが、動物由来ではないパティを使ったハンバーガーが、全国チェーンのファストフードチェーンで定番化が進む。今年はグルメバーガーにも進出中だ。代替肉バーガー、どこまでおいしくなるか? 食べてみた!

先発ファストフードの植物性パティが進化中

日本では2020年に大手の加工肉・食品メーカーから続々と大豆原料の、いわゆる大豆ミート製品が発売され、“代替肉元年”と呼ばれた。ハンバーグやチキンナゲットは、それを使った代表的な加工食品だ。

ファストフード業界ではモスバーガーやロッテリア、バーガーキングなどが先行していたが、フィッシュネスバーガー、ドトールコーヒーショップなどでも大豆ミート使用のメニューを導入し、話題を呼んだ。

はじめに先行チェーンを見てみよう。モスバーガーの植物性パティへの取り組みは早く、2015年から使用。2020年には動物性原料だけでなく、ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニクなど、においの強い野菜を使わない大豆肉パティ使用の「グリーンバーガー<テリヤキ>」を発売。レギュラー商品の中では高価格に入る580円だが、「健康志向の高い人、フレキシタリアンにも好評」(モスバーガー広報)ということで、すでに定番化している。

緑がかったバンズはほうれん草ピューレを練り込んだもの。2種のソース(動物性食材不使用のテリヤキソースと、卵を使わず枝豆使用のグリーンマヨソース)もヘルシー志向。モスらしいたっぷりのソースはそのままだが、他のモス製品と比べると、後味はさっぱりしている。340kcalとカロリー的にもヘルシー。

ロッテリアは2019年5月にオリジナルの大豆肉パティのハンバーガーをメニュー化している。

「ソイ野菜ハンバーガー」(430円)は、あっさりめの味つけで、パティは弾力ある噛みごたえ。パティだけでなく、ソースはカロリー50%カット、ノンコレステロールのマヨドレッシングとケチャップを使用し、約260kcalのヘルシー設計だ。ふっくら膨らませて粒状に仕上げた大豆を使用することで、食感を肉に近づけているという。

定番のビーフパティを大豆肉で変更して食べる時代

フレッシュネスバーガーは、2020年に日本の大豆肉メーカーDAIZ社の発芽大豆由来「ミラクルミート」使用のSOYパティをはさんだ「THE GOOD BURGER」を発売した。今年3月から、レギュラー製品のビーフパティバーガー5種を、無料でSOYパティに変更できるサービスを始めた。

「レギュラーメニューであるフレッシュネスバーガーやチーズバーガーに、SOYパティを合わせたいというユーザーからの声」(フレッシュネス広報)に応えたものだ。

フラッグシップ「フレッシュネスバーガー」もSOYパティを選べるようになった。大豆由来のパティにココナッツオイルを配合し、大豆独特の香りを少なくし、肉に近い食感、食べごたえを追求。

世界的バーガーチェーンのバーガーキングは、アメリカで2019年8月から植物性パティを使ったハンバーガー「Impossible Whopper」(インポシブルワッパー)を発売。名前から明らかなように、アメリカの代替肉ベンチャーImpossible Foods社の植物性パティを使用している。日本では2020年12月に「Plant-Based Whopper」(プラントベースワッパー)を発売、翌年3月から定番化している。こちらはImpossible Foods社の植物パティではなく、オーストラリアを拠点とする植物肉メーカーv2food社の植物性パティを使用している。「日本で約2年間の試行錯誤を重ねた結果」(バーガーキング広報)だという。

「プラントベースワッパー」(540円)は、バーガーキングらしい直焼きの焼き目がついた植物性パティ。直径15センチほどのボリューム。トマト、レタス、オニオンがからみ、かつ、ソースが濃すぎず、スモーキーな香りと、いい意味で植物性ミートの味が活かされている。

以上、おなじみのファストフードチェーンの植物性パティのバーガーを食してみたところ、2020年時より大豆肉特有の味や、つくねのような食感は改良されているように感じた。

いずれのファストフード店も、代替肉メニューの導入の理由には、牛などの畜産が環境に及ぼす負荷、世界的な食糧不足のリスク軽減をあげている。そうした世界規模の問題への取り組みに加え、高まるヘルシー志向に応える。これをファストフードの代表格であり、高カロリーは当たり前と思われていたハンバーガーが追求しているのがおもしろい。次回は代替肉を使ったグルメバーガーも食べ比べてみよう。

グルメ店で欠かせないメニューに? 代替肉バーガー食べ比べ<2>

取材・文/佐藤恵菜

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。