自分の思い通りにならないときに、大人気なくすねることで不満をアピールする人がいます。そもそも、すねるとはどういう態度なのか、どのような心理ですねてしまうのかを見ていきましょう。すねられたときの対処法についても解説します。
そもそも「すねる」とは
『すねる』という言葉には、大人気ないイメージがあります。そもそも、すねるとは具体的にどのような態度を指すのでしょうか。
不平を示す態度を取ること
すねるとは、人の言うことを聞き入れず、逆らったりひねくれた態度を取ったりすることです。
自分の思い通りにいかないときの子どもが、口をとがらせてふてくされている様子をイメージすると、わかりやすいでしょう。
しかし、すねるのは子どもだけではありません。表現方法が変わるだけで、大人でもすねる人はいます。突然目が合わなくなったり、素っ気ない態度を取られたりした場合、相手はすねていると考えてよいでしょう。
すねる大人の心理
すねている人は不平や不満を持っており、不機嫌になっています。
しかし、その不満を口に出さず、態度で示すのはなぜなのでしょうか。大人気なくすねる人の心理を解説します。
自分を優先してほしい
他の人に注目が集まっているときや、構ってほしいのに相手にされないときは、大人でもすねることがあります。
「俺を見てくれ」「私の話を聞いてほしい」と素直には言えないため、すねることでアピールするのです。
一緒にいる相手が急にすねはじめると、ほとんどの人は気になるでしょう。
すねている人は、すねると自分に注目が集まることをわかっています。そのため、他の人よりも自分を優先してほしいという心理を、すねることで表すのです。
心配してもらいたい
愚痴をこぼしたり弱音を吐いたりしたいときにすねる人もいます。
ストレートに「聞いてよ、こんなことがあってさ」と話し出せば済むことですが、自分からは言い出しにくいと考える人も存在します。
このタイプの人はすねることで、周囲から心配してもらうよう仕向けているのです。「何かあった?」と声をかけられたら話そうと考えています。
素直になれない
大人になると「自分の気持ちを言うのは恥ずかしい。かっこ悪いし」と、素直な気持ちを伝えられないことがあります。
けんかをして素直に謝れないときに、すねる人もいます。相手からすれば「そういうことは、はっきり言ってくれないとわからない!」と感じる態度であるため、非常に厄介です。
すねられたときの対処法
すねる人は、自分からは思っていることを口にしません。そのため、すねられた方はわけがわからず、困ってしまいます。
相手にすねられたときは、どう対処したらいいのでしょうか。
相手にイライラしない
すねられたときの正しい対処法は、相手にイライラしないことです。
イライラすると態度に出たり、言葉がきつくなったりするため、相手がそれを察知して事態が悪化してしまいます。
構ってちゃんでしょっちゅうすねる人などに「ああ、またか…」と面倒に感じることもあるでしょう。
しかし、すねている人に対してイラついた態度を取ってしまうと、相手は余計すねてしまいます。
落ち着く時間を与える
すねている人は、感情がたかぶっていたり意地になっていたりと、冷静な状態ではありません。すねている人を放置して、落ち着く時間を与えるのも対処法の一つです。
すねている人は放置されている間に、「ここまですねるほどのことじゃなかったな…」と冷静になります。頃合いを見計らってこちらから普段通りに話しかけると、ケロリとしているでしょう。
相手にすねられるたびに気をつかっていると「すねれば自分の思い通りになる」と思われ、クセになってしまいます。いちいち構っていると、ストレスが溜まって疲れてしまうでしょう。
話を聞いてあげる
言いたいことを言い出せず、すねることで「構ってほしい」とアピールする人に対しては、話を聞いてあげることで対処できます。
「もしかしてすねてる?どうしたの?」と、聞く体勢で話しかけましょう。
すねている人の話を聞くときは、「そっか、ふーん」と相づちを打つだけではなく、優しく聞き出す必要があります。適当に話を聞くと、それを感じ取った相手はますますすねてしまうためです。
まとめ
『すねる』とは、人の言うことを聞かずに逆らったり、ひねくれた態度を取ったりすることです。口に出せない不満がある場合や素直な気持ちを言えない場合に、すねて「言いたいことがある」とアピールします。
すねられたときは、イライラしないようにしましょう。すねている相手に対してイライラした態度を取ってしまうと、収拾がつかなくなってしまいます。
すねている人の話を優しく聞いてあげると、相手は「構ってもらえた」と感じて落ち着きます。話を聞いてもすねたままの人や、すねることがクセになっている人には、落ち着く時間を与える対処法がおすすめです。
すねている相手の気持ちを汲んで、上手に対処してあげましょう。