『成功者』とは、偉業を成し遂げ 富を得て、順風満帆な人生を送っている人だけを指す言葉ではありません。『成功者』の定義と特徴を解説し、共通の特徴と習慣を紹介します。また、成功から遠ざかってしまう、NG行動についても見ていきましょう。
成功者とはどんな人を指す?
何をもって成功とするかは人によって違うため、誰でも努力次第で『成功者』になれます。『成功』の意味と『成功者』の定義を見ていきましょう。
成功の意味
目的を達成することや物事を成し遂げること、それによって名声や社会的な地位を得ることを『成功』といいます。成功の前には何かの目標があり、あなた自身がその目標に向かって何かの行動を起こす必要があるということです。
そして『成功者』とは、成功した人や、成功することによって地位や報酬などを得た人のことを指します。自分で決めた目標を達成し、成功体験から何らかの利益を得ている人のことを成功者と呼ぶのです。
成功の定義は人によって違う
一般的に『成功者』というと、話題になる功績をあげた人や偉業を成し遂げた人、お金持ちになった人というイメージです。しかし、それだけが成功というわけではありません。
資格試験を取るという目標が成し遂げられれば成功ですし、3kg痩せる目標を達成した人は成功者といえます。 何を成し遂げて成功とするかは、人によって違うのです。
成功者に共通する特徴とは?
成功者になる人は、目標を達成するために必要な考え方をします。成功者に共通する考え方の特徴を見ていきましょう。
失敗を次に生かせる
目標を成し遂げるにあたって、失敗はないに越したことはありません。しかし残念ながら、人生に失敗はつきものです。努力が実らなかった場合、落ち込んだり後悔したりする人がほとんどでしょう。
成功者も全ての挑戦が上手くいくわけではありません。失敗することも多くあります。成功者の特徴は、失敗をネガティブに捉えず、経験の一つとして受け入れられることです。
成功者は、失敗した原因を突き止めて反省します。失敗したことを隠さず、必要な場合は他者に助言を求めます。同じことを繰り返さないように学習し、次に生かす努力をするため、成功につながるのです。
責任転嫁をしない
成功者は物事がうまくいかなかった場合、自分に責任があると考えます。例えば、理解不足のメンバーが原因で失敗した場合でも、「きちんと説明したのに、理解しなかったメンバーが悪い」と責任転嫁せず、「自分の説明不足だった」と考えるのです。
責任転嫁をして相手を責めるだけでは何も改善されず、同じ原因でまた失敗する可能性があります。しかし、成功者は自分の責任だと考えるため、「わかりやすく説明するには、どう工夫したらいいだろう?」と、改善点を探すことができるのです。
決断と行動が速い
成功者は決断と行動が早いことが特徴です。考えすぎず、決断すべきポイントを心得ています。成功するか失敗するかではなく、挑戦する価値があるかどうかの見極めが速いのです。
優柔不断で物事がなかなか決められない人は、行動に移すことも遅いです。考えすぎて不安になり、行動に移せないこともあります。それでは成功者になる以前に、チャンスをつかむことさえできません。
決断が速ければ、そのぶんだけ速く行動に移せます。そのため、スケジュールに余裕ができ、目標に向かって努力する時間を多く確保できるのです。時間の余裕は精神的な余裕につながります。
こんな人は成功から遠ざかる
成功者に共通の特徴があるように、失敗することが多い人にも共通の特徴があります。それは成功から遠ざかるNG行為ともいえるため、心当たりがある場合は改善しましょう。
自己鍛錬を怠っている
成功から遠ざかってしまう人の多くは面倒臭がりです。地道な努力や物事の継続ができず、自己鍛錬を怠っています。
例えば、体力をつけるためのジョギングや試験勉強など、日々継続する努力が苦手なのです。「手っ取り早く体力をつける秘訣って何?」や「試験問題、どこが出ると思う?」と他人にコツを尋ね、自己鍛錬せずに成功する手段を探します。
何かを成し遂げる、成功するというのは、一朝一夕には叶いません。時間が必要になってきます。その忍耐力のなさが、成功につながらない要因の一つなのです。
変化を受け入れられない
成功者は思考が柔軟で、変化を積極的に受け入れて対応します。逆に、変化を受け入れられない人は臨機応変な対応ができず、成功から遠ざかってしまうのです。
自分を取り巻く環境は一定のものではありません。周りの人も成長や成功をすれば、考えややり方が変化します。成功者になるためには、自分自身を変化させる必要があるのです。
しかし、柔軟な考え方ができない人は、環境や周りの変化を受け入れることができず、自分のやり方や考えに固執します。そのため、現状維持が続くばかりで、成功から遠ざかってしまうのです。
成功者の習慣を身に付けよう
成功するためには、成功者の習慣を参考にすることがおすすめです。取り入れやすいものから身に付けていきましょう。
自分だけの時間をつくる
大勢と交流し、いろいろな意見や情報を交換することは大切ですが、同じように、自分一人だけの時間をつくることも必要です。成功者は自分だけの時間を大切にしています。
他人といるときは刺激を受け、自分の成長に繋がったり、成功への協力を得られたりします。しかし、気をつかって疲れが溜まる時間でもあるのです。
自分だけの時間をつくり、リラックスすると同時に、自分自身と向き合うことが必要です。目標に対する現在地や状況、周りから得た情報を冷静に振り返ることで、これからすべきことや考えるべきことをまとめておきましょう。
朝の時間を有効に使う
勉強や体力づくりをしたいと考えても、平日の夜は仕事で疲れていたり、休日は予定が入ったりと、まとまった時間をとることは難しいものです。成功者は朝の時間を有効活用しています。
日光を浴びることで、頭の回転を良くして精神を安定させる神経伝達物質『セロトニン』が分泌されるため、前向きな気分になれます。早起きを習慣化すると生活のリズムが整い、寝つきが良くなることもメリットです。
朝の時間をランニングや読書、勉強にあてることもできますし、モーニングを楽しむのもよいでしょう。仕事や勉強のタスクや、目標と理想をノートに書きだすこともおすすめです。
目標を明確に設定する
ぼんやりと「できたらいいな」と思っているだけでは、目標は達成できません。目標が曖昧なままでは行動できないためです。
成功者は目標を明確に設定し、しっかり計画を立てて行動に移しています。
例えば、『資格を取る』と目標を持った場合は、達成するためにはどうしたらいいかを設定します。資格を取るために必要なテキストや問題集はどれか、試験日までにどの程度のペースで勉強をすすめるかを詳しく決め、実行するのです。
読書をする
現在はインターネットで、欲しい情報を簡単に得ることができます。しかし、読書は情報を得るだけではなく、考える力を養えるため、成功者を目指すために身に付けたい習慣です。
読書をすることで、語彙が増えて知識が広がります。ただ読むだけではなく、本のメッセージが何かを考え、想像を巡らせることが大切です。成功者は読んだ本から何かを学び、行動に結びつけることが習慣になっています。
読書に慣れていない人は、自分が読みやすいジャンルの本から始めるとよいでしょう。 また、読書のためにまとまった時間を取る必要はありません。本を持ち歩く習慣をつければ、待ち時間や移動時間に本を読むことができます。
まとめ
成功者とは一般的に、偉業を成し遂げた人や富を得た人を指しますが、それだけではありません。成功の定義は人によって違うため、ささやかな目標でも、努力をして達成できる人は成功者です。
成功者は失敗を次に生かし、責任転嫁をせず、決断と行動力が速いという特徴があります。自分だけの時間を上手につくり、明確な目標を持って行動する習慣も真似したい点です。
できる範囲から成功者の特徴や習慣を取り入れ、たくさんの成功体験を得られるように努力しましょう。