人と関わることが苦手なことで悩んでいる人は、まず自分が人間嫌いなのかを知ることが第一歩です。共通する特徴や人間嫌いになってしまう理由を紹介します。克服する方法にも触れるので、実践してみてより快適な日々を過ごしましょう。
人間嫌いな人に共通する特徴
人間嫌いな人には、どのような特徴が見られるのでしょうか?主な特徴を三つ挙げるので、自分に当てはまるか確認してみましょう。
集団行動を避けがち
人間嫌いな人は集団行動を避けがちで、単独行動が多い傾向があります。集団の中にいると気疲れしてしまうため、自分から離れていくことが多いでしょう。
食事や飲み会に誘われても、めったに参加することはありません。参加したとしても、楽しむ様子が見られず、周りが盛り上がっていても1人離れて見ているようなタイプです。
自然と周囲から孤立することも珍しくないですが、1人でいる方が気楽なため、大して気にしないでしょう。むしろ、周囲と距離を置きたいと思っている人も少なくありません。
コミュニケーションを取るのが苦手
人間嫌いな人は、人との関わりを避け1人で過ごすことが多いため、コミュニケーションを取るのが苦手なのも特徴です。
人と話したり一緒に過ごしたりするときに、どう対応したらよいのか分からないのです。近寄りがたい雰囲気を醸し出して、話しかけられないようにする人もいます。
場の空気を読むことや周囲に気配りをするのも苦手で、無意識に素っ気ない態度を取ってしまい、「冷たい」「自分勝手」などと誤解されてしまうこともあるでしょう。それが、より人間嫌いを加速させる原因になることもあります。
表情があまり変わらない
どのような状況でも喜怒哀楽といった感情を表に出さず、表情があまり変わらない傾向があります。警戒心が強く、「本心を悟られたくない」という気持ちが強いことが理由の一つです。
「常に落ち着いている」「ミステリアスな魅力がある」と思われることもある反面、「怖い」「不気味」と怖がられてしまうこともあるでしょう。
リアクションが薄いと、すぐに会話が終わってしまったり、「つまらない」と思われてしまったりして、孤立してしまうことも珍しくありません。
人間嫌いになる理由とは?
なぜ人間嫌いになってしまうのでしょうか?人それぞれですが、ここではよくある理由を挙げます。
過去のトラウマ
過去に経験したつらい経験がトラウマになっていることが理由の一つです。例えば、幼少期に十分な愛情を与えてもらえなかった経験があると、人への不信感が強まります。
幼少期の虐待や学校でのいじめもトラウマとなり、「傷つきたくない」という気持ちから強い警戒心を抱くことも珍しくありません。
また、恋人や友人など心から信頼していた人に裏切られた経験もトラウマになります。「悪い人ばかりではない」と頭では分かっていても、「また裏切られるかもしれない」と思ってしまい、人との関わりを避けてしまうのです。
コンプレックスがある
コンプレックスがあることも、人間嫌いの原因になります。コンプレックスがあると自分に自信が持てず、ネガティブ思考になりがちです。
例えば、同僚数人が話しているだけで、「自分のことを言っているに違いない」と、勝手に思いこんでしまうこともあります。
その後に食事に誘われた場合、「陰口を言っていたくせに」「コロッと態度を変えるなんて信じられない」と、どんどん負の連鎖が続いてしまうこともあるでしょう。
その結果、人が信じられなくなり人間嫌いになってしまうのです。
人間嫌いを克服する方法
社会で生きていく上で、人との関わりは避けて通れません。人間嫌いだとつらい思いをすることも少なくないため、少しずつでも克服する努力をすることが大切です。具体的な方法を紹介するので、実践してみましょう。
偏見をなくす
「誰かと一緒にいると疲れる」「人付き合いが苦手」と感じるのは、相手の短所ばかりに目を向けていることが原因の場合もあります。「苦手なタイプ」「合わなそう」といった固定観念や偏見をなくし、ポジティブな面に目を向けるように心掛けましょう。
具体的には、短所だと思う部分を長所として捉えるようにすると、見方が変わり否定的な気持ちが和らいでいきます。
例えば、「プライベートなことに口出ししてくるのが嫌だ」ではなく、「自分のことに親身になってくれている」と受け止めるなどです。
成功体験で自信を付ける
自信が持てないことが人間嫌いの大きな原因の一つのため、成功体験を積んで自信を付けるのもおすすめです。
大きな目標や達成が難しい目標にしてしまうと、時間がかかってしまったり、挫折してしまったりするリスクが高くなるため、達成しやすい小さな目標にしましょう。
例えば、自分から話しかけるのが苦手なら『自分から同僚に話しかける』という目標にすれば、苦手意識も同時に克服できます。普段、人との関わりを避け1人でランチを食べているなら、『同僚とランチを食べる』などでもよいでしょう。
日々の小さな成功体験を積めば、大きな自信につながります。
人を信じて頼ってみる
過去のつらい経験などによって、人を信用できなくなっていることが人間嫌いの原因ということも珍しくありません。そのため、克服するには人を信じて頼れるようにすることが大切です。
勇気がいるかもしれませんが、世の中には信頼できる人もたくさんいます。まずは友人や同僚など、身近な人を信じることから始めてみましょう。
恋愛や仕事の悩みを相談してみるのもおすすめです。相手も「悩み事の相談をしてくれるのは、自分のことを信頼してくれているからだ」と感じ、信頼関係を築きやすくなるでしょう。
まとめ
人間嫌いな人は、集団行動やコミュニケーションを取るのが苦手で、表情があまり変わらないという特徴があります。
過去のトラウマやコンプレックスが原因になっていることが多いため、人を信じて頼ってみたり、成功体験を積んで自信を付けたりすることで克服できるでしょう。
偏見を持たないように心掛け、人の長所に目を向けるようにするのもおすすめです。