周りに『かわいそうな人』だと人に言われてしまうような人はいませんか?どんな人が当てはまってしまうのか、特徴や原因を紹介します。また、かわいそうな人と思われないための大切なポイントも解説。
性格的に「かわいそうな人」とは
『かわいそうな人』と言われても漠然としていて、よく分からない人もいるのではないでしょうか?
まずは、どのような性格の人を指すのか紹介します。
周囲に煙たがられる性格の持ち主
かわいそうな人は、『周りから煙たがられる性格の持ち主』を指し、ネガティブなニュアンスがあります。
周囲から『哀れな人』や『痛い人』と思われたり、『自分はあの人のようにはなりたくない』と思われたりするような人です。
例えば、周囲から注目を浴びたいために自慢話や過去のつらい経験ばかり話すような人は、煙たがられると同時に『かわいそうな人』と哀れに思われるでしょう。職場などでは、独りよがりで空回りしている人などを指すこともあります。
「かわいそうな人」認定されやすい人の特徴
どのような性格が、かわいそうな人だと思われやすいのでしょうか?主な特徴を見ていきましょう。
感情をコントロールできない
感情をコントロールできず、声を荒らげたりイライラした態度を取ったりする人は、かわいそうな人だと思われます。
例えば、部下がささいなミスをしたときに、人目もはばからず「こんなこともできないの」と怒鳴るような人です。お店など公共の場で、店員に「客に対してその態度はなに」などと怒鳴るような人も同様です。
いつも機嫌が悪く、周囲にイライラしているのが伝わってしまうような人も、精神的に追い詰められている不幸で哀れな人と思う人が多いでしょう。
物事を悪い方へ捉えやすい
思い込みが激しく、物事を悪い方へ捉えやすいのもかわいそうな人の特徴です。物事を客観的に見るのが苦手で、偏った見方をしたり、被害妄想につながったりすることも珍しくありません。
例えば、同僚数人が話している様子を見て「自分の悪口を言っているに違いない」と思い込んだり、上司が同僚に仕事を依頼したら「自分は信頼されていないかも」と不安になったりします。
自分の思い込みに対して根拠のない自信があり、人のアドバイスや意見を聞き入れないのも特徴です。親身になってアドバイスしても「ありがた迷惑だ」と不快感を抱き、拒絶する人もいるでしょう。
そのため、いつまでたっても自分の間違いや短所に気付けず、かわいそうな人から抜け出せないのです。
ネガティブな発言が多い
ネガティブな発言が多く、周囲を不愉快な気持ちにさせるのも特徴として挙げられます。
例えば、みんなで話題のカフェに行こうと話しているときに、「入店するのに並ぶなんて時間の無駄」「大しておいしくないみたいよ」と否定的な言葉を並べるなどです。
人に対する悪口や不満を口にすることも少なくありません。人によっては容姿に対する差別的な発言をする人もいるでしょう。
陰口でその場が盛り上がると勘違いしていることや、優位に立ちたいという心理が理由と考えられますが、周囲からはうんざりされていることに気付いていないのです。
「かわいそうな人」になってしまう原因は?
どうしてかわいそうと思われるような性格になってしまうのでしょうか?主な原因を紹介します。
日常的にストレスにさらされている
原因の一つに、日々何らかのストレスにさらされていることが挙げられます。
仕事・人間関係・家庭のトラブルなど、日常的にストレスにさらされていると、心にゆとりが持てなくなってしまいます。
ストレスを発散できず、心にゆとりが持てない状態が続くと、感情をうまくコントロールできなくなることも珍しくありません。その結果、ささいなことでイライラしたり、怒りっぽくなったりしてしまうのです。
冷静な判断力も低下するため、ネガティブな言動が多くなることや被害妄想が強くなることもあるでしょう。
視野が狭く思い込みが激しい
視野が狭く思い込みが激しいタイプも、かわいそうな人になりやすい傾向があります。
例えば、上司からチャレンジが必要な仕事を任されたときに、「自分の成長を促してくれている」とプラスに捉えるのではなく、「わざとストレスを与えている」のようにマイナスに捉えてしまうのです。
たとえ周りから「チャンスを与えてもらえて、よかったね」と言われても、「みんなでグルになっている」と、さらにネガティブに捉えてしまうこともあるでしょう。
物事を悪く解釈する癖がついているため、ストレスを感じやすくなり、哀れに思われる言動を繰り返してしまうのです。
いつも自分を他人と比較している
誰でも他人と比較してうらやましいと思うことはあるものですが、常に比較している人は、かわいそうと思われがちです。
例えば、友人に素敵な彼氏ができたと聞いて、素直に喜べない人などが該当します。
表面上は「よかったね」と喜んでいても、心の中は嫉妬心でいっぱいということもあるでしょう。嫉妬心を心に留めておければよいのですが、中には陰口をたたいてしまう人もおり、周りから哀れだと思われてしまいます。
他人と比較してしまうのは、自信のなさや負けず嫌いな性格、コンプレックスなどが影響していると考えられます。
「かわいそうな人」から脱却するためには
かわいそうな人だと思われないようにするためには、どのようなことを意識したらよいのでしょうか?
大切なポイントを三つ紹介するので、実践してみましょう。
ストレスを解消して心に余裕を持つ
感情の起伏に大きく影響するストレスを解消して、心に余裕を持てるように心掛けることが大切です。
おすすめの方法は、心身ともにリラックスできる時間を持つことです。
時間があるのなら、思い切って休暇を取り、旅行に出掛けてみましょう。非日常的な時間を持つことで、リラックスできるだけでなく、気分のリフレッシュにもなります。
趣味に没頭したり、運動したりすることもストレス解消につながります。忙しくて時間がないという人は、通勤時間を利用するのも方法の一つです。
好きな入浴剤を入れたお風呂にゆっくり入ったり、週末の朝はカフェでゆったりと朝食を食べたりすることでもリラックスできることがあります。自分なりのリラックス法を探してみましょう。
他人の状況を思いやり、意見に耳を貸す
偏った思考や解釈をやめるために、他人の状況を思いやり意見に耳を貸すように心掛けることも大切なポイントです。
他人の状況を思いやれるようになるには、相手の立場で物事を考える必要があります。人の気持ちを理解できるようになることで、偏ったネガティブな思考が減るでしょう。
また、人の意見を悪く解釈してしまうこともかわいそうな人になる原因となるため、素直に受け止められるようになることも大切です。まずは家族や友人など身近な人の意見に耳を貸すようにしてみましょう。
比較をやめて自分の長所を伸ばす
人と比較するのをやめて、自分の長所を伸ばすように努めることも改善になります。
人と比較ばかりしていると、嫉妬心やコンプレックスなどネガティブな感情を抱きやすくなります。ストレスが増すことで、さらに心に余裕がなくなってしまうでしょう。
また、長所にフォーカスすることで、自分のよさに目が向くようになり、自信にもつながります。自信が付けば、人と比べたりネガティブ思考になったりすることも減り、心が安定するでしょう。
まとめ
感情をコントロールできず、物事を悪い方に捉えネガティブな発言が多いと、周りから「かわいそうな人」と思われてしまいます。
ストレスを解消し心に余裕を持つことや、他人の状況を思いやり意見に聞き入れることで、改善できるでしょう。人と比較するのをやめて、自分のよい部分を伸ばすように心掛けることも大切です。