人はどのようなときに家に帰りたくないと思うのでしょうか?理由とともに、家に帰りたくないときの過ごし方や気持ちを切り替える方法についても紹介します。つらい思いを放置せず、うまく対処して気持ちを楽にしましょう。
「家に帰りたくない」と思うのはおかしい?
本来くつろげる場所である家に帰りたくないと思うのはおかしいのではないかと悩んでいませんか?
まずは、同じように感じている人が、どの程度いるのか紹介します。
世代を問わず悩んでいる人は多い
多感な学生時代は「家に帰りたくない」と思う人も多いですが、近年は、世代を問わず悩んでいる人が増えています。
真っすぐ帰宅しないサラリーマンを表す『フラリーマン』や『自宅直帰拒否症候群』という言葉もあるくらい社会現象化しているようです。
1万人を対象にした調査によると、働き方改革によって約70%の人の退社時間が早くなったとされています。
しかし、約11%の人が真っすぐ帰宅せずに寄り道をしているそうです。その割合も週1回以上が約60%で、頻度も高い傾向があります。
出典:ビジネスパーソン10,000人に聞く、「ワンダ働き方改革実態調査 第1弾」|アサヒ飲料
家に帰りたくないのはどんなとき?
どのようなときに家に帰りたくないと思うのでしょうか?原因は人それぞれですが、ここでは一般的な理由を三つ紹介します。
誰にも干渉されたくないとき
理由に関わらず、誰でも「干渉されたくない」「一人になりたい」と思うことがあるでしょう。
しかし、家族と一緒に暮らしている場合は、家で一人になれる状況を作り出すのが現実的に難しいことも多いため、自然と足が遠のいてしまうのです。
また、悩み事などがあるときは心が不安定になることもあり、ささいなことでイライラしたり、口論になったりしがちです。
そういった余計なことや面倒に巻き込まれたくないという気持ちが理由の一つでもあるでしょう。
パートナーや家族と気まずいとき
パートナーや家族だからといって、いつでも気楽に過ごせるわけではありません。時には何らかの理由で気まずくなるときもあり、帰宅するのをためらってしまうこともあるでしょう。
例えば、両親がけんかしていたり、パートナーとの関係がぎくしゃくしていたりすると、居心地が悪くなり、家から足が遠のいてしまうことがあります。
一人暮らしで孤独を感じているとき
誰にも干渉されず自由に時間を使える一人暮らしでも、「家に帰りたくない」と思う人はいます。
例えば、大家族で育った人などは、一人で過ごす時間に寂しさを感じることもあるでしょう。
また、仕事でミスをしたり、恋人とうまくいかなかったりして落ち込んでいるときは、孤独を感じやすく、「誰かと一緒にいたい」と思うことも珍しくありません。
心の寂しさや孤独感を紛らわせるために、一人の時間を極力少なくしようとし、真っすぐ家に帰らないことが増えることもあります。
家に帰りたくないときの過ごし方
どうしても家に帰りたくないときは、どうしたらよいのでしょうか?おすすめの過ごし方を紹介するので試してみましょう。
公園や銭湯で心ゆくまでリラックス
誰でも自由に利用ができる公園で、ゆっくり過ごすのはいかがでしょうか。
緑豊かな公園は多く、風に揺れる木々の音や鳥のさえずりなどを聞いていると、心が癒やされることもあるでしょう。ベンチに座りながら読書をしたり、音楽を聞いたりするのもリラックスにつながります。
心身の疲れを癒やしリラックスしたいなら、銭湯もよいでしょう。近年は、サウナやスパが付いていたり食事が楽しめたりする施設も少なくありません。ゆっくりくつろげるため、リフレッシュにもなります。
都会でも温泉が楽しめる施設もあるので、温泉旅行気分を味わうのもおすすめです。
ホテルに宿泊してのんびり小旅行気分
家で一人になるのが難しい場合は、ホテルに宿泊するのも一つの方法です。
単に一人の時間を持てるだけでなく、非日常的な環境に身を置くことで、のんびりと小旅行気分も味わえるため、リラックスにもなります。スパやルームサービスを利用するなど、自分好みのプランを立てて楽しみましょう。
また、環境が変わることで気持ちの整理が付き、物事を違った視点から見られるようになり、悩みの解決につながることもあります。
本屋や映画館で趣味の世界に没頭
本屋で時間をつぶすのもおすすめです。興味のある本を読んでいるとあっという間に時間が過ぎ、新しい知識も吸収できるというメリットもあります。
空いていれば、図書館を利用するのもよいでしょう。図書館であれば、椅子に座って読書に没頭できます。
映画館に立ち寄って、映画鑑賞をするのもおすすめです。見終わるまで約2時間かかること、笑ったり泣いたりと映画の世界に浸ることで、リフレッシュになることも珍しくありません。
映画を見終わった頃には、気分がすっきりしてポジティブな気持ちで帰宅できることもあるでしょう。
気持ちを上手に切り替える方法
家に帰るのをためらってしまうときは、どのように気持ちを切り替えたらよいのでしょうか?うまく気持ちを切り替える方法を紹介します。
つらいときの避難場所を確保しておく
つらい気持ちを発散できる避難場所を確保しておきましょう。リラックスできたり、ポジティブな気持ちになれたりする場所を持つということです。
例えば、映画館・本屋さん・スポーツジム・習い事・スパなどが挙げられます。お気に入りのカフェでくつろぐ、好きなスイーツを食べるといったことでも構いません。
どうしてもつらくなったときのために、自分に合うリラックス法やストレス発散法をいくつか見つけておきましょう。
家庭内の人間関係を改善する
家に帰りたくないという悩みを根本的に解決するには、家庭内の人間関係を改善する必要があります。
お互いに居心地が悪いと感じている場合もあれば、相手は全くあなたの気持ちに気付いていないこともあります。言葉にしてみないと分からないこともあるので、腹を割って話し合うことが大切です。
もし、実家に住んでいて親が原因である場合は、一人暮らしも検討してみましょう。経済的に自立している必要がありますが、距離を置くことで良好な関係を築けることもあります。
一人暮らしが難しい場合は、干渉されないように責任ある言動を心掛けたり、自分の部屋で過ごす時間を増やしたりしてみましょう。
理想のインテリア作りにチャレンジする
自宅や自分の部屋を居心地のよい空間にするために、理想のインテリア作りにチャレンジしてみるのもおすすめです。
どのように模様替えするか考えたり、少しずつ理想の部屋に近づいていくのを実感できたりするだけで、心が満たされることも少なくありません。
自分の好きな家具や雑貨などテンションが上がるものだけに囲まれた空間は居心地がよく、「早く家に帰りたい」という気分になることもあるでしょう。
近年は、100均などでも多くのDIYグッズが手に入り、お金をかけずに変化を楽しめます。上手に取り入れて自分の好みに合った空間を作ってみましょう。
まとめ
世代を問わず、干渉されたくないときや家庭環境がよくないことで「家に帰りたくない」と感じる人が多いようです。一人暮らしの寂しさや孤独感が原因の場合もあります。
真っすぐ帰宅したくないときは、公園や銭湯でリラックスしたり、本屋さんや映画館で時間をつぶしたりするのもおすすめです。ホテルに滞在して、非日常的な時間を過ごすのもよいでしょう。
自分に合うリラックス法やインテリア作りにこだわることで気持ちをうまく切り替えられるかもしれません。根本的な解決のためには、家庭内の人間関係を改善することも必要でしょう。