自制心が弱い人には、どのような特徴があるのでしょうか?自制心の意味や養うメリットについて詳しく解説します。自制心は努力次第で鍛えられる可能性があるため、具体的な方法についても把握し実践してみましょう。
自制心とは?
何となく意味は分かっても、『自制心』がどのようなものなのか説明できない人もいるのではないでしょうか?まずは、言葉の意味を見ていきましょう。
欲望や感情をコントロールする力
『自制心(じせいしん)』は、『欲望や感情をコントロールする力』のことです。人はさまざまな欲望や感情を抱きますが、それらを抑える力という意味になります。
例えば、上司の理不尽な態度に怒りがこみ上げても、感情的にならず言葉や態度に出さないなどです。
同じような意味の言葉に『節制(せっせい)』がありますが、厳密には使われ方が異なります。節制は、主に健康を考慮して度を越さないように抑えることです。
自制心が弱い人の特徴
自制心が弱い人とは、どのような人を指すのでしょうか?主な特徴を三つ紹介します。
いつも三日坊主で終わる
自制心が弱い人は自分に甘いため、目標を掲げてもいつも三日坊主で終わってしまうという特徴があります。
例えば、資格試験の勉強をしようと決めても、『今日は仕事で疲れているし』と自分に都合のよい言い訳をして、さぼってしまうのです。
そもそも目標自体が、計画的でないこともあります。物事を論理的に考えるのではなく、その場の感情に流され思い付きで始めてしまうことも少なくないため、三日坊主で終わってしまうのです。
すぐに感情的になる
気持ちをコントロールするのが苦手なため、感情の起伏が激しい傾向もあります。ポジティブに捉えれば『素直』ということにもなりますが、周囲の人を振り回したり、迷惑を掛けたりすることも多いでしょう。
職場で何かと声を荒らげる人やすぐに不機嫌になる、自制心が弱い人がいると、チームの雰囲気も悪くなり、業務に悪影響を及ぼすこともあるでしょう。
誘惑に負けやすい
意志が弱く、誘惑に負けやすいのも特徴の一つです。例えば、『欲しい』という気持ちを抑制できず、衝動買いをしてしまう人などです。
中には、生活費まで注ぎ込んでしまったり、借金をしてまで浪費を繰り返したりする人もいるでしょう。
また、『食べたい』という欲求を抑えられず、ダイエットに大敵なカロリーの高いスイーツを食べてしまうのも欲望をコントロールする力が弱いといえます。自分に甘く、『今日だけは特別』『明日から頑張ろう』と都合よく考える傾向があるのです。
自制心を養うメリット
自制心を養うことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?主なメリットを紹介します。
自分の望む目標を達成できる
感情や欲望をコントロールできると、自分の望む目標を達成しやすくなるのがメリットです。衝動的ではなく、物事を論理的に考え計画を立てられるようになるため、より目標を達成しやすくなります。
目標達成のために努力しても思うようにいかないときもありますし、時間がかかることもあるでしょう。しかし、欲望に流されない意志の強さを持つことで、簡単に諦めず着実に目標に向かって進んでいけるのです。
周囲からの信頼が得られる
感情のアップダウンがなく、いつも朗らかさを保つため、周囲から信頼されることも少なくありません。思いがけないトラブルに直面したときも、冷静に対処できます。
『こんなことを言ったら、不機嫌になるのではないか』『もし失敗したら、みんなの前でののしられるかも』という不安や懸念もないため、周囲の人は安心して接することができ、信頼関係を築きやすくなるでしょう。
自制心を鍛える方法はある?
自制心は簡単に身に付くものではないかもしれませんが、鍛える方法はあります。少しずつでも変わる努力をすることが大切です。
小さな目標を定める
挫折しにくい小さな目標を定め、達成する努力をしましょう。
大きな目標を定めてもよいですが、達成するために何が必要か考え、できるだけ達成しやすい小さな目標を定めることがポイントです。大きすぎる目標だと、モチベーションが続きにくく挫折しやすいためです。
例えば英会話の勉強なら、1日5分英語のニュースを聞くという目標にすれば、通勤時間や休憩時間を使えますし、無理せず続けやすいのではないでしょうか。
小さな目標を掲げて達成するという訓練を繰り返すことで、自制心も強まっていくでしょう。
ストレスをためない生活をする
ストレスをためないように心掛けることも大切なポイントです。自制心のある・なしは脳の働きと関係しているため、意志の強い人でもストレスが原因で自制心が弱くなることもあります。
ストレスを解消するには、まず生活のリズムを整えることが大切です。具体的には、『良質な睡眠を十分に取る』『栄養バランスの良い食事を取る』『適度な運動をする』などです。
好きな入浴剤を入れたお風呂にゆっくり入ったり、趣味に没頭する時間を設けたりするだけでもリラックスでき、ストレス解消につながるためおすすめです。
まとめ
自制心が弱い人は誘惑に負けやすく、何かを始めても三日坊主になってしまう傾向があります。感情のコントロールが苦手で、すぐに感情的になってしまう人もいます。
自制心を養うことで目標が達成しやすくなったり、周囲からの信頼度が増したりするというメリットがあるため、鍛える努力をしてみましょう。小さな目標を立て達成する訓練やストレスを解消する方法がおすすめです。