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お人好しはもうやめたい!損をする理由と自分を変える方法とは?

2021.07.03

『お人好し』には、二つの異なる意味があります。意味と併せて、お人好しの特徴や損をしてしまう理由についても解説します。お人好しを卒業したいという人に向けて、変わるための方法もご紹介します。

「お人好し」はポジ・ネガ両方の意味が

(出典) unsplash.com

『お人好し』には、ポジティブとネガティブの両方の意味があります。それぞれどのような意味合いがあるのか見ていきましょう。

「善良な人」という褒め言葉

『お人好し』は、ポジティブな意味では、『善良な人』です。「不快な思いをさせられたのに手助けするなんて、お人好しですね」のように、優しさや良い人ぶりを称賛する際に使われます。

一見すると『優しい人』と同じ意味だと思われるかもしれませんが、根本的には違います。優しい人は、他人への親切心や思いやりがある人のことで、他人のことを考えて行動できる人を指します。

一方、『お人好し』の場合は、一概に親切心や思いやりがあるだけとは言い切れません。本人の意志がそこになく、周囲に流されている場合が考えられるからです。

「都合のよい人」という悪口

『お人好し』には、『都合のよい人』というネガティブな意味もあります。都合のよいように周囲の人に利用されてしまう人です。

純粋過ぎて不審に思うことがなく、だまされやすい世間知らずの人というニュアンスが含まれています。

例えば、今日中に終わらせなければいけない仕事があるとしましょう。それなのに同僚から仕事を頼まれても断れず、結局自分の仕事が後回しになり、自分だけが残業になってしまうような人を指します。

周囲からは、「忙しいのに他人の仕事を引き受けるなんて、人が良すぎる」と、あきれられてしまうこともあるでしょう。

お人好しの特徴とは?

(出典) unsplash.com

お人好しの人には、共通の特徴があります。主な特徴を三つ紹介します。

人が喜ぶと自分もうれしい

お人好しの人は、相手が喜んでくれると自分もうれしく感じる傾向が強くあるため、損得を考えずに他人を優先してしまうことも少なくありません。たとえメリットがないことでも、相手の喜ぶ顔が見たくて、手を貸してしまうことも多いでしょう。

例えば、何かを頼まれたら、もともとの予定をキャンセルしてまで相手を助けてあげたい、と思ってしまうなどが挙げられます。

多大な時間を取られて大変な思いをする結果になっても、本人はあまり気にしないようです。

ネガティブな発想がない

どのような状況でも、ネガティブな発想がないのも特徴です。楽観的な性分で、物事に対してポジティブに捉える傾向があるためです。

楽観的なので、都合よく利用されてしまったとしてもあまり気にせず、すぐに気持ちを切り替えられるポジティブさがあります。

ただし、人によっては『嫌われたくない』というネガティブな感情が根底にあり、いい人ぶってしまっているケースもあるでしょう。

人と争うことが苦手

お人好しの人には、できる限り人と争いたくないという考えの人も多いようです。そもそも穏やかな性格のため、めったに怒りません。

相手に非があっても、もめ事はなるべく避けたい性分のため、相手を責めるようなことはあまりしない特徴があります。むしろ物事が円満に解決するなら、こちらに非がなくても謝ってしまうこともあるでしょう。

『協調性がある』と思われることもあるかもしれませんが、自己主張をしないおとなし過ぎる一面が『優し過ぎる』と思われたり、良く思われなかったりすることもあるでしょう。

お人好しが損をする理由

(出典) unsplash.com

お人好しは損をしやすいといわれています。どのような理由やデメリットがあるのでしょうか?

何でも引き受けてしまうから

お人好しの人が損をする理由の一つが、何でも引き受けてしまうことです。

『自己主張ができない』『押しに弱い』ことを見抜かれてしまい、たとえやりたくなくても、頼まれると拒否できないだろうと、付け込まれることも少なくありません。

例えば、自分がやりたくないからと、業務と関係のない雑用を押し付けられることもあります。

忙しいわけでもなく単にやりたくないからという理由で、相手が押し付けてきたことが分かっていても拒否ができないので、時間や労力をロスしてしまうのです。

すぐに謝ってしまうから

お人好しの人は、できるだけ事を荒立てたくない、場の雰囲気を壊したくないという心情が強いため、すぐに謝ってしまうのも特徴です。その場は波風立てずにやり過ごせるかもしれませんが、根本的な問題解決になっていないことも少なくないでしょう。

例えば、明らかに部下のミスなのに、「すみません。私がきちんと説明しなかったせいです」で終わらせてしまうと、部下はミスに気付けず、同じミスを繰り返してしまうかもしれません。

また、非がないのに謝っていると、状況を把握していない人は、こちらに非があると勘違いすることもあります。職場などでは自身の評価を下げることにもなるでしょう。

誰でも信用してしまうから

人や物事を好意的に見やすいため、どのような状況でもそれほど不審に思わず、相手を信用してしまう傾向があるでしょう。そのため、悪い結果を招いてしまうことも珍しくありません。

だまされていることに気付かない人も多いので、恋人から二股をかけられていたり、貸したお金が返ってこなかったりすることもあるでしょう。マルチ商法や投資詐欺などにも引っ掛かりやすい可能性があるといえます。

お人好しを卒業するための方法

(出典) unsplash.com

お人好しな性格を変えたい人のために、卒業に近づける具体的な方法を三つ紹介します。性格を変えることは簡単ではないかもしれませんが、意識して心掛けることが大切です。

自分の気持ちを大切にする

人に対して思いやりを持つことは素晴らしいことですが、自分の気持ちを後回しにしないようにしましょう。自己犠牲の先に、本当の幸せはありません。自分と周囲の人たちが幸せになれる人間関係を築くことが重要です。

また、周囲の意見に流されやすい傾向があるため、自分なりの価値観を持つことも大切なポイントです。価値観を持つためには、まずは自分の心に素直になりましょう。

周囲の人がどう思うかではなく、自分がどう思うかに目を向けることが大切です。心の声と向き合うことで、自然と独自の価値観が築かれていくでしょう。

「NO」と言える強さを持つ

拒否できない性格を利用されてしまうこともあるため、『NO』と言える強さを持つことが大切です。

勇気がいることかもしれませんが、もめたくない、人間関係を悪くしたくないという理由で、やりたくもない他人の仕事や気が乗らない誘いを受けるのはやめましょう。

『嫌われるのが怖い』と不安な人もいると思いますが、そもそも誰にでも好かれる必要はありません。断ったことで関係が壊れるようであれば、それまでの関係と割り切りましょう。

そうすることで本当に大切な人たちが見え、心地よい人間関係も築きやすくなります。

ときには疑うことも必要

常に好意的に相手や物事を受け止めるのではなく、ときには疑うことも必要です。言われたことをうのみにせずに、『本心はどうなのだろう』と客観的に考える癖をつけましょう。

また、相手が信じられる人物なのか見極めることも重要です。最初は難しいかもしれませんが、人間観察をすることで、ふとした表情や態度に違和感を抱くこともあるでしょう。例えば、言葉と態度・表情・行動が違っているなどです。

判断がつきにくいときは、その場で即答をせず、じっくり考える時間を持つのもリスクを回避する一つの方法です。

まとめ

お人好しな人は、拒否できなかったり、すぐに謝ってしまったりするため、本人は自覚していなくても相手に都合よく扱われることもあります。

損をすることも多いため、自分の本心にも向き合い、ときには断る強さを持つことが大切です。人の言うことをうのみにせず、本質を見極めるように心掛けましょう。

 

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