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「ご承諾」の正しい使い方は?快諾、受諾、承認との使い分けも解説

2021.06.15

相手との合意をお願いしたり確認したりする機会が多いビジネスシーンでは、『ご承諾』を使用するケースが多くあります。意味や活用法、類語との使い分けについても確認しておきましょう。

「承諾」の意味

さまざまな人たちと接点を持つ社会生活では、相手に意向を示し、また受け取るためのやり取りが頻繁に行われます。

よく用いられる『ご承諾(しょうだく)』の意味を理解して、使い方を身に付けておきましょう。

相手の申し出を受け入れること

『承諾』は、相手の申し出を受け入れることを指す言葉です。他者からの依頼や願いを聞き入れ、そして引き受けることを指しています。

『承』の文字には、物事を受容したり、従前からのものを引き継いだりする意味が含まれています。それは『承ります』『継承された』といった言葉によく表れているでしょう。

『諾』には、応答する様子や引き受けるといった意味が備わっています。どちらも広く受け入れる状態を示していますが、それらが合わさった熟語です。

一般的な名詞としての働きとは別に、ビジネスシーンにおける法律用語としての役割も有しています。そこでは『申し込みに基づいて契約を締結する際の応答の意思表示』と捉えられているのです。

相手の意向に対して受け入れるという点においては共通しています。

「ご」を使うことで相手を立てられる

『承諾』は名詞であるため、自分に対しても、また相手に対しても使用できます。自分が、相手の希望通りに対応することを約束した場合には、『承諾しました』となります。

一方で、目上の人や顧客など、立場が自分より上である場合には、相手を引き立てる使い方をすることが望まれます。その際には文頭に『ご』を付けて丁寧な言い回しにしましょう。

自分の要望を、相手が引き受けてくれることを確認する際には「ご承諾いただけますか」とします。

「ご承諾」の使い方

しっかりとお互いの意思確認をすることは、後々のトラブルを誘発しないためにもとても重要なことです。しかし、尋ね方や確認の仕方を誤ると、相手の心象を悪くするケースもあります。

異論なく共通認識を持ちたいときに、「この内容でいいですか?」ではややぶっきらぼうな感じがします。スムーズに意思形成をする活用法について紹介します。

「ご承諾のほどお願いいたします」

接頭語としての『ご』と、断定を避ける柔らかい表現の『のほど』を付け、丁寧な言い方にすることで、目上や顧客といった気を配るべき人に、要望や依頼を聞き入れてほしい場合などに使える言い回しになります。

承諾のような一般名詞は、『ご』の付け足しによって相手を敬う尊敬語・自分がへりくだる謙譲語・配慮による丁寧語と、それぞれの使い方ができます。

「ご承諾ください」とすれば尊敬語となり、「ご承諾いただけますか」は謙譲語としての活用です。

また、「ご承諾いただけて嬉しいです」では大げさな感じのない丁寧な表現となります。相手との関係性やシチュエーションによって使い分けができると便利です。

「ご承諾いただき」

聞き入れてもらえたときなど、お礼を伝える際に使用することが適しています。「この度はご承諾いただき誠にありがとうございます」とすると、相手の理解が得られたことへの感謝が丁寧に表されていると感じられる表現です。

『いただく』は、相手から何かを与えられたり、もらったりすることを意味する謙譲語です。この言葉を使う前提には、相手が自分よりも上であるという意が込められています。

そこに『ご』を付けて敬意を示す言葉と組み合わせることによって、相手をより高め、結果として感謝の意を大きく示せるものになるのです。

「承諾」に似た意味を持つ言葉

受け入れてもらえる状態を示す言葉として多用されるものには、他にもいくつかあります。それぞれの意味合いを再確認して、適切な用法につなげましょう。

快く聞き入れる「快諾」

『快諾』は、相手の要望や要請を、疑問を持つことなく、気持ちよく聞き入れることを示す言葉です。そこからは、良好な関係性がうかがえます。

『承諾』には、相手の納得が得られているかどうかまでは言及していないという側面があります。

一方で、『快諾』にはしっかりと理解・納得を得た上で、相手の了解を得ていることにまで踏み込んだ印象があります。快の字は、そのような様子を示しています。

そのため、相手の心情を懐の深いものとして位置づけ、謝意を述べるにおいては、とてもふさわしい言葉だと言えるでしょう。

要求をそのまま受け入れる「受諾」

『受諾』は依頼や言い分が聞き入れられたことを、客観的に事実のみを伝えている言葉です。

『快諾』ほどではないにしろ、『承諾』にも多少なりとも積極性や前向きな様子がうかがえます。提案する側、受け取る側の関係にもソフトな雰囲気が感じられます。

それに対して、『受諾』には淡々と相手の要望を受け取るような、ある意味で受動的な印象を受けます。

例えば、不満は残るが合意したようなシーンには『あの契約を承諾した』というよりも『あの契約を受諾した』の方が状況に合っているでしょう。

聞き入れて認める「承認」

『ある事柄が正当で、また事実だと認められること』『提示された事柄をよしとして認め、許すこと』という意味のある言葉です。法律用語としては『法律上の地位や位置づけを認めること』とされています。

まとめ

誤解やトラブルを引き起こさないためには、一つ一つの事柄に関する意思疎通をきちんと行わなければなりません。聞き入れてもらえたかどうかを確認しておくことはとても重要です。

そのようなときに用いられる言葉が『ご承諾』です。使い方はいくつもあり、また言い換えができる言葉もあります。状況に合わせて適切に使い分け、周囲の人と確実なやり取りを行いましょう。

 

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