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「一助」の意味や使うシーンとは?手助けを表す類語も合わせてチェック

2021.04.04

『一助』には『わずかばかりの助け』という意味があります。「一助になれば幸いです」という言い回しは、謙遜しながらも、自分ができることを相手に伝える際に使います。目上の人からの『手助け』を表す敬語も覚えておきましょう。

「一助」の意味とビジネスでの使い方

『一助』は「何かの助けになる」という意味合いで使われる言葉です。日常会話ではあまり耳にしませんが、フォーマルなあいさつや手紙・ビジネスメールでは「一助を担う」「一助となるべく」などの言い回しがよく使われます。

わずかな手助けを表す言葉

『一助(いちじょ)』の意味は、『少しの助け』『何かの足し』です。

例えば「家計の一助とする」は、「家計の大きな助けにはならないが、埋め合わせや足しとして役立てる」という意味になります。「理解の一助となった」は、理解するためのヒントになったという場面で使われます。

『一助』は堅い表現のため、ビジネスシーンやフォーマルな場面で使うのが一般的です。

大きな助けになる行動には使わない

『一助』は全面協力や支援といった「大きな助け」には使いません。あくまでも何かの足しになる程度です。

会話やメールでは「一助になれば幸いです」や「一助を担いたいと思います」など、自分ができることを相手に示す場合に使います。

注意したいのが、相手からのサポートや支援に『一助』を使うと失礼に当たるケースがある点です。

相手の全面的なサポートで何かを完成させた際、「部長のアドバイスが一助となりました、ありがとうございます」と本人に伝えるのは好ましくありません。「足しになった」と言われれば、相手は不愉快に感じるでしょう。

謙虚な姿勢を表すために使うことも

自分が相手に力を貸す場面で『一助』を使うと、謙虚な姿勢を示せます。「大したことはできないが、力になれたらうれしい」というニュアンスです。

全力で相手を助けるにしても、「自分はこんなに協力してあげている」と表現するのは控えた方がよいでしょう。特にビジネスシーンでは、低姿勢で相手に敬意を示すと物事が円滑に進むケースが多いものです。

・私どもの提案が、観光振興や企業誘致の一助になれば幸いです。
・理解の一助となればと思い、今回の資料を作成しました。

手助けを表す他の言葉

手助けを意味する言葉には、『貢献』や『尽力』があります。『一助』の言い換え表現としても使えますが、全く同じ意味合いではありません。例文を見ながら、違いを確認しましょう。

力を尽くして役に立つ「貢献」

『貢献(こうけん)』の意味は、『ある物事や人のために尽力すること』です。『貢』や『献』には、『目上の人や君主に貢ぐ・捧げる』といった意味があります。

ただ力を出すだけでなく「社会や人の役に立つ」「利益をもたらす」など、結果が伴う必要があることも覚えておきましょう。

・海外勤務は未経験ですが、これまで培ってきたコミュニケーション力と行動力を生かして、貴社の事業の発展に貢献したいと存じます。

・彼らは街頭でキャンペーンを行ったりネットで情報を配信したりして、会社の業績アップに貢献した。

目いっぱい力を尽くす「尽力」

『尽力(じんりょく)』は『力を尽くすこと』『骨を折ること』です。力を貸すだけでなく、「精一杯力を注ぐ」「努力する」といったニュアンスが含まれています。

他人のサポートに対して『一助』を使うと失礼に当たる場合がありますが、『尽力』は自分・他人両方の行為に対して使えます。

目上の人が支援してくれたときは、尊敬・丁寧の接頭語『ご』を付けて『ご尽力』と表現しましょう。

尽力は、『尽=尽くす・力=ちから』で成り立つ言葉であるため、「尽力を尽くす」「尽力を注ぐ」とは言いません。

・今回、イベントが成功したのは、田中様のご尽力の賜物と存じます。
・何事にも積極的にチャレンジし、1日でも早く即戦力になれるよう尽力してまいります。

相手からのサポートを表す敬語

相手からのサポートには、『お力添え』や『ご支援』という言葉が使えます。どちらも敬語ではありませんが、頭に『ご・お』を付けることで、動作の対象を敬う意味になります。

手助けを意味する「お力添え」

『力添え』は、『助力する』『援助する』という意味です。尊敬・丁寧の接頭語『お』の付いた『お力添え』は、目上の人からの手助けに敬意を示す表現です。

ビジネスシーンでは、援助や協力に対するお礼やお願いをするときに使います。『尽力』と意味合いが似ていますが、力添えには「努力する」という意味は含まれていません。

自分が相手に「力を貸します」という場合は、『力添え』ではなく『尽力』を使いましょう。

・観客動員数が過去最高を記録しました。これもひとえに鈴木様のお力添えのおかげです。
・今後とも皆様のお力添えをいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

金銭的な援助にも使う「ご支援」

『支援』は『(人や団体に)力を貸して助けること』です。『支』には『支える』、『援』には『助ける・救う』の意味があります。

『ご支援』は目上の人や取引先に対する敬語表現で、支援のお願いやお礼をする際に使うのが基本です。

ただしビジネス関連のメールやあいさつでは、立場に関係なく下請け会社や傘下企業などにも使われます。

また、『支援』は「金銭的な援助」を指す場合もあります。経済面のサポートを受けた際は「ご支援いただき、誠にありがとうございました」と伝えましょう。

・今後とも弊社の事業に対するご理解・ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
・プロジェクトが一周年を迎えることができたのも、ひとえに佐藤様の多大なるご支援があったおかげです。

まとめ

一助には『助け』という意味がありますが、大きな助けではなく「何かの足しになる・埋め合わせになる」という程度です。

自分が相手に力を貸すシーンでは、自らの行動をへりくだる表現として使われます。場面によっては『尽力』や『貢献』との言い換えも可能です。

相手からのサポートやバックアップに対しては、『ご支援』『お力添え』という表現を使いましょう。

 

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