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「了承いたしました」より丁寧な言葉は?上司には「承知」を使おう

2021.04.08

『了承いたしました』は、目上の人に対しても適切な言葉なのでしょうか?普段よく使う言葉を改めて見直してみることで、社会人としてのマナーが磨かれていきます。『了承』の意味から、目上の人により適切なフレーズまで紹介します。

「了承いたしました」の意味

ビジネスシーンで相手に対して理解したことを伝えたいとき、『了承いたしました』を使っている人も多いでしょう。よく使われるフレーズも、詳しい意味を知ることで適切に使用できます。

内容を聞き入れ理解したこと

『了承いたしました』は、相手の話している内容を聞き入れ理解したことを意味します。

『了承』の『了』には『わかる』『はっきりする』、『承』には『受け入れる』などの意味があります。英語で表現する場合は、『understand』が近いでしょう。

『了承』に『した』付けて過去形にし、さらに『した』を謙譲語の『いたしました』に変えた敬語表現です。

謙譲語が含まれるので目上の人にも使える?

『いたしました』は謙譲語、つまりへりくだった表現の一つです。自らを下げて相手に敬意を示すことができるため、ビジネスシーンで使う言葉として間違いではありません。

ただし『了承』は相手の申し出などを聞き入れるときに使う言葉であり、ほとんどの場合目上の人が目下に対して使います。

二つの言葉を組み合わせた『了承いたしました』は、謙譲語が含まれているため丁寧な印象はあるものの、『了承』が持つニュアンスを考慮すると目上の人に使う言葉として適切とはいえないでしょう。

目上の人に「聞き入れた」と伝えたいときは

『了承いたしました』は、目上の人に対しては適切ではない表現です。では上司から仕事を振られたり得意先から何か頼まれたりしたとき、どのような言葉を使うとよいのでしょうか?

類似表現にもそれぞれ微妙に違ったニュアンスがありますので、相手や状況に応じてスマートに使い分けましょう。

「承知いたしました」「承りました」

代わりに使う言葉として、『承知いたしました』『承りました』がおすすめです。『承知する』『承る』には謙譲のニュアンスがあるため、目上の相手に適切な表現とされています。

二重敬語と思われがちですが、正しい言い回しです。文化庁が発表している『敬語の指針』によれば、二重敬語とは一つの語に同じ種類の敬語を複数使った表現です。

『承知いたしました』や『承りました』は、謙譲語と尊敬語を組み合わせているため、二重敬語にはあたりません。

参考:敬語の指針|文化庁 P.30

「かしこまりました」は取引先の人に使える

何かを受け入れる表現として幅広く使えるのが、『かしこまりました』という言い回しです。『承知いたしました』より丁寧な印象を与えることができます。

『恐縮ながら』『つつしんで』というニュアンスが含まれるため、取引先など社外の相手に対して使うのに適したフレーズです。

同じ目上でも、身内である上司には『承知いたしました』・社外の人には『かしこまりました』というように、関係性に応じて使い分けるとよいでしょう。

「承諾いたしました」は契約などに使う

『承諾いたしました』は、相手の意向を聞き入れたり依頼を引き受けたりするときに使います。会社間の契約時などに使われるケースが多いようです。

ただ受け入れるというよりも「積極的に引き受ける」という意味合いが強く、ポジティブな印象も与えられます。

ただし単に相手の言い分を受け入れたときには使わないため、あくまでも契約などに関する許可をした・依頼を引き受けたときに適していると覚えておきましょう。

くだけた印象の言葉に気を付けよう

普段当たり前のように使っている言葉が実は丁寧語ではなかった、というケースは少なくありません。くだけた印象を与えてしまう言葉には注意が必要です。ビジネスシーンで気を付けるべき言葉をチェックしましょう。

「了解」は目上の人に使わないほうが無難

『了解』は、日常会話はもちろんビジネスシーンでもよく使われる言葉です。しかし『了解』には相手を持ち上げる意味合いがないため、目上の人に使う言葉としてはふさわしくありません。

意味合いとしては『承知』『承諾』などと似ているものの、親しい関係でなければカジュアル過ぎる印象になってしまいます。

『了解です』『了解いたしました』と丁寧な言い回しにしても、やはり目上の人には使わないほうが無難でしょう。

また『了解』は「理解したこと」に重点を置く言葉であり、受け入れる・納得して許可する意を伝えたい場合には適していません。

「わかりました」は特に要注意

『わかりました』はカジュアル過ぎず、丁寧過ぎない言い回しのため、頻繁に使う人も多いのではないでしょうか。

しかし相手に対する敬意を表す言葉が含まれておらず、目上の人に対して使う場合は注意が必要なフレーズです。決して失礼にあたるわけではありませんが、人によっては「なれなれしい」と受け取られる場合もあります。

また『なるほど』の使いすぎも要注意です。本来『なるほど』は後輩や部下・同僚に対して使う言葉なので、目上の人には「勉強になりました」「それは知りませんでした」などの言葉で言い換えるようにしましょう。

まとめ

『了承いたしました』は間違った言い回しではないものの、社外の人や上司に対して使う場合は『承知いたしました』『承りました』などの方がより丁寧な印象を与えられます。

お客様や取引先に対しては『かしこまりました』、契約を結ぶときには『承諾いたしました』というように、同じような意味をもつ言葉でも相手やシーンに合わせて使い分けるのがポイントです。

『了解』『わかりました』『なるほど』などは、相手への敬意に欠けるため注意が必要です。業務外などカジュアルな雰囲気の会話では問題ありませんが、ビジネスシーンでは他の言葉を選ぶようにしましょう。

 

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