テレビやPCモニターで人気のLGエレクトロニクス・ジャパンは、自社ノートPCブランド「LG gram」の2022年モデルを、5月下旬より順次発売。14型、16型、17型の3モデルがラインアップされています。
LG gramといえば、作業領域を広く確保した大画面と、モバイルノートPCらしい軽量ボディ、長時間駆動が可能のバッテリー性能が特徴のシリーズ。新たに発表された2022年モデルでも、従来の強みを踏襲しながら、最新のチップセットを搭載することで、快適な動作性やグラフィック性能も魅力になっています。
ここ数年、新型コロナの影響もあり、テレワークが主流となり、屋外で作業をする機会が減ったというビジネスパーソンも多くいるでしょう。新型コロナのピークアウト後には、場所に捕らわれないオンライン会議といった、便利なコンテンツを残しながら、対面だからこそできる仕事・作業を組み合わせた、ハイブリッドな働き方が増えていくと考えられます。
新型のLG gramは、持ち運びやすい質量や、作業領域を確保できる画面サイズなどから、“アフターコロナ”のビジネスパーソンに最適とも思える製品に仕上がっています。今回、製品発表会にて実機を少し試せたので、写真と共に新LG gramの特徴を確認していきましょう。
約999gの軽量ボディながら最大26時間のバッテリー性能が魅力の LG gram 14
「LG gram 14」は、名前の通り14インチディスプレイを搭載した製品。アスペクト比(縦横比率)は16:10のワイド型で、IPS液晶パネルとなっています。14インチは、ノートPCとしては“大きすぎず、小さすぎない”サイズ感。持ち運び用のモバイルノートPCと考えると、やや大きめに分類されるでしょう。
しっかりと作業領域を確保しながらも、LG gram 14は約999gの軽量ボディが特徴。実際手にとっても、サイズからは想像できないほどの軽さなのに加え、かなりの薄型設計になっているので、カバンに入れてノートPCを持ち運んで使いたい人にピッタリな印象を受けます。
冒頭でも触れた通り、アフターコロナの時代には、自宅作業と会社への出勤を織り交ぜた、ハイブリッドな働き方が求められると考えられます。ビジネスパーソンには、仕事道具としてノートPCを携帯しての移動が付き物になると考えると、持ち運びやすさは重要なポイントでしょう。
また、これだけの軽量・薄型設計ながら、最長で26時間持続するバッテリー性能も、LG gram 14の魅力です。屋外での作業中は、いつでも充電できる環境が整っているわけではないので、バッテリー性能は大切。せっかくの軽量ボディなのに、充電が切れてしまうからモバイルバッテリーを持ち歩くとなると、荷物も質量も増えてしまうので、長時間駆動が担保されているのはありがたいです。
キーボードは日本語配列の83キーで、一般的なレイアウトなので、多くの人が違和感なく使用できるでしょう。薄型設計のノートPCですが、キーストロークが浅すぎる印象もなく、快適にタイピングができました。
その他スペックは、第12世代インテル Core i5モデルが、メモリ8GB、ストレージ512GB。Core i7モデルがメモリ16GB、ストレージ1TBです。長時間のテストができていなので、排熱なども含めた使用感は割愛しますが、構成を見れば、Core i5モデルでも、一般的なビジネスシーンで十分活躍できるといえるでしょう。
薄型ながらHDMI含む豊富なインターフェースが備えられているのも魅力
発売時期は2022年5月下旬を予定しており、予想実売価格はCore i5モデルが21万9000円前後、Core i7モデルが27万3000円前後。いずれも、Microsoft Office Home & Business 2021を初期搭載しています。
GPU搭載モデルも登場! 大画面×高画質が魅力の「LG gram 16」「LG gram 17」
大画面モデルとしては、16インチディスプレイ搭載の「LG gram 16」、17インチディスプレイ搭載の「LG gram 17」がラインアップ。いずれもアスペクト比は16:10で、IPS液晶パネルを採用しています。
こちらも、LG gram 14と同じく、軽量・薄型ボディが特徴。大画面を有しているがゆえに、LG gram 16は1199g~1285g、Lg gram 17は1350g~1435gで、1㎏をオーバーしていますが、持ち運べないほどの重さではありません。
LG gram 16/17の大きな魅力は、「NVIDIA GeForce RTX 2050」というGPU搭載モデルも用意されている点。グラフィックの処理を専用のチップが担うことで、ちょっとした動画編集程度の作業であれば、パワフルに活躍できるでしょう。オンライン会議中に、ブラウザアプリを隣に起動するといった使い方も、ワイドな大画面と高画質を活かした使い方ですね。
また、大画面と高画質を活かせば、仕事終わりにNetflixやAmazonプライムビデオといった動画コンテンツを見るのも快適でしょう。
バッテリー駆動時間は、LG gram 16の通常モデルが最大22時間、GPU搭載モデルが最大25時間、LG gram 17の通常モデルが最大19.5時間、GPU搭載モデルが最大22.5時間となっています。LG gram 14も加えて比較すると、画面サイズが大きいほど消費電力が大きくなっていることがわかりますが、いずれも1日の仕事をこなすのに十分な駆動時間といえます。
キーボードは、LG gram 16が101キー、LG gram 17が104キーで、いずれも日本語配列のテンキー付きとなります。
その他スペックは、2モデルともに第12世代インテル Core i7を搭載。LG gram 16はメモリ16GB、ストレージ1TBで、LG gram 17はメモリ16GBか32GBのいずれか、ストレージは1TBで共通となります。
予想実売価格は、構成によって細かく分かれています。いずれも発売時期は、2022年5月下旬ごろを予定しています。
・LG gram 16
Microsoft Office Home & Business 2021非搭載モデル:26万5000円前後
Microsoft Office Home & Business 2021搭載モデル:29万2000円前後
Microsoft Office Home & Business 2021搭載 GPU搭載モデル:32万5000円前後
・LG gram 17
Microsoft Office Home & Business 2021非搭載 16GBモデル:27万円前後
Microsoft Office Home & Business 2021搭載 16GBモデル:29万7000円前後
Microsoft Office Home & Business 2021搭載 32GBモデル:33万円前後
Microsoft Office Home & Business 2021搭載 GPU搭載 16GBモデル:33万円前後
アフターコロナのビジネスパーソンにおすすめしたい携帯性と画面性能が魅力のLG gram
LG gramの2022年モデルは、シリーズの特徴である携帯性やバッテリー性能を残しながら、最新のCPUやGPUを搭載した、パワフルな処理能力が魅力。
今回は試せていませんが、オンライン会議の増加に伴い、WebカメラもフルHDに強化するなど、アフターコロナのビジネスパーソンを強力にサポートする製品になっています。
特にここ数年は、働き方が急速に変化したこともあり、現在使用中のPCに不満が見えてきたという人も多いはず。ニューノーマルな働き方に適応した、新しい相棒を迎えても良いタイミングかもしれません。
取材・文/佐藤文彦