スナック菓子やポップコーンを山盛りトッピングしたカフェメニューが続々
韓国ではミレニアル世代とZ世代を合わせたMZ世代を中心に、シェイクやスムージーの上に市販のスナック菓子をトッピングしたドリンクが流行している。
ブームの火付け役となったのは、コスパ最強コーヒーチェーン店として有名な「MEGA COFFEE(メガコーヒー)」の「퐁크러쉬(ポンクラッシュ)」という商品。
「誰もが知っている味の偉大さを知ろう」というコンセプトのもと、韓国の思い出のお菓子の代表格であるジョリポンというポン菓子をシェイクの上にトッピング。
香ばしくて甘い味と中毒性のあるサクサク食感にハマる人が続出した。一杯3,900ウォン(約390円)というリーズナブルな価格も人気に拍車をかけ、2016年の発売から2021年5月までで売上は累計172万杯を突破した。これはエベレスト(8,849m)の約35個分の高さに相当するという。
「ポンクラッシュ」がヒットしたことにより、他のカフェチェーン店からもスナック菓子やポップコーン、シリアルを山盛りにトッピングしたメニューが続々と登場。
2021年の夏に「COMPOSE COFFEE(コンポーズコーヒー)」から発売された、「상하목장 바나나 밀크쉐이크(サンハ牧場バナナミルクシェイク)」と「초코콕스무디(チョココックスムージー)」(各3,900ウォン/約390円)には、バナナ味のコーンスナック「バナナキック」がトッピングされ、インパクトのあるビジュアルがSNSで話題となっている。
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ヒットの一番の要因はビジュアルのインパクト
近年のニュートロブームの流れから、韓国のカフェ業界においても昔懐かしい味を取り入れたドリンクメニューが売り出されるようになった。
ヨモギや黒ゴマなどの食材を、現代風のラテとして発売すると、若い女性を中心に注目を集めたが、若い女性以外の層には浸透せず、大ヒットとまではいっていない。
そんな中、昔懐かしのお菓子を使用した「ポンクラッシュ」は、若い世代には新鮮に、中高年世代には懐かしく感じられ、幅広い世代から関心を集めた。
しかし、ヒットの一番の要因といえるのは、映えるビジュアルにある。映えスイーツや映えドリンクが街中に溢れている韓国では、ビジュアルにインパクトがなければヒットに繋がらない。
プラスチックカップからこぼれる程のトッピングは、見た目も可愛らしく、SNSで拡散され、認知度を上げた。
ボリュームがあることもポイントで、塾や習い事を掛け持ちするのが当たり前の韓国で、歩きながら小腹を満たせるアイテムとしても、忙しい学生たちから支持を得た。
参考記事:https://tnc-trend.jp/korea36/
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構成/DIME編集部