3Dプリントを始めた人が最も不満に思うことは、その遅い造形スピードだろう。今までのプリンターでは、一度動き始めたら早くて半日、多くの場合には1日~2日動きっぱなしということが当たり前でもあったからだ。
そこでHITRYが、世界一速い高精度の樹脂3Dプリンター「Rocket1 Pro」と「Rocket1」をクラウドファンディングプラットフォームCAMPFIREにて先行予約販売を2022年5月30日まで開始したので、概要をお伝えしよう。
累計2億円以上の支援を集めた〝世界最速〟3Dプリンター の秘密
超高速プリント
世界最速の420mm/hの速さで動く家庭用樹脂3Dプリンターの「Rocket1 Pro」は、その造形模様を楽しむ間に完成する、まさに息を飲むような速さを誇る。「Rocket1」も380mm/hの速度を実現している。
XYZ軸の高精細プリント
「Rocket1 Pro」は、速度だけではなく、非常に優れた精度でプリントする。0.035mmのXY解像度と0.001mmのZ軸解像度でピクセルを全て素早く正確にプリントし、表面仕上げも肌で触れても気持ちのいい滑らかな曲線を保ちながらプリントが可能だ(※)。
※「Rocket1」は0.05mmのXY解像度。
虫眼鏡がないとわからないほどのプロレベルの精度を家庭でも出せるので、世界でたった一つのオリジナルの物をリアルに、3Dプリントとはわからないほどの美しさで形にすることができる。
できあがった物をどこで買ったのかと、友達の間で噂になること間違いなし。3Dスキャナーと組み合わせれば、ほぼ全く同じものが再現できる。
硬度の違う樹脂を簡単にプリント可能
メガネのレンズの様に完全に透明な物から、自動車部品の様な硬い材料、工業部品の様に弾力が必要なクリップや、車にひかれても壊れないスポンジの様な柔らかい、しなやかな素材までプリントすることができる。
現在、Rocket 1は8種類の樹脂に対応しており今後も用途に合わせて増加予定だ。
コストパフォーマンス最高、そして究極にエコ
3Dプリントを行う上で一番必要になる樹脂にも、考えを巡らせ注目した。少量の樹脂でも多くの作品を作ることができる
樹脂の節約が自動的に可能で、捨てるものを減らせるのでとてもエコ。樹脂を必要以上に使わず、環境に配慮したサステナブルな社会を実現する一助になる。
Rocket1では樹脂に溶けない充填液を独自開発しており、この充填液は再利用が可能で、とてもリーズナブル。この液体は最低300g樹脂が残っているだけでプリントすることができる優れもの。
最適な結果を得るためには、最も効果的であると確信できる独自のHITRY製の樹脂を使うことをおすすめしているが、HITRY Rocket 1は405nmの光源を使っているため、市販されている他のUV樹脂も使える。
樹脂タンクは最大3.7kgもの樹脂を入れることができ、大型モデルを作ることもできる。そのため、大型を作る際も一気に樹脂を使いきって、途中でなくなってしまうことはない。また専用樹脂は簡単に充填できる。
通常の3Dプリンターだと定期的に交換しないといけないスクリーンとリリースフィルムは、Rocket1では必要がない。機械の上から樹脂表面に光を当てて硬化させているため、これらの消耗品が一切必要ないのだ。
要するに、無駄が減って、消費電力が下がるだけでなく、スクリーンとリリースフィルムを毎回購入する費用、入れ替えにかかる無駄な時間、そして何よりも、いつが交換時期かを常に心配する必要がなくなり、不安を1つ取り除くことができる。
もちろん、ランニングコストを大幅に削減して、あなたの貴重な時間を節約することが可能だ。
エコであるためには、プロダクトは長持ちする必要がある。Rocket1は耐久性に優れていて、頑丈で、工業用のグレードの品質を備えている。18,000時間/2年以上を超える平均稼働可能時間を誇っている。
使われているDCLF方式とはHITRYチームが独自開発した、液晶画面の超高解像度化とDLP硬化技術の超長寿命化を両立させた新世代の陥没面形成光のDCLF(Digital Continuous Liquid Forming)次世代3Dプリント技術で、18,000時間を超えても、デジタル連続液成形DCLFライトを交換すれば、再度18,000時間の稼働が可能。
ただでさえDCLF技術は、硬化部品の抵抗を低減して、プリント速度とプリント品質を効果的に向上させているが、長年利用できることを前提に設計されており、1つの部品交換でRocket1の寿命を半永久的に延ばすことができる。
とっかえひっかえ新しい物に変えるのではなく、いい物を長く使う観点はSDGsの持続可能な開発目標にも沿っているといえるだろう。
メリットの多いトップダウンプリント方式
他で良くある、下から作りあげるボトムアッププリント方式とは違って、作品の上から作りあげるトップダウンプリント方式は、硬化された作品を引き上げるのではなく、樹脂に沈めるやり方だ。
3Dプリンター初心者でも簡単に使える
初期設定不要
この3Dプリンターを使うのに、難しいパソコンとの接続などを考える必要は全くない。電源を入れて、製品データの入ったUSBメモリをさして、プリントをすぐ始めることができる。
この3Dプリンターを使うにはプロの技術は一切必要ない。Rocket 1は初期出荷時点で事前調整がされているので、箱から出してすぐに使える。インストール手順は何もなく、電源を入れて、そのまま使えるのだ。
直感的なタッチスクリーン
タッチスクリーンはスマホの様に説明書を読むこともなく、感覚的に操作できるのでRocket 1は非常に使いやすい。自分のやりたいことを瞬時に実現できるのだ。
モデルのファイルを選んでボタンを押すだけでプリントを始められる。数分で、タンクから作品が浮かびあがってくる。さらに、Rocket 1は人間工学に基づいて設計されており、快適にタッチスクリーンを操作が可能だ。
製品概要
関連情報:https://camp-fire.jp/projects/view/570021
構成/Ara