どちらが旨いかと聞かれると、意見が割れてトラブルのもとになりかねない。それが焼き鳥のタレか塩か、どちらで食べるか問題だ。中央の円グラフでわかるように、全体の意見は真っ二つ。迂闊に焼き鳥の話題を持ち出すと危険であることがデータから感じられる。
そんなタレ、塩の好みを部位別、地域別に見てみると興味深い結果が。首都圏や関西圏で手羽は塩で食べると答える人が多い傾向に対し、東海圏ではタレ派が多め。名古屋の手羽先唐揚げの店にタレ系の味つけが多いことが影響しているのだろうか? また、正肉、ネギ間といった王道の串の数値を比較すると、関西圏では塩よりタレが好みという傾向が強いことが判明した。
うどんのだしは関西が透明でスッキリ、関東が醤油強めだが、焼き鳥では関西が醤油系のタレ、関東がスッキリ系の塩。味の好みとは不思議なものだ。
焼き鳥のタレ派VS塩派問題
■ 地域別 タレで食べたい焼き鳥の種類
2018 ホットペッパーグルメ外食総研
4位のレバーは首都圏での大きな支持が上位に押し上げる結果に。塩のデータを見ても首都圏以外の支持率は低め。
■ 焼き鳥はタレ派? 塩派?
2020 LINEリサーチ調べ
データは「焼き鳥は食べない」と回答した人を除いたもの。「だんぜん●●」「どちらかと言えば●●」という数値もタレと塩で真っ二つの結果に。
■ 地域別 塩で食べたい焼き鳥の種類
2018 ホットペッパーグルメ外食総研
東海圏では手羽、ぼんじりのほか、皮も塩派が少なめ。脂のあるものを塩であっさりと考える人は少ないようだ。
取材・文/渡辺雅史