母の日と父の日は一般的にどちらのほうが存在感があるのか? まずData1の「とくに何もしない」の割合を見ると、その差は歴然。父の日は母の日の倍以上の人が、何もせずにスルーしている。
なぜ父の日はスルーされがちなのか? まず「プレゼントの準備にかける時間」を見ると、1か月から2週間前に準備するのが主流(Data2)。どちらもじっくり時間をかけており、決して父の日がないがしろにされているわけではない。
だが、父の日のプレゼント選びは、一筋縄ではいかない。Data3を見ると父の日のプレゼントとして人気なのは「食事・グルメ」「酒類」「衣類」となっているが、衣類が欲しい父親はわずか5.3%。むしろ「手紙・メール・絵」(11.2%)のほうが人気で、お互いの認識に微妙なズレがある。その影響は想定しているプレゼント予算の差にも表われており、父親側の22.9%は「お金をかけなくてよい」と回答(Data4)しているのだ。
2022年の父の日は6月19日。父親が欲しているのは豪華なプレゼントよりも〝気持ち〟。プレゼントを選ぶ暇がないなど、何となく父の日をスルーする予定の人は、メールなどで気持ちだけでも伝えてみてはどうだろうか?
Data1|プレゼントを贈るのは、〝母の日〟が圧勝!
■ 母の日にギフトを贈りますか?
■ 父の日にギフトを贈りますか?
2021 まくら株式会社調べ
母の日は5月の第2日曜で、父の日は6月の第3日曜。母の日のほうがゴールデンウイーク終わりでイベントの雰囲気が残っていることも、スルーされない要因かもしれない。
Data2|意外にもプレゼントの準備は〝父の日〟にも時間をかけている!
■ いつから母の日の準備を始める?
2022 母の日.コム調べ
『母の日.コム』によると、日頃母親に贈る人気のプレゼントは「スイーツ」(27.8%)。以下「グルメ」(21.2%)、「お花」(19.6%)と続く。日用品や衣類など、実用系のアイテムは少数派なのだ。
■ いつから父の日の準備を始める?
(いつから父の日の準備を始める?の出典)2020 まくら株式会社調べ
Data3|コミュニケーション不足が父の日を残念な日にしている?
2021 日本生命保険相互会社調べ
贈られる側の欲しいもので「小物・アクセサリー」はランク外。一昔前はネクタイが父の日のプレゼントの定番だったが、クールビズが定着した昨今、ニーズが減っているのかも。
Data4|1200円の差額に感じる父の愛!!
2021 日本生命保険相互会社調べ
贈られる側のプレゼント希望金額1位は「3000円未満」。その予算内で喜ばれるプレゼントを購入するのは、かえって頭を使いそうだ。そうなるとやはり、お気持ち系がマスト?
取材・文/高山 惠