2022年初に起きた「フライドポテト不足」。ないと言われると食べたくなるのが人の性で、ポテトを探し求めて普段は通わない店にまで足を延ばしてみた人も少なくないだろう。どこならポテトが食べられるのか……それを調べていると、同時に目に入ってきたのが各企業の「ポテトへのこだわり」だ。
最も力を入れているのは〝形状〟だろう。「ストレート」や「シューストリング」と呼ばれる細長いタイプではライトな食感が、くし形の「ウェッジカット」ではホクホクとじゃがいも本来の旨さが楽しめる。格子状の「ラティスカット」は、独自の食感と食べごたえが病みつきになる。
『マツコの知らない世界』(TBS系)に「チェーン店フライドポテトの世界」のスペシャリストとして出演したこともある、チェーンポテト愛好家の岡本智博さんが熱弁する。
「各チェーン店で『似たようなポテト』はあっても『同じポテト』はありません。というのも、フライドポテトはファストフードだけでなく、ファミレス、居酒屋、映画館などの定番のメニュー。各企業は、自分たちのブランドを代表する商品として創意工夫を続けているのです」
自分の足でお気に入りを見つけ出す際に注意点がある。
「〝推しのポテト〟が見つかったら、心ゆくまで食べておくことをオススメします。メニューのリニューアル等で消えたり、マイナーチェンジしてしまうことがあるからです。いつでも食べられるように見えて、実は今しか食べられない。チェーン店のポテトとは〝刹那的〟なものなのです」
家庭でも真似できるレシピを公開中!
シェーキーズ『フライドポテト』
M/390円 L/700円
厚さ9mmにスライスした後にシーズニングをまぶし、圧力フライヤーで揚げることでほかにはないポテトに。2020年に公式Twitterで自宅で再現できるレシピが公開され話題を呼んだ。
〈チェーンポテト愛好家review〉
フォークで持ち上げると崩れてしまうほどホックホク。全体にまぶされている秘伝のスパイスはポテトマニアの間でも絶品と名高い。
『愛の不時着』で話題になった韓国発の新形状
bb.qオリーブチキンカフェ『フライドポテト』
R/250円 L/420円
2018年に日本に上陸したチキン専門のファストフード店。全国に20店舗を展開している。韓国ドラマ『愛の不時着』にたびたび登場したことから一躍知名度が急上昇した。
〈チェーンポテト愛好家review〉
既存のどのカットの種類にも当てはまらないオリジナリティーのあるV字の形状。オリーブオイルで揚げており、少しフルーティーな風味が魅力的です。
20年目のリニューアル!3つのフレーバーをカスタマイズ!
サブウェイ『コロコロポテト』
S/210円 M/300円
1999年より発売されていた「オーブンポテト」が2018年にリニューアル。店舗のオーブンで焼き上げることで外はカリカリ、中はホクホクを実現。塩味の「オリジナル」や「トリプルチーズ」「ハーブソルト」のフレーバーがある。
〈チェーンポテト愛好家review〉
ウェッジカットをさらに小さくカットしたような一口サイズのポテト。フレーバーを〝両方〟と注文すると、トリプルチーズとハーブソルトの同時がけが可能。
超定番〝カリカリポテト〟の完成形
クア・アイナ『フレンチフライ』
S/320円 L/500円
ハンバーガーのお供にぴったりのカリカリ&細長のポテト。過去には月額1000円でポテトが食べ放題になるサブスクキャンペーンが実施されたことがある。店舗ではテーブルにケチャップが置いてあるので自由に使用できる。
〈チェーンポテト愛好家review〉
高価格帯のハンバーガーチェーン店は太いポテトが多い中、王道のシューストリングカットを採用。店員にお願いするとマヨネーズももらえてさらにおいしい。
■ 日本全国のポテトを7年間食べ歩いています
チェーンポテト愛好家 岡本智博さん
1984年生まれ。2015年頃からチェーンポテトを食べ歩き、現在ではその数は500種類を超える。ある日、好きだったTOHOシネマズのポテトがメニューから消え、「同じポテトはないか」と探し求めたのがきっかけでチェーン店のポテトの情報収集を始めた。
取材・文/峯 亮佑
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年3月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。